キム・ジュニェント ラ・マシア育ちの19歳がアルメリア首位躍進のタクトを振る

19歳でスペイン国籍のミッドフィルダー、キム・ジュニェントは、バルセロナの下部組織ラ・マシアで育ち、現在はUDアルメリアで中盤の要として異彩を放っている。セグンダ・ディビジョンで首位を走るチームの攻撃を巧みに操り、次の世代を担う司令塔として大きな注目を集めている。

アルメリアは昨季、昇格プレーオフ決勝でマラガCFに敗れて1部昇格を逃し、今季からルビ前監督に代わってガルシア・ピミエンタ監督を招聘した。かつてバルサの下部組織で指揮を執り、2022年1月からラス・パルマスを率い、さらにセビージャなどを指揮した経験を持つ指揮官は、開幕直後こそ3試合で2敗を喫する苦しいスタートを切った。しかし、サバデルに0-1で敗れた後に先発メンバーを7人入れ替える大胆な決断を下した。この時に抜擢されたのが、ジュニエントやブリアン・シペンガ、ハビ・ムニョスといった選手たちだった。彼らが先発に名を連ねて以降、チームは一度も敗れることなく勝利を積み重ねている。

第4節からスタメンに定着したジュニエントは、中盤からゲームをコントロールする役割を完璧にこなしている。3-0で快勝したレガネス戦では見事なアシストを記録し、攻撃に彩りを添えた。ピミエンタ監督が仕込むポゼッションスタイルにおいて、バルサのDNAを受け継ぐ彼の存在は不可欠となっている。基本フォーメーションの4-3-3から可変型の3-2-4-1へ移行する際にも、彼の高い戦術理解度がチームの流動性を支えている。その結果、チームは9試合を消化して勝ち点21を獲得し、見事に単独首位へと躍り出た。

昨季63失点を喫した守備陣も、今季は9試合でわずか5失点に抑え、5試合でクリーンシートを達成するなど著しい改善を見せている。ピミエンタ監督は『自分たちが強固で一貫した守備を見せれば、このチームが持つ攻撃力によって常に決定機を作り出せる。全員がピッチで全力を尽くしてくれた』と語り、チームの一体感を称賛した。さらに『選手たちが非常に優秀であり、彼らがピッチでプレーしている。私の目標は邪魔をせず、中にあるものを壊さないことだ』と謙虚に語りつつも、『まだ改善の余地がある』と慢心を戒めている。つまり、伝統あるラ・マシアの育成を受けた若き司令塔がセグンダの舞台で発揮している戦術眼は、単なる若手の躍動にとどまらず、チーム全体の戦術的完成度を極限まで高めているということだ。19歳の俊英がこのままチームを1部昇格へと導くことができるかが、今季の大きな焦点だ。(via Mundo Deportivo)