ロッカールーム崩壊の全貌
レアル・マドリードの今シーズンは2年連続の無冠というだけでなく、エゴに満ちたロッカールームの崩壊が浮き彫りとなっている。全ては前監督シャビ・アロンソの決断から始まった。クラブワールドカップのPSG戦でヴィニシウス・ジュニオールをベンチに置いたことで両者の関係に亀裂が入り、ベルナベウでのクラシコで交代を命じられた際にヴィニシウスが監督を怒鳴りつけ、ロッカールームへ向かうという嘆かわしい姿を見せた。これがアロンソ退任の第一歩となった。ヴィニシウスは契約更新を一時停止し、プレーの質も低下したが、多くの選手は彼を支持した。フェデ・バルベルデも、トレントとカルバハルの負傷により右サイドバックで起用されたことを不満に思い、チャンピオンズリーグのカイラト戦でウォーミングアップを拒否して怒りを示した。ジュード・ベリンガムも、メトロポリターノでのアトレティコ・マドリード戦(5-2で敗北)の後にベンチに降格させられたことに激怒し、チャンピオンズリーグのモナコ戦ではファンからのパーティー好きという批判を嘲笑するかのように酒を飲むパフォーマンスを見せた。
事態収拾のためにアルバロ・アルベロアが後任となったが、問題はさらに悪化した。スペイン人選手たちが彼に反発し、ダニ・カルバハルはワールドカップ出場が遠のく中でベンチを温めることに不満を抱き、涙ながらにシーズンを終えようとしている。ダニ・セバージョスはバルデベバスで監督と衝突して招集外となり、ラウル・アセンシオは痛みを抱えながらプレーし怪我のリスクを冒したにもかかわらず冷遇され、話し合いが険悪な雰囲気で終わった。フラン・ガルシアは1月にアンドニ・イラオラ率いるボーンマスからのオファーを受け、チームメイトに別れを告げたもののクラブに移籍を阻止され、完全に気持ちが切れてしまった。アルバロ・カレラスも、アルベロアから守備の怠慢と献身性の欠如を指摘され、激しい口論となっている。アルダ・ギュレルも度重なる交代に『いつも僕だ』と不満を爆発させたが、彼の場合は抱擁で和解した。
アルベロアは就任当初の会見で『我々には素晴らしいチームがあり、レアル・マドリードの要求が何であるかを知り、全てを捧げる準備ができている若者たちがいる。我々にはヨーロピアンカップを6回優勝した選手たちがいるが、それはすぐに忘れられてしまうようだ。このエンブレムで勝つことは、犠牲、努力、忍耐といった価値観に基づいてのみ可能だ。それがレアル・マドリードを歴史上最高のクラブにし、世界のサッカー界でのタイトルをもたらしたのだ。それがこの選手たちが持っているものだ』と語っていたが、今では『どんな試合に勝つためにも全てが必要だと私は思う。どんなチームでも我々より多く走るのを見ると胸が痛むと、彼らに何度も伝えている。我々はもっと動き、もっとマークを外すチームにならなければならない。攻守にわたる全員のコミットメントが必要だ。完全なチームになりたいのなら、才能だけでは十分ではない。レアル・マドリードがどのように築かれてきたかを話すとき、タキシードを着て出てくる選手たちではなく、泥にまみれた選手たちで作ってきたのだ』と苦言を呈し、カルロ・アンチェロッティやシャビ・アロンソが直面した現実を思い知らされている。フロレンティーノ・ペレス会長は、このスター軍団を厳しく統率できる唯一の人物として、ジョゼ・モウリーニョの招聘に動いている。
(via ElDesmarque)