セルタ・デ・ヴィゴ/ボルハ・イグレシアスがTV番組で「アスリートの育休問題」を一投

セルタ・デ・ヴィゴに所属し、ワールドカップ優勝メンバーでもあるFWボルハ・イグレシアスが、人気テレビ番組『La Revuelta』に出演し、司会者のデビッド・ブロンカーノとともにプロスポーツ選手における「育児休業(bajas de paternidad)」のリアルな現状と法的課題について議論を交わした。

番組内でブロンカーノから「プロサッカー選手には育児休業という制度は存在しないのか」と切り込まれると、ボルハ・イグレシアスは『特定の契約条件や業界の特殊性によって扱いが異なっているのが実情だ』と説明。例として、ワールドカップのグループステージ開催中に娘の誕生に立ち会うため一時帰国したベルギー代表FWジェレミー・ドクの事例を挙げ、『当時は批判的な声をあげる人々もいたが、もし自分自身が同じ立場に置かれたとしたら、間違いなくドクと同じ選択をして帰国していただろう』と自身の考えをきっぱりと表明した。

法的な観点から見れば、スペインのプロスポーツ選手も労働者枠組みに該当するため、父親としての育児休業を取得する権利自体は保障されている。法律上は出産直後に6週間の取得が義務付けられており、最大19週間まで延長することも可能となっている。しかし、実際に選手が4ヶ月以上戦列を離れるとなればシーズン大半を棒に振ることになり、過酷なレギュラー争いの中で権利を行使する選手はほぼ皆無である。

スポーツ選手を規制する王令(Real Decreto 1006/1985)には育児休業に関する具体的な細則が欠落しており、法的空白が存在することも浮き彫りとなった。2020年にFIFAが女性選手に対して14週間の給与保証付き産休制度を導入した事例を踏まえ、男性アスリートの家庭参画とキャリア維持のバランスについて一石を投じる内容となった。(via MARCA)