ホセ・アントニオ・モランテ

トップチームでの衝撃的な初ゴールを決め、一躍脚光を浴びる19歳の新鋭ホセ・アントニオ・モランテ。彼の原点であるコリアCF時代について、当時の恩師であるダビド・フェイトとセルヒオ・マテオスの両氏がその規格外の才能と人間性を語りました。

カデテ1年目にベティスやセビージャといった強豪を抑えてカテゴリー優勝を果たした際、指揮を執っていたマテオス氏は『ボールを持った瞬間から次元が違った。まさに「妖精(duende)」であり、圧倒的な打開力を持ちながら非常に謙虚だった。2007年生まれの世代で間違いなく最高峰の存在だった』と絶賛。また、スカウトのフェイト氏もカラベラ戦で4ゴールを叩き出した大勝劇を振り返り、『ストリートフットボールで培われた度胸と天性の感覚を今も失っていない』と評しています。

一方で、著名な闘牛士モランテ・デ・ラ・プエブラの息子であることから、相手選手や観客から『お前は何様のつもりだ? 闘牛士の息子だからピッチに立てているのか?』といった理不尽な暴言や嫌がらせを浴びせられることも少なくありませんでした。しかし、本人は過酷ないじめに対して『監督、大丈夫です。こういうことには慣れていますから』と冷静に対応し、ピッチ上のプレーで黙らせてきました。

精神的な成長を示すエピソードとして、12月に「ホームゲームでは非招集選手も会場で応援する」というチームルールを破った際、フェイト監督から厳しい個別指導を受けた出来事があります。戒めを受けた直後のアルカラ戦、1-2の劣勢で途中投入されたホセ・アントニオ・モランテは、圧倒的なハットトリック(3ゴール)を叩き出してチームを大逆転勝利へ導きました。誇り高い家族と強固なメンタルに支えられた若き才能は、ベティスの未来を担う大器として着実に階段を上っています。(via Estadio Deportivo)