ダビド・アルベルダ・ジュニオール バレンシアの伝説の系譜を継ぐ大器がU17代表で90分フル出場

バレンシアCFのカンテラに所属する16歳のダビド・アルベルダ・ジュニオールは、U-17スペイン代表の2027年欧州選手権予選初戦で先発フル出場を果たし、8-0の圧勝と無失点達成に大きく貢献した。かつてバレンシアで主将を務めた伝説的プレーヤーを父に持ち、クラブと代表の双方で飛び級での台頭を見せる超逸材として注目を集めている。

2010年生まれの若きミッドフィルダーである彼は、背番号16を背負ってホスト国リヒテンシュタインとの初戦に臨むピッチへ立ち、本来の中盤ではなくセンターバックの位置で90分間にわたり守備陣を鮮やかに統率した。昨季までU-16代表としてUEFA開発トーナメントなどで国際試合の経験を積んでいたものの、デビッド・テノリオ監督からその高い順応性と優れた技術を評価され、一学年上の世代が中心となるU-17代表の最終招集メンバー20名に選出された。

LFVキャンパスで行われた試合は、前半17分にウーゴ・ガルセスがペナルティエリア外からの鋭いミドルシュートで先制すると、続くホアキン・サンチェスのヘディング弾やアイトール・トロンデルの追加点により、前半を3-0のリードで折り返した。後半に入っても攻撃の手を緩めないチームにあって、彼は最後尾から落ち着いたビルドアップで攻撃の始点となり、相手に反撃の隙を与えない堅牢な守備を維持した。

後半にはアシエル・サンチェスによる見事なボレーシュートが決まったほか、バレンシアのチームメイトであるフォワードのイケル・アランダが途中出場から鮮やかなヒールシュートを含む2ゴールを挙げるなど、チームは8-0という圧倒的なスコアで初戦を制した。同グループの別カードでイスラエルとスイスが0-0で引き分けたため、スペインは首位に立った。守備の要として無失点を支えた彼の活躍は、背番号16にふさわしい存在感を示すものとなった。

今回の代表招集の直前には、バレンシアのトップチームの練習に初めて呼び出され、大人の選手たちの中で汗を流す貴重な機会を得ていた。世代を超えた飛び級招集とトップチームへの接近が同時に起きた事実は、彼が単なる親の有名税ではなく、確かな実力を備えた未来の軸として評価されていることを物語っている。今後は10月15日12時から行われる第2戦のイスラエル代表戦に勝利し、ラトビアで開催される予選第2ラウンドへの進出を決定づけることが期待されている。

彼のように複数ポジションを高水準でこなせる柔軟性と正確なビルドアップ能力は、現代サッカーにおいて極めて価値が高く、父が築いた偉大な足跡を追いながらも独自の強みを発揮しつつある。バレンシアの育成組織が育んだ新たな希望が、着実にトップチームへと続く階段を駆け上がっている。 (via SPORT / Superdeporte)