判定プロセスの詳細

モニターの前に立ったガルシア・ベルドゥラ主審は、冷静に映像の検証を進めた。最初はスロー映像が提示されたため、主審は『了解、パーフェクト。通常速度でプレーを見せてくれるか?』と要求し、実際のスピード感で接触の強度を確認した。

アンドレス・ガルシアの右手がマヌ・ブエノの顎や首付近に触れていたものの、ボールを争う際の一連の流れの中での軽微な接触にとどまっていることを確認した主審は、『確かに、私にとっても違反と指摘するには不十分だ』と結論付けた。

さらに主審は攻撃の起点からゴールに至るまでのプロセス全般についても抜かりなく確認を行うため、『APP(攻撃構築過程)は確認したか?すべて問題ないか?』とVORに問いかけた。プリド・サンタナが『すべて問題ない、全アクションを確認した』と答えると、主審は『ゴールを認めて戻るよ、いいねプリ?』と話し、最後の角度からの映像確認の提案を断って『どうもありがとう、ゴールを認める』と宣言してピッチへ戻った。

主審が副審の旗に気づきつつも即座に笛を吹かず、プレーが途切れた(ゴールが入った)段階でファウルを吹いていたため、VARの介入によってファウルを取り消しゴールを認めるという一連の手続きはプロトコル上完全に正当なものであった。判定が覆ったことでセビージャ側からは抗議が殺到し、ルシアン・アグメが警告を受ける事態となったが、主審の毅然とした対応により2-1の逆転ゴールが正式に認められた。その後、相手に退場者が出たこともあり、アディショナルタイムにはオレル・マンガラのダメ押しゴールが生まれ、3-1での貴重な勝利が確定した。 (via MARCA)