ジェレミ・ピノの負傷状態

ワールドカップのグループH、スペイン対ウルグアイ戦において、スペインは0-1で勝利し見事首位通過を果たしたが、ビジャレアルのジェレミ・ピノに悲劇的なアクシデントが発生した。後半の66分にアレックス・バエナに代わってピッチに立ったピノは、87分にフェラン・トーレスのシュートがクロスバーを叩いた一連のプレーの中で転倒し、左肩を激しく痛めてしまった。

当時スペイン代表はすでにすべての交代枠を使い切っており、ピノは交代することができず、激しい痛みに耐えながらも試合終了の笛が鳴るまでピッチに立ち続けた。スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督は試合後、ピノの状況について悲観的な見通しを示し、『残念ながら鎖骨の負傷であり、明日詳細な検査を行うが、おそらく鎖骨を骨折しているだろう。大会の残りを欠場することになる可能性が高い。彼は信じられないほどの痛みの中で試合の最後まで耐え抜いた。これはまさに英雄的な行動であり、私やチームメイトも深く感謝している』と、その自己犠牲の精神を高く評価した。詳細な医療検査は、スペイン代表のベースキャンプ地であるテネシー州チャタヌーガに戻ってから実施される予定となっている。

(via Estadio Deportivo)

アレックス・バエナのW杯での活躍と感動のゴール

スペイン代表のアレックス・バエナは、ウルグアイ戦に左サイドで先発出場を果たし、見事な決勝ゴールを挙げてこの試合のMVPに選出された。前半42分、ペドリのパスを起点にマルコス・ジョレンテが折り返したボールをバエナが右足で捉えた。シュート自体は完璧なミートではなかったものの、ウルグアイ代表GKフェルナンド・ムスレラの痛恨のキャッチミスを誘い、ボールはネットに吸い込まれた。

試合後、バエナはこの特別なゴールを、今年4月に小児がんのため息を引き取った友人のマリア・カアマニョさんに捧げた。試合当日の6月26日が彼女の14歳の誕生日になるはずだったことから、バエナは天を仰いで腕を掲げ、『ワールドカップでスペイン代表としてゴールを決めるのはどんな子供の夢でもある。しかも今回は特別だった。今日が誕生日のマリアに捧げたかったんだ。彼女が天国からあのボールが入るように助けてくれた。ゴールのリプレイを見たとき、きっと彼女が上からボールを蹴ってくれたんだと確信した』と感動的に語った。

また、試合については『厳しい試合になると分かっていた。彼らは人生をかけていたし、我々も首位通過をかけていた。最高のプレーではなかったかもしれないが、このような大会で必要な競争力を見せることができた』と総括。ミスを犯した相手GKムスレラに対しては『彼を擁護するわけではないが、ボールが変なバウンドをした。祖国のために戦っていた彼にとっては本当に辛いことだろう。彼には大きなハグを送りたい』と寄り添い、ウルグアイのラフプレーに対しても『彼らも敗退の危機にあったので激しくなるのは理解できる。悪意はなく、それぞれのデュエルに勝とうとしただけであり、リスペクトはあった』と、対戦相手への敬意を忘れなかった。

(via MARCA)

ニコラ・ペペの復活とクラブへの感謝

コートジボワール代表のニコラ・ペペは、ワールドカップのキュラソー戦で先発メンバーに復帰し、圧巻の2ゴールを挙げて試合のMVPに選ばれ、母国を歴史的な決勝トーナメント進出へと導いた。アーセナルで移籍金に見合う活躍ができず、その後ニースへのレンタルやトラブゾンスポルを経て苦難の時期を過ごしていた彼に、再びトップレベルでプレーするチャンスを与えたのがビジャレアルだった。

ビジャレアル加入時に『たくさんの愛情を受け取ったので、ピッチでの仕事と努力で恩返ししたい』と語っていたペペは、見事にその言葉を有言実行している。キュラソー戦後のインタビューでは『キャリアで最高の夜の一つだった。これまでのハードワークに対する報酬だ。今後の試合でもこのように続けられることを願っている』と喜びを爆発させた。コートジボワール代表のエメルセ・ファエ監督も『彼がチームにもたらしてくれるものに疑いはなかった』と全面的な信頼を口にしており、ビジャレアルでの復活劇がワールドカップという最高の大舞台で実を結ぶ形となった。

(via MARCA)

ディエゴ・コンデの移籍動向

ビジャレアルは現在、トップチームのゴールキーパー陣にルイス・ジュニオール、アルナウ・テナス、ディエゴ・コンデという実力者3人を抱えている。しかし、出場時間やチーム内の序列を考慮すると、シーズンを通してこの3人体制を維持することは困難であるため、人員整理が急務となっている。その中で、直近の2025/2026シーズンにおいて最も出場機会に恵まれなかったディエゴ・コンデが、退団の最有力候補として浮上している。

数週間前にはセビージャがコンデの獲得に関心を示し接触を図っていたが、ビジャレアルが求める移籍金と条件が合わずに交渉は決裂した。現在、新たにラ・リーガ EA Sports に昇格を果たしたデポルティーボ・ラ・コルーニャとラシン・サンタンデールが獲得に名乗りを上げている。

ビジャレアルは2年前の夏にレガネスから400万ユーロでコンデを獲得しており、すでにその半分の減価償却が済んでいるため、移籍金として最低でも200万ユーロを要求している。コンデの契約はまだ3年残っているが、現在デポルティーボがこの条件を受け入れる姿勢を強く見せており、地元ガリシアのメディアによれば、彼らが獲得レースのポールポジションに立っているとのことである。

(via SPORT)

パペ・ゲイの活躍と恩師への思い

セネガル代表のパペ・ゲイは、ワールドカップのイラク戦で途中出場からわずか10分余りの間に2ゴールを叩き込む大活躍を見せ、チームの5-0という歴史的な大勝に貢献した。59分にピッチに投入された直後、ファーストタッチとなったペナルティアーク付近からの左足のシュートをゴール隅のトップコーナーに見事に突き刺し、その約10分後にもペナルティエリアの端からワンタッチで正確なシュートを流し込んだ。

2024年にフリーエージェントでビジャレアルに加入したゲイは、クラブで不動のレギュラーとして中盤を支え、バルセロナ戦でのゴールを含むリーグ戦5ゴールを記録し、チームがバルセロナとレアル・マドリードに次ぐリーグ3位でフィニッシュする原動力となった。

試合後、ゲイはチームを離れたマルセリーノ前監督への感謝の思いを熱く語った。『マルセリーノ監督とはとてもうまくいっていて、彼はビジャレアルで信じられないほど素晴らしい仕事をしてくれた。彼の下でとても良いプレーができたし、大きなことを成し遂げるための自信を持てた。だから今日、代表チームでも良い結果を出せたんだ。彼からは本当に多くのことを学んだ。彼のチームはとても良いプレーをする。今シーズンは非常に良いプレーができたことにとても満足しているし、マルセリーノには心から感謝したい』と最大限の賛辞を送った。ゲイは来季から、イニゴ・ペレス新監督の指導の下でさらなる飛躍を目指すことになる。

(via Mundo Deportivo)

来季シーズンチケット価格改定とファンの反発

ビジャレアルは『Seguim amb tu』(私たちはあなたと共に)というスローガンの下、来季のシーズンチケット(アボノ)キャンペーンの詳細を発表したが、事前の予告通り実施された価格の引き上げにより、SNS上でファンからの怒りや不満の声が相次いでいる。

価格上昇の主な背景には、エスタディオ・デ・ラ・セラミカの改修工事がある。チケットは大きく分けて、リーグ戦のみを対象としたパス(価格帯は250ユーロから最高950ユーロ)と、それに加えてチャンピオンズリーグおよびコパ・デル・レイを含めた全公式戦対象のパス(325ユーロから最高1200ユーロ)の2種類が用意されている。

クラブは長年のサポーターを優遇する措置も用意しており、直近の25/26シーズンで欠席が全体の20%以下(欠席4試合以内)にとどまったファンには『Very Yellow People』ゴールド割引が適用される。この割引を利用すると、リーグ戦パスは150ユーロから700ユーロに、全公式戦パスは210ユーロから880ユーロに減額される。また、VIPエリアを除く全席種において26歳未満のファンには50%の割引が適用され、年金受給者には30ユーロの一律割引が適用される。

その他の制度として、スタジアムに足を運べない試合のチケットをクラブに返還し、次シーズンのチケット代から割引を受けられる『Asiento libre』(空席譲渡)キャンペーンも引き続き継続される。ただし、スタジアムの改修工事により一部の座席が物理的に消滅するため、影響を受ける会員は事前に予約を取り、新たな座席を選び直す必要があるという。

(via ElDesmarque)

【本日の総括】

アレックス・バエナの感動的なゴールやニコラ・ペペ、パペ・ゲイの活躍などW杯での選手たちの躍動が目立つ一方、ジェレミ・ピノの重傷という悲報も飛び込んできました。クラブ内部ではゴールキーパーの整理やスタジアム改修に伴うシーズンチケットの値上げなど、来季に向けた変革の波が押し寄せています。