チャンピオンズリーグ出場権獲得と来季への野心
マヌエル・ペジェグリーニ監督率いるレアル・ベティスは、エルチェCF戦での2-1の勝利と、RCセルタの敗北により、リーグ戦を2節残して5位を確定させ、クラブ史上2回目となる21年ぶりのUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。直近7試合で3勝4分と好調を維持しています。アンヘル・アロ会長とホセ・ミゲル・ロペス・カタラン副会長が2025年9月に権力を握って以来、「ベティスファンを幸せにする」という公約通り、6季連続(キケ・セティエン時代を含めれば7季)の欧州大会出場、コパ・デル・レイ優勝、そして念願のCL復帰という輝かしい成果を挙げています。両幹部は『私たちが持っていた夢でしたが、チームに余計なプレッシャーをかけないように言葉にはしたくなかったのです』と語り、ペジェグリーニ監督も開幕前のマルティネス・バレロでの試合前の黒板に、ここでCLへの第一歩を踏み出さなければならないと記していたことを明かしました。(via Estadio Deportivo)
ワールドカップ・プレリストに最大11人が選出
6月11日に開幕する2026年ワールドカップ(アメリカ・メキシコ・カナダ共催)に向け、ベティスから最大11人の選手が各国の55人のプレリストに名を連ねています。
コロンビア代表には、今季39試合で15ゴール3アシストと爆発したフアン・カミロ・クチョ・エルナンデスと、出場機会は少ないもののネルソン・デオッサが含まれています。
モロッコ代表には、エズ・アブデとソフィアン・アムラバトが順当に選出見込みです。
ブラジル代表には、今季44試合で14ゴール10アシストとキャリア最高の成績を残したアントニー・マテウス・ドス・サントスと、安定感抜群のナタン・デ・ソウザがリスト入りしています。
スペインとメキシコの二重国籍を取得したアルバロ・フィダルゴは、ハビエル・アギーレ監督率いるメキシコ代表に選出される見込みです。
その他、スイス代表の固定メンバーであるリカルド・ロドリゲス、カタールW杯を怪我で逃したアルゼンチン代表のジオヴァニ・ロ・チェルソ、今季50試合に出場しキーパス数で欧州トップ10に入るスペイン代表のパブロ・フォルナルス、そしてコンゴ民主共和国代表として最初で最後のW杯に臨むセドリック・バカンブが最終リストの発表を待っています。(via Estadio Deportivo)
アウェイでのバルセロナ戦に向けたローテーションと欠場者
今週末の日曜日21時15分からカンプ・ノウで行われるFCバルセロナ戦に向け、ペジェグリーニ監督は大幅なローテーションを計画しています。すでにCL出場権を獲得しているため、W杯に出場する選手の疲労管理や、ロ・チェルソのように試合勘を取り戻す必要のある選手への出場時間配分が優先されます。
予想されるスタメンは以下の通りです。
GK: パウ・ロペス(アルバロ・バジェスに代わって久々の出場)
DF: エクトル・ベジェリン、バレンティン、ナタン、リカルド・ロドリゲス
MF: アルバロ・フィダルゴ、マルク・ロカ、イスコ・アラルコン、ジオヴァニ・ロ・チェルソ、ロドリゴ・リケルメ(アブデを休ませるため)
FW: セドリック・バカンブ
ベンチにはアントニーやフォルナルスが控える見込みです。
欠場者としては、負傷中のマルク・バルトラ(足底筋膜断裂)、アンヘル・オルティス(大腿二頭筋負傷)、手術を受けたアイトール・ルイバルに加え、累積警告でディエゴ・ジョレンテとクチョ・エルナンデスが出場停止となります。また、ベティス・デポルティボの重要な試合に出場するパブロ・ガルシアも遠征には帯同しません。さらに、セルジ・アルティミラもエルチェ戦で負ったふくらはぎの軽度の肉離れにより、遠征メンバーから外れる可能性が高く、フベニールAからオスカル・マスケ、カルロス・デ・ロア、ラファ・オヤなどのカンテラーノが招集される見込みです。(via SPORT)
アイトール・ルイバルの手術成功と来季のポジション変更
アイトール・ルイバルが金曜日にバルセロナで右膝の関節鏡手術を成功させました。以前から抱えていた外側半月板の問題を解決するためのもので、本来は夏の予定でしたが、チームが目標を達成したため前倒しで実施されました。今季は42試合に出場し、5ゴール4アシスト、2700分以上プレーしたルイバルは、バルセロナ戦と最終節のレバンテUD戦を欠場します。回復には1〜3ヶ月を要しますが、約8週間後のプレシーズン開始には間に合う見込みです。
クラブは2028年まで契約を残す彼を、来季はサイドバックではなく本来のアタッカーとして計算しています。右サイドバックにはベジェリンの強力なライバルとなる選手を獲得する方針で、アンヘル・オルティスはレンタルの可能性が検討されています。ルイバルはウイングや、バカンブやクチョ・エルナンデスの代わりとなるストライカーのオプションとして起用される予定です。(via ElDesmarque)
退団が確実視されている4選手
クラブは来季に向けた大規模な人員整理を計画しており、リカルド・ロドリゲス、アドリアン、セドリック・バカンブ、そしてチミー・アビラの4選手については、すでに退団が確実視されています。(via ElDesmarque)
EU外選手枠の整理とナタンのスペイン国籍取得
来季に向けたEU外選手枠の整理が進んでいます。ラ・リーガの規定では最大3枠しか登録できませんが、現在はナタン・デ・ソウザ、アントニー・マテウス・ドス・サントス、ネルソン・デオッサの3名が埋めており、さらにグラナダへのレンタルから復帰しプレシーズンに参加するゴンサロ・プティ(今季8ゴール1アシスト)もEU外選手です。
しかし、ナタンがスペイン国籍取得の手続きを開始したという朗報が入りました。これが完了すれば1枠空くため、クラブは無理にEU外選手を放出する必要がなくなります。アントニーはプロジェクトの柱であるため天文学的なオファーがない限り残留します。一方でデオッサは直近9試合でわずか38分しかプレーしておらず、期待外れに終わっているため、関心を示しているリーベル・プレートなどから良いオファーがあれば売却が検討されます。(via ElDesmarque)
アブデとナタンを狙うバルセロナとベティスの売却戦略
エズ・アブデとナタンは木曜日の練習を別メニューで調整していましたが、金曜日には全体練習に復帰し、バルセロナ戦で起用可能となりました。奇しくも、この2選手は来季の補強を画策するFCバルセロナのデコSDのリストに入っており、カンプ・ノウでの試合は絶好のショーケースとなります。バルセロナは、マーカス・ラッシュフォードやアレッサンドロ・バストーニといった高額な選手の代役として、この2人を安価なオプションとして見ているようです。
しかし、ベティスはCL出場権を獲得したことで少なくとも約5000万ユーロの収入が見込めるため、主力選手を無理に売却する切迫した必要性がなくなりました。ナタンは市場価値が約3000万ユーロに高騰しており、プレミアリーグやイタリアのクラブからも関心を集めていますが、本人は『来季もベティスでCLを戦う』と残留を希望しています。アブデも好成績を残しているため、クラブは彼らを引き留めつつ、代わりにセルジ・アルティミラやカンテラのパブロ・ガルシアなど、チームへの影響が少ない選手で資金を調達する方針を立てています。(via Estadio Deportivo)
ソフィアン・アムラバトの残留交渉と買い取り額の調整
ソフィアン・アムラバトの残留に向けた話し合いも始まっています。ビジャレアルとの合意という噂が一部で流れていますが、ベティスは自らが優先的な立場にいると確信しています。選手自身もベティスでのプレー続行を希望しており、フェネルバフチェにその意思を伝える予定です。
フェネルバフチェは完全移籍のために1200万ユーロ以上を要求する構えですが、ベティスはこの金額を支払うつもりはなく、レンタル期間の延長を第一希望としています。もし完全移籍を迫られた場合は、選手の保有権を分割する形での値下げ交渉や、現在の給与負担割合(25%)を引き上げるなどの代替案を提示する計画です。また、アフリカネイションズカップの開催が2027年の6月〜7月に変更されたことで、シーズン中の離脱リスクが消滅したことも、クラブが彼を引き留める大きな後押しとなっています。(via Estadio Deportivo)
仲介業者の情報漏洩によるケヴィン・ロモナコ獲得の完全決裂
インデペンディエンテに所属するセンターバック、ケヴィン・ロモナコの獲得交渉が完全に決裂しました。ベティスは夏に総額950万ユーロで80%の保有権を買い取るオファーを出しましたが拒否され、3月に入ってから800万〜1000万ユーロの条件で仲介業者を通じて再交渉を試みていました。
しかし、マヌ・ファハルドSDの右腕であるアルバロ・ラドロン・デ・ゲバラが視察のために現地を訪れたことなど、極秘で進めていた交渉の過程が仲介業者から外部に漏洩してしまいました。この事態にベティス側は激怒し、交渉の完全な打ち切りを相手側に通達しました。一部では値下げのためのブラフだという見方もありましたが、クラブの決意は固く、現在に至るまで一切の接触を断っており、この決断を覆す予定はありません。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
21年ぶりのCL出場権を獲得し来季への大きな資金と野心を手にしたベティス。ルイバルの手術成功やナタンの国籍取得手続きなど来季へ向けた準備が着々と進む中、週末のバルセロナ戦は大幅なローテーションで臨む予定です。レポートも作成しておきましたのでスタジオタブからご確認ください。






