ジェラール・モレノの軌跡と人柄 ビジャレアルの生きた伝説
ジェラール・モレノは、単にキャプテンマークを巻く選手というだけではなく、スポーツにおける模範であり、ロッカールームで深い尊敬を集める存在です。クラブの価値観を誰よりも体現する彼は、2026/27シーズンでトップチーム在籍11シーズン目を迎えます。
2010年にユース年代でビジャレアルに加入した彼は、マジョルカやエスパニョールでのプレーを経て2018年に復帰し、チームの柱となりました。これまでに公式戦321試合に出場して130ゴール、49アシストを記録し、クラブの歴代最多得点者として歴史に名を刻んでいます。歴代出場試合数でも現在7位につけており、カニの327試合まであと6試合、サンティ・カソルラの330試合まであと9試合と迫っています。怪我がなければ、今シーズン中に両者を抜き、クラブ歴代トップ5に入ることが確実視されています。
彼のキャリアで最も輝かしい瞬間の一つは、2020/21シーズンのヨーロッパリーグ制覇です。マンチェスター・ユナイテッドとの決勝戦でゴールを決め、歴史的なPK戦でも見事にシュートを成功させ、ビジャレアルの最大の成功の立役者となりました。
また、彼のピッチ外での振る舞いもレジェンドと呼ばれる理由です。バカンスに入る前、ジェラールはビジャレアルのEDIチーム(知的障害者サッカースクール)の練習にサプライズで参加しました。ただ見学するだけでなく、自らスパイクを履いてピッチに立ち、パス回しやシュート練習、ミニゲームでフリーマンとしてプレーするなど、選手たちと特別な時間を共有しました。
EDIチームの監督であるトニ・ヒメネスは『ジェラールは完璧に馴染んでいました』と語っています。また、選手のエルク・ビジェガスは『僕が見てきた中で最高の選手の一人です。一緒にプレーできて、彼と知り合えて誇りに思います』と喜びを露わにし、ネレア・ヒルも『夢みたいでした』と興奮気味に語りました。ミゲル・アンヘル・アルチェラもこの経験から得た感情や教訓を強調しています。
練習後、選手たちから感謝の印としてEDIチームのユニフォームが贈られ、ジェラールは写真撮影や会話に応じるなど、最後まで気さくに接していました。このように、彼はゴールやタイトルだけでなく、地域や社会活動との結びつきを通じて、ビジャレアルのアイデンティティそのものを体現し続けています。(via SPORT)
新戦力の補強状況 昨季のメンバーへの信頼
現在の移籍市場において、ビジャレアルはオサスナやアスレティック・クラブと同様に、まだ新戦力の獲得を行っていません。クラブは昨シーズンのスカッドを高く評価しており、現有戦力への強い信頼を示しています。(via SPORT)
アルテム・ドフビクとフランコ・マスタントゥオーノへの関心
新戦力獲得の具体的な動きがない中でも、ビジャレアルは特定の選手に熱視線を送っています。
一つは、ローマに所属するウクライナ人FWアルテム・ドフビクです。昨シーズンは怪我に悩まされて実力を発揮できなかった彼は環境を変えることを望んでおり、ローマも完全移籍での売却に向けて動いています。昨年の売却希望額3000万ユーロからは下がると見られており、ビジャレアルはレアル・ベティスなどとともに彼の動向を非常に近くで注視しています。
もう一つは、レアル・マドリードに所属する18歳のアルゼンチン人アタッカー、フランコ・マスタントゥオーノです。ホセ・モウリーニョ監督の構想やチーム内の激しい競争により、マドリーは彼を1シーズンのレンタルで放出することを検討しています。スペイン国内でのプレーを望むマドリーの意向もあり、ビジャレアルはレンタルでの獲得に強い関心を示しています。(via MARCA)
カンテラの至宝カルロス・マシアとの長期契約延長
ビジャレアルはカンテラの大きな希望である17歳のMFカルロス・マシアとの契約を2年間延長し、2031年6月までの長期契約を結んでしっかりと囲い込みました。エルチェ出身の彼は、昨シーズンすでにトップチームデビューを果たしており、現在はイニゴ・ペレス監督の指揮下でプレシーズンを過ごしています。スペインの年代別代表にも名を連ねる彼は、クラブの将来のプロジェクトを担う重要なピースとして大きな期待を寄せられています。(via MARCA)
カンテラ所属選手たちに他クラブから熱視線
ビジャレアルの下部組織の選手たちには、複数のクラブから関心が寄せられています。
オサスナは、プレシーズンマッチでバランタン・ロジエが右脚大腿二頭筋の筋断裂を負い、最低でも3〜4週間の離脱となったため、急遽右サイドバックの補強に動いています。その候補の一人として、ビジャレアルBに所属しトップチームデビューも果たしている22歳のダニエル・ブデスカがリストアップされています。移籍金は100万ユーロと、他の候補選手と比較しても最も安価な選択肢となっています。
また、スポルティング・ヒホンもアタッカーの補強として、ビジャレアルのFWアレックス・フォレスを好ましく思っていますが、現時点ではこちらの可能性について具体的な進展は記録されていません。(via Estadio Deportivo / SPORT / MARCA)
ディエゴ・コンデの負傷とビクトル・モレノの活躍
ビジャレアルからレアル・ベティスに1シーズンの買い取りオプション付きでレンタル移籍している27歳のGKディエゴ・コンデが、グラナダCFとのプレシーズンマッチに先発出場しましたが、不運なアクシデントに見舞われました。前半36分頃、ペナルティエリア外への飛び出しの際にチームメイトのディエゴ・ジョレンテと激しく衝突し、コンデは左肩を強打しました。グラウンドに倒れ込み、痛みを訴えた彼は、腕を動かせない状態で交代を余儀なくされました。最初の診断では左肩の亜脱臼の可能性があり、数週間の離脱が懸念されています。
一方、ビジャレアルからCDテネリフェに加入したアタッカーのビクトル・モレノは、マリノとのプレシーズンマッチで大活躍を見せました。彼は後半から出場し、味方のアシストからのゴールや、相手GKのクリアミスを奪ってのゴール、さらに自陣からのロングパスを受けてのフィニッシュなど、ストライカーとしての見事な嗅覚を見せつけてハットトリックを達成しました。ヘタフェ戦でのゴールに続き、早くも新天地で欠かせない存在感を示しています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT / MARCA)
【本日の総括】
ビジャレアルは現有戦力を信頼し静かな移籍市場を過ごす一方で、ドフビクやマスタントゥオーノの動向を注視しています。カンテラの至宝マシアの契約延長という明るいニュースや、クラブの顔であるジェラール・モレノのファンに対する素晴らしい振る舞いが話題を呼んでいます。