ラファ・ミルとの契約解除
バレンシア地方裁判所から性的暴行と傷害の罪で懲役8年半の有罪判決を受けたFWラファ・ミルに対し、エルチェCFは断固たる措置を講じました。クラブはセビージャFCおよび選手と合意していたレンタル契約、ならびに労働契約の解除条項を実行したことを正式に発表しています。
発表された公式声明はわずか49語という簡潔なもので、選手の個人名はヘッダーにのみ記載され、本文には一切登場せず、完全に距離を置く形となりました。声明の中でクラブは『エルチェ・クラブ・デ・フットボルは、セビージャFCおよび選手と合意していたレンタル契約ならびに労働契約の解除条項を実行しました。また、当クラブはいかなる暴力行為も断固として非難し、司法手続きに対する絶対的な尊重を表明します』と述べています。エルチェは、契約期間中に裁判が行われ判決が下った場合に備えて、あらかじめこの解除条項を契約に盛り込んでいました。
今シーズン、エルチェは無罪推定の原則に基づき、公私にわたってラファ・ミルを擁護する姿勢を貫いていました。クリスティアン・ブラガルニクを中心とする経営陣は、将来的な売却益を見込んで、5万ユーロという破格に設定されていた選手権の買い取りオプションの行使をほぼ確実視していた時期もありました。しかし、シーズン終盤の重要な局面で控えに降格するなどスポーツ面でのパフォーマンスが低下したこと、そして今回の重い有罪判決により、クラブの姿勢は急転換することとなりました。
判決が公表された後、エルチェは拙速な判断を避けるため、判決文を詳細に分析する時間を設け、その上で6月30日まで残っていた契約を前倒しで打ち切る決断を下しました。今シーズン、チーム内で2番目に多い得点を挙げていたストライカーはエルチェでのキャリアを終え、総年俸約350万ユーロ(純年俸約170万ユーロ)の契約を1年残す保有元のセビージャへと戻ることになります。(via Estadio Deportivo, SPORT, AS, ElDesmarque, Mundo Deportivo, MARCA)
ビクトル・チュストの完全移籍
エルチェCFは、カディスからレンタルで加入していたDFビクトル・チュストの買い取りオプションを行使し、2029年6月までの完全移籍で獲得したことを発表しました。
バレンシアとレアル・マドリードの下部組織で育ったこのバレンシア出身のセンターバックは、昨季のリーグ戦で31試合に出場し、そのうち22試合でスタメンに名を連ねました。エルチェのディフェンス陣に欠かせない重要なピースとして定着し、第37節のヘタフェ戦では残留争いにおいて極めて重要な意味を持つ決勝ゴールもマークしています。
クラブは公式声明を通じて、『エルチェは、チームの成長において重要な役割を果たした選手の残留を確実なものにしました』と喜びを表現し、今回の完全移籍が将来に向けた競争力のあるブロックの安定と強化を目指すクラブの姿勢を示すものだと強調しています。
なお、エルチェが昨季のレンタル加入選手から買い取りオプションを行使したのは、ディナモ・ザグレブからのゴンサロ・ビリャール、ASローマからのブバ・サンガレに続き、ビクトル・チュストで3人目となります。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
エルチェCFはピッチ内外で重要な決断を下しました。有罪判決を受けたラファ・ミルとの契約を即座に解除して毅然とした態度を示す一方で、ディフェンスの要であるビクトル・チュストを完全移籍で確保し、来季以降を見据えたチームの基盤固めを着実に進めています。