敵地エル・サダルでの死闘は0-0!守護神ライアンの神セーブ連発とマンディの執念のクリアで勝ち点1を死守

レバンテUDは敵地エル・サダルに乗り込み、CAオサスナとのラ・リーガ第2節に臨み、0-0で引き分けました。開幕節でエスパニョールに3-0と大敗を喫していたチームにとって、このタフな敵地での勝ち点1は、昨シーズンの残留争いの悪夢を払拭し、今シーズンへの自信を取り戻すための非常に大きな一歩となりました。

試合は、ルイス・ミゲル・ラミス監督(この試合がプリメーラ監督デビュー)率いるオサスナが立ち上がりから主導権を握り、空中戦を軸にした激しい猛攻を仕掛けてきました。開始わずか1分、コーナーキックからカテナ(あるいはエランド)が放った鋭いヘディングシュートがレバンテゴールを襲いましたが、守護神のマシュー・ライアンが素晴らしい超人的セービングで防いでピンチを脱しました。

レバンテは中盤の底にオリオル・レイを置いて落ち着いたパス回しからビルドアップを試みるものの、オサスナの組織的かつハイレベルな守備ブロックに阻まれ、なかなか前線に効果的なボールを供給できません。それでも前半34分、エンゾ・バルデリが右サイドから供給した絶妙なクロスに、キャプテンのロヘル・ブルゲがダイレクトボレーで合わせる最大の決定機を演出。しかし、この一撃は惜しくもクロスバーを直撃し、ゴールとはなりませんでした。

後半に入るとオサスナの攻勢はさらに激しさを増し、54分にはエリア内でフリーになったエースのアンテ・ブディミルが決定的なヘディングシュートを放ちましたが、ライアンが驚異的な猫のような反射神経でこれをストップ。さらに59分には、ブディミルがライアンをかわして無人のゴールへとシュートを流し込む絶対絶命の場面を迎えましたが、今度はDFアイサ・マンディが素晴らしいカバーリングでスライディングし、ポストにも助けられながらゴールライン際で見事にクリアしました。

試合は最後まで両者が譲らず0-0で終了。ライアンは試合を通じて計7本の決定的なセーブを記録し、勝ち点獲得に大きく貢献する、文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ級の活躍を披露しました。試合後、ライアンは自身のプレーやチームの精神力について以下のようにコメントしました。

『私たちはすべての試合を勝つために準備しており、それこそがチームが持たなければならないメンタリティです。ディフェンス面では先週に比べて遥かによく戦うことができました。チームとして多くのポジティブな要素を学んで前進できています。ただ、攻撃の最終局面で冷静さが足りませんでした。敵地での試合は非常に難しく、勝ち点1は前向きに捉えて良い結果だと思います。ちなみに、今回ゴールを救ってくれたマンディにコーヒーをご馳走しなければならないかというと、そんなことはありません。私たちはチームであり、全員で守り、全員で戦っているのですから』

チームを率いるルイス・カストロ監督も、以下のように試合内容を評価しつつ、チームの成長に手応えを示しました。

『結果は妥当だと思いますし、もしどちらかのチームが勝っていたとすれば、それは私たちのチームだったはずです。前節のエスパニョール戦に比べて格段に良くなり、チームのアイデンティティと個性をピッチで見せることができました。新加入の選手たちが戦術をより深く理解し、一緒にトレーニングを積む時間が増えれば、さらにすべての面が向上していくと確信しています』(via SPORT / Estadio Deportivo / MARCA / ElDesmarque / Mundo Deportivo)

前代未聞の登録除外トラブル!ベルギー時代の未消化処分発覚でヤニス・ムスアイがキックオフ直前に招集外

オサスナ戦のキックオフ直前、レバンテUDのロッカールームとサポーターに大きな衝撃が走る、前代未聞のトラブルが発生しました。

今夏に加入したベルギー人アタッカー、ヤニス・ムスアイについて、クラブ側はキックオフ前の数時間の段階でラ・リーガへの登録手続きを急ピッチで完了させ、公式な遠征招集メンバーにも彼の名前を含めていました。

しかし、試合開始の直前になって、スペインフットボール連盟(RFEF)からクラブに対して、ムスアイが前シーズンにベルギーでプレーしていた際の一発退場による未消化の出場停止処分を引き継いでいるという、思いもよらない警告の通知が届けられました。

この処分の原因は、今年3月にムスアイがベルギー2部リーグのクラブNXTに所属していた際、Jong Genkとの試合でレッドカードを提示された出来事に遡ります。彼はその後、クラブ・ブルッヘのリザーブチームで試合に出場してすでに処分を消化したと認識されていましたが、スペインのフットボール統括機関との書類手続きや規定の解釈のズレから、まだその処分が有効であると判断されてしまったのです。

レバンテは万が一の事態や勝ち点剥奪などの重い罰則を回避するため、安全策として彼を急遽スタンドへと追放し、利用可能メンバーから除外する決断を余儀なくされました。この理不尽な書類トラブルに対して、ルイス・カストロ監督は会見の場で強い怒りと不満を表明しました。

『彼が退場処分を受け、その後に出場停止期間を終えて再びベルギーで公式戦に出場していたことは紛れもない事実です。それなのに、ここスペインに来て再び出場停止を科されるなど、全く理解ができません。フットボールのルールとして筋が通りません。彼は日々の練習から非常に熱心に取り組んでおり、今日どうしてもベンチに置いて起用したかっただけに、本当に残念で納得がいきません』(via MARCA)

カリーム・トゥンデの英2部WBA移籍が300万ユーロで秒読み!緊迫する財務改善とさらなる放出の可能性

レバンテUDは、今夏の移籍市場最終盤におけるクラブの財政的な安定と、未登録の選手たちをスムーズにラ・リーガに登録させるための資金確保を目的として、若手ウイングのカリーム・トゥンデ(21歳)をイングランド・チャンピオンシップ(2部)のウエスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)へ売却する交渉をほぼ決定させました。

移籍金は約300万ユーロとされており、さらに将来的な移籍の際には、レバンテが次の移籍金の20%から25%を受け取ることができる非常に好条件な売却条項が含まれる予定です。トゥンデは現地イギリスでメディカルチェックを通過した後に正式契約を交わす見込みで、今回のオサスナ戦への遠征メンバーから外れていました。

トゥンデは昨シーズン、ルイス・カストロ監督の信頼を得てファーストチームへと昇格し、チームの残留争いの極めてタフな後半戦において公式戦21試合(うち17試合に先発)に出場して残留に貢献した生え抜きのアタッカーです。彼の放出は戦力面での痛手となりますが、クラブは今夏すでにカルロス・エスピのレアル・マドリード移籍や、ケルビン・アリアガのAEKアテネ移籍などを通じて約3000万ユーロの売却益を市場で稼ぎ出しており、なりふり構わない財務改善を進めています。

カストロ監督は、愛弟子の新たな旅立ちを祝福しつつ、現在の移籍市場を巡るクラブの厳しい現状と、他の主力選手であるカルロス・アルバレスらの放出の可能性について、以下のように率直な考えを明かしました。

『クラブはファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の厳しい規制に苦しんでおり、全員の登録を完了させるために必死で命を懸けて解決策を探し求めています。カリームはこれまで素晴らしい姿勢でチームのためにハードワークをこなしてくれた選手であり、彼のイングランドへのステップアップは本当に喜ばしいことであり、それに値する選手です。一方で、カルロス・アルバレスが今回出場しなかったのは、戦術的な理由から私が判断したことです。ただ、今の市場の状況では、彼も含めたすべての選手、あるいは私自身ですら、良いオファーが届けばいつチームを離れてもおかしくない状況だということは理解しておかなければなりません。どのような事態が起きても対応できるよう、心構えをしています』(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / MARCA)

15歳の怪物カンテラーノが降臨!リーガ最年少デビュー歴代トップ3に入った超新星マーク・サントス

厳しい財政難から若手の発掘を余儀なくされているレバンテにおいて、今フットボール界全体から最も大きな注目を集めているのが、カンテラが生んだ驚異の超新星、マーク・サントスです。

マサナッサ出身、2010年生まれという若干15歳のアタッカーは、前週に行われたエスパニョールとの開幕戦において、公式戦のピッチに立ち、待望のプロデビューを飾りました。

15歳でのデビューは、スペインサッカー史上においてルカ・ロメロ、サンソンに続く史上3番目の若さという、まさに歴史的な記録となりました。あのパシフィックな輝きを放つラミン・ヤマルをも上回る、とんでもない早熟の天才の出現に、サポーターは未来のメガスター誕生への夢を大きく膨らせています。今回のオサスナ戦では出場機会こそなかったものの、ベンチメンバーに名を連ねてチームに同行しており、ルイス・カストロ監督も彼の高いポテンシャルを今後の大きなオプションとして期待を寄せています。(via MARCA)

移籍市場最終盤の登録ラッシュ!新戦力ンドゥクウェやチアゴ・フェルナンデスら5名が滑り込み登録完了

レバンテUDのフロントオフィスは、このオサスナ戦に向けて、ラ・リーガへの選手登録手続きをキックオフ直前までギリギリで進めるという、極めて緊迫した作業を行っていました。

クラブの最大級の努力により、試合当日に以下の5名の新戦力の選手登録が正式に承認され、公式戦での起用が可能となりました。

・イフェアニ・ンドゥクウェ(オーストリア人センターバック、新加入)

・チアゴ・フェルナンデス(ビジャレアルCFから期限付き移籍、ウイング)

・ウーゴ・ソテロ(新加入、ミッドフィールダー)

・ダニ・レケナ(新加入)

・ヤニス・ムスアイ(急遽除外となったものの登録自体は承認)

この中でも、ビジャレアルからローンで加入したチアゴ・フェルナンデスは、登録から間もないにもかかわらず、ルイス・カストロ監督によってそのままオサスナ戦の先発メンバー(背番号24)に抜擢されるという驚きのサプライズ起用となりました。彼は右ウイングとして約70分間にわたりアグレッシブにプレーし、その戦術的な規律とクオリティを証明しました。

一方、大きな期待を集めるオーストリア人ディフェンダー、イフェアニ・ンドゥクウェについては、チームの全体練習を消化できたのがわずか2セッション(2日間)のみであったため、指揮官の慎重な判断により、ベンチに温存されてデビューはお預けとなりました。

また、同じくギリギリで登録を完了した若手MFウーゴ・ソテロは、後半アディショナルタイムにピッチに投入され、ペナルティエリア手前での決定的なフリーキックのキッカーを任されましたが、シュートは惜しくも相手の壁に直撃しました。

社長のパブロ・サンチェス氏も、試合前のインタビューで選手登録に関する舞台裏の苦悩を次のように振り返っています。

『今回の登録手続きは、本当に最後の最後までバタバタと行われ、オフィスでは非常に強い緊張とプレッシャーに包まれていました。しかし、私たちはルールを順守し、選手全員をしっかりとラ・リーガに登録させるためにやるべきことを正しく行っているという強い確信を持っていました。私たちの今シーズンの現実的な目標は、この厳しい1部リーグにおいてしっかりと残留することです。この長くタフな戦いにおいて、新しく加わった戦力たちが必ずチームを大きな助けになってくれると信じています』(via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo)

【本日の総括】

レバンテUDにとって、敵地エル・サダルでのオサスナ戦は、開幕戦の完敗から劇的な守備の修正を見せ、0-0での貴重な今季初勝ち点をもぎ取る素晴らしい戦いとなりました。試合では守護神マティ・ライアンの神がかり的なセーブやアイサ・マンディの気迫のライン際クリアが光り、前節とは見違える堅固な組織力を証明。ピッチ外では、カリーム・トゥンデの英2部売却合意や、15歳の怪物マーク・サントスを巡る話題、さらには未消化サスペンションによるヤニス・ムスアイの急遽除外といったドタバタ劇がありつつも、チアゴやンドゥクウェ、ソテロら5名の新戦力の登録を完了させるなど、移籍市場閉幕に向けた大きな前進がありました。この貴重な勝ち点1の勢いと高い自信を胸に、チームは土曜日にホームで行われるレアル・ベティスとの次節に向けてさらなる連係強化に励みます。