フリック監督が手に入れた「2つの矢」アデイェミとゴードンのスピードがもたらすカウンター革命

開幕のエルチェ戦で5対0の大勝を収めたバルサ。その圧倒的なスコアの背後には、フリック監督が今夏に熱望した「スピード」という名の明確なコンセプトがありました。ドイツから加わったカリム・アデイェミと、イングランドから移籍したアンソニー・ゴードンの両快速ウイングが、バルサの攻撃パターンを劇的にアップデートしています。エルチェは勇敢にも高いラインを保ってバルサに前線からプレスをかけてきましたが、これは新加入の俊足コンビにとって格好の餌食となりました。

左サイドで先発したアデイェミは、無尽蔵の運動量で守備のプレスバックをこなしつつ、裏のスペースへのランニングを繰り返し、前半終了間際に強烈なカウンターから公式戦デビュー弾となる2点目を記録。さらに、64分から彼に代わってピッチに立ったゴードンは、わずか6分間の出場で、相手が疲弊した裏のスペースを圧倒的なスピードで陥落させ、ラフィーニャとフェルミンに極上のアシストを2度も供給しました。ボールを保持する従来のカタルーニャ流ポゼッションに加え、ボール奪取から一瞬でゴールを陥れる「電撃的なカウンター」という恐るべき二の矢を、フリック監督は手に入れました。(via SPORT)

「バルサのプレッシング強度を見習え」レジェンドが宿敵マドリードの緩慢な中盤に大警告

今シーズンの開幕戦でエスパニョールに対して辛うじて勝利したレアル・マドリード。しかしその試合では、新チームの最大の課題とされる中盤の機能不全と怠慢な守備が浮き彫りになりました。これに対し、レアル・マドリードのOBであるラファ・アルコルタ氏が、ラジオ番組でバルサのプレーを引き合いに出して宿敵に強烈な喝を入れました。アルコルタ氏は、マドリードが再び欧州の頂点を目指すのであれば、現在のぬるい守備意識を直ちに改めるべきだと指摘しました。

アルコルタ氏はマドリードに対して次のように語っています。

『開幕戦でのバルセロナの最初の15分間のプレーと、ラフィーニャをはじめとする前線の狂気的なプレッシング強度を見るべきだ。マドリードはあれを絶対に忘れてはならない。マドリードがこれまでに強固な守備網を作らずに勝利した歴史はあるが、それでも現代サッカーにおいてチームが最低限確立しなければならないプレッシングの強度は存在する』

このように、アルコルタ氏はバルサの機能的な連動守備を手放しで絶賛。ライバルに早くも恐怖と警告を植え付けるほどの完成度を、フリック・バルサは披露しています。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

移籍市場の閉幕まであと1週間。ラポルタ会長とデコSDが練習場に集い、補強と放出の最終調整を緊密に進めています。バルデが退団を最終決断し、ルケバの獲得やストライカー獲得に向けた複数の代替案を同時進行するなど、フロントの動きは目まぐるしいものがあります。しかし、ピッチ上では新戦力ロドリの合流やガビの軽傷の確定、そしてエルチェ戦で見せたアデイェミとゴードンによるスピード革命の余波など、フリック監督のもとでチームの完成度は日に日に高まっています。運命の欧州CL抽選会も木曜日に控え、バルサの新時代の幕開けを感じさせる熱い1日となりました。