フロレンティーノ・ペレス会長のクラブ経営方針に対するメディアからの厳しい批判
レアル・マドリードが直面している終わりのない危機に対し、その責任の所在を巡る議論がメディアで白熱しています。アルバロ・アルベロア監督の采配、93試合で83ゴール10アシストという圧倒的な数字を残しながらも本来のポジションでプレーできずに批判されるキリアン・ムバッペ、そしてシャビ・アロンソ前監督との衝突以降チームの崩壊を招いたと非難されるヴィニシウス・ジュニオール。様々な選手や監督が槍玉に挙げられていますが、一部の専門家からは、諸悪の根源であり最大の責任者はフロレンティーノ・ペレス会長その人であるという極めて厳しい指摘がなされています。
批判の的となっているのは、現在のレアル・マドリードには、会長の好みや気まぐれ、監督や選手たちの意見を超越して、データと内部情報に基づいて冷静に分析し、決断を下す「スポーツディレクター(SD)」が存在しないという構造的な欠陥です。ホセ・アンヘル・サンチェス(ゼネラルディレクター)は経験豊富ですがSDではなく、ジュニ・カラファトはスカウトチーフに過ぎません。サンティアゴ・ソラーリ、エミリオ・ブトラゲーニョ、ロベルト・カルロスらもその任にはありません。クラブは先週金曜日にSDを探しているという噂を公式声明で否定しましたが、これは「私は過去10年で6回のチャンピオンズリーグを制したフロレンティーノ・ペレスだ。だからSDなど必要ない」と暗に宣言しているようなものだと受け取られています。
しかし、ペレス会長の独断による経営は限界に達していると指摘されています。シャビ・アロンソを3年契約で招聘しながら数ヶ月で見切りをつけてアルベロアを後任に据えたこと、フィジカル不足が問題だとしてアルベロアのチームにアントニオ・ピントゥスを送り込んだこと、3年前から必要とされていた守備的ミッドフィルダーを獲得しなかったこと、そして何より、自己顕示欲の強いヴィニシウスとムバッペのポジションが完全に重複し、共存が不可能であることを誰も予測・対処しなかったことは、深刻な経営上のミスだと断じられています。
さらに皮肉なことに、スーパーリーグ構想などでペレス会長がバルセロナのジョアン・ラポルタ会長に実質的に5億1700万ユーロもの経済的支援を行った結果、その資金で強化されたバルセロナが現在ラ・リーガのタイトルを奪おうとしていることも厳しく批判されています。
もし今週水曜日にバイエルン・ミュンヘンを破って奇跡の逆転を果たせば、こうした批判の声は一時的にかき消され、世論は再びペレス会長を称賛する方向に風向きを変えるかもしれません。しかし、現在のチームの崩壊ぶりは、たとえチャンピオンズリーグで結果を出したとしても覆い隠せるものではありません。現在79歳で2028年末まで任期を残すフロレンティーノ・ペレス会長のサイクルは、すでに明確な限界を迎えていると、メディアは強く警告しています。
(via MARCA)