VAR検証の死角

2-1となる逆転ゴールが認定された裏側で、判定をめぐる議論は接触プレーにとどまらず、それ以前のプレーやポジショニングにも及んでいる。

セビージャ側が強く疑問を呈していた点の一つが、アンドレス・ガルシアがサイドを突破する段階でボールが完全にタッチラインを割っていたのではないかという疑惑である。コリセウムで撮影された複数のカメラ映像においては、ガルシアがボールをコントロールしながら走る中で、球体がラインを完全に越えていたようにも見受けられる場面が存在していた。

しかし、主審がモニター前で『APPは確認したか?』と尋ねた際、VOR側は即座に『すべて問題ない』と回答した。VTRルーム内での検証では画面上での確証が得られなかったか、ラインを割り切っていないとの判断が下された形となっている。

また、最終的にマルティン・サトリアーノがヒールで合わせた場面でのオフサイドの有無についても確認が行われたが、エネス・ウナルが折り返した瞬間に相手DFのガブリエル・スアソがマルティン・サトリアーノと同ラインに残っていたため、オフサイドは成立していなかったことが確認されている。

接触プレーの取消だけでなく、タッチライン際やオフサイドの検証も含め、VARのチェックプロセスを経た上で認められたこのゴールが、試合の大きな分岐点となった。 (via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

公式公開されたVAR音声により、2-1逆転ゴールの判定プロセスと主審の迅速かつ的確な判断の全貌が明らかとなりました。徹底された検証を経て認められたゴールはチームに大きな価値をもたらしています。