ジュレン・アギレサバラの電撃獲得決定
🧤 ラシン・サンタンデールは、かねてより獲得を熱望していたアスレティック・ビルバオのゴールキーパー、ジュレン・アギレサバラ(25歳)の完全移籍加入を公式に発表しました。契約期間は2031年6月30日までの5年間という超長期契約となります。
この移籍劇は、数日前まで極めて不透明な状況にありました。スポーツディレクターを務めるチェマ・アラゴンは、アギレサバラ獲得の噂が上がった際、メディアに対して『インターネットやSNS上で飛び交うあらゆる名前について、いちいち肯定したり否定したりすることはできない。そんなことをしていれば、移籍市場の最終日まで毎日否定のコメントを出し続けることになってしまう』と話し、交渉の煙幕を張っていました。さらに、第一候補であることを認めつつも『アスレティック側が提示した経済的条件は、我々にとって完全に不可能なレベルだった。そのため、すでに別の獲得候補に目を向けている』と語り、強気な交渉の揺さぶりをかけました。この駆け引きが見事に功を奏し、条件面での折り合いがつき、即座に合意へと達しました。
移籍金は固定で約500万ユーロとされており、バルセロナやプレミアリーグのクラブも注目するなかでの獲得となりました。なお、アスレティック側は将来の目標達成に応じた変動ボーナス、将来的な売却時に発生する一定パーセンテージの権利、および優先的に買い戻せる権利を確保しています。
アギレサバラは身長1.90メートル、体重78キロという恵まれた体格の守護神です。ギプスコアのレンテリア出身で、地元のTouring KEや名門Antiguoko KEで育ち、2018年にアスレティックの育成組織レザマへ加入。公式戦通算65試合に出場し、エルネスト・バルベルデ監督のもとでコパ・デル・レイ制覇の立役者となりました。昨シーズンはバレンシアCFへ期限付き移籍し、公式戦19試合に出場して高い実力を証明しましたが、後半戦に膝の怪我を負ったことで出場機会が減少していました。
ラシンはプレシーズン6試合で11失点を経ており、守備ラインの再建が急務とされていました。昨シーズンの絶対的守護神だったジョキン・エキエタが退団したため、ホセ・アルベルト・ロペス監督にとっても彼の加入は大きな救いとなります。アギレサバラはすでに回復しており、早ければ今週末の日曜日に行われるビジャレアルとの開幕戦でのデビューが期待されています。
アギレサバラは本拠地エル・サルディネロのピッチに立ち、ゴールマウスに頑丈な鍵をかけるパフォーマンスを収めた特別ビデオを公開。『ラシンギスタの皆さん、私はもうここにいます』と力強いメッセージをサポーターに向けて発信しました。背番号はアスレティック時代と同じ「13」を着用します。(via Estadio Deportivo / via SPORT / via MARCA)
司令塔セルヒオ・マルティネスを巡るバルサとの移籍交渉
⚽ ラシンが誇る19歳の若き才能、セルヒオ・マルティネスに対して、FCバルセロナが今夏の獲得を目指して再びアプローチを強めています。バルサは今年1月の冬の移籍市場でも獲得の打診を行いましたが決裂。今回は、Bチームであるバルサ・アトレティックの主軸、ひいては将来のファーストチーム昇格を見据えた非常に重要なピースとして、本格的に獲得に乗り出しています。
しかし、交渉は一筋縄ではいきません。ラシンは昨年11月にマルティネスとの契約を2029年まで延長したばかりで、同時に契約解除金を300万ユーロにまで引き上げました。ラシン側は適切なオファーであれば放出に応じる構えを見せているものの、将来的な売却時における高いパーセンテージの保持など、クラブに有利な条件を断固として崩していません。
さらに交渉を複雑にしているのが、バルサが同じくラシンに所属する19歳の左サイドバック、ホルヘ・サリナス(Jorge Salinas)の獲得も同時に進めている点です。サリナスに関して、ラシン側は一切の譲歩を拒否しており、1600万ユーロという巨額の契約解除金を満額支払うことのみを求めています。この強硬姿勢が、マルティネスの交渉にも影響を与えている状態です。現在、宿敵レアル・マドリードや、その他の欧州強豪クラブもマルティネスに強い関心を示していますが、現時点ではバルサが最も具体的なアプローチで一歩リードしています。
マルティネスは身長1.85メートルの体格を活かした高い対人競争力を誇り、スペインU-19代表としても活躍。昨シーズンはセカンドチームで18試合に出場しつつ、トップチームでも13試合(リーグ戦10試合、コパ・デル・レイ3試合)に出場しました。元々は攻撃的なインサイドハーフとしてプレーしていましたが、守備力の向上に取り組んだ結果、現在は中盤の底でゲームを組み立て、戦術眼に優れた強固な守備的ミッドフィールダーへとプレースタイルを適応させ、そのポテンシャルは極めて高く評価されています。(via SPORT)
【本日の総括】
セグンダの舞台で守備の立て直しを図るラシン・サンタンデール。アギレサバラという1部級の経験を持つ守護神を、チェマ・アラゴンSDの巧みな交渉術によって獲得することに成功しました。一方で、カンテラの至宝であるマルティネスやサリナスの流出を阻止、あるいはクラブの利益を最大化するための駆け引きをバルサなどのメガクラブと展開しており、新シーズン開幕を前にフロントの熱い闘いが続いています。