ワールドカップを席巻する「BMV」とモウリーニョの嬉しい悲鳴
ベリンガム、ヴィニシウス、ムバッペの3人がワールドカップの舞台で圧倒的な存在感を放っている⚽️ グループステージだけで3人合わせて10ゴール3アシストを記録。ヴィニシウスは3試合連続ゴールを含む計4ゴール1アシストを挙げ、ムバッペは代表通算100試合目での2ゴールを含む計4ゴール2アシストをマークしている。ムバッペは守備面でも進歩を見せており、『守備面でさらに一歩踏み出す必要がある。常に自分に厳しくしてきたし、この点を改善すべきだと考えている。チームにとって重要であり、それを実行する』と決意を語っている。ベリンガムも2ゴール1アシストを記録し、パナマ戦でのゴールとケインへのアシストで大会2度目のMVPを獲得した。
クラブ別で見ても、レアル・マドリード所属選手はムバッペの4点、ヴィニシウスの4点、ベリンガムの2点、そしてアルダ・ギュレルの1点を合わせて計11ゴールを挙げており、W杯参加クラブの中でトップの得点力を誇る🔥 1998年フランス大会で記録した12ゴールというクラブ記録の更新が目前に迫っている。新加入のベルナルド・シウバ、2アシストを記録しているダンフリース、コナテ、マルク・ククレジャらの初ゴールも待たれる状況だ。
昨季無冠に終わったチームを立て直すべく就任したジョゼ・モウリーニョ監督は、『最高の選手たちを擁するのは監督にとって最高の悩みだ。今はチームを一つにまとめ、以前のシーズンにあったと読んだような問題を起こさない方法を見つけなければならない。彼らの代表チームができるだけ早く負けて、バカンスに行ってほしい』と皮肉交じりに語り、彼らを一刻も早く手元に置いて最強の攻撃陣を機能させることを最大のミッションと捉えている。(via MARCA)(via Mundo Deportivo)
ベリンガムの現在地:イングランドでの自由とマドリードでの起用法
イングランド代表で攻撃を牽引するジュード・ベリンガムだが、レアル・マドリードでの起用法との違いが議論を呼んでいる🏴 マドリードではキリアン・ムバッペの加入により、ヴィニシウスともう一人のアタッカーの後ろでプレーする機会が減り、競争が激化した。マドリードでの最初のシーズン(23-24)はトップ下として自由に動き回り単独で23ゴールを挙げたが、続く2シーズン(24-25、25-26)はポジションが下がり、2年間合計で23ゴール(15ゴールと8ゴール)にとどまっている。
イングランド代表で以前より幸せそうにプレーし、自信に満ちているように見える理由について問われたベリンガムは、『自信の問題ではない。レアル・マドリードでは少し違う、より低い位置でプレーしている。イングランドでは10番か8番として高い位置でプレーしているが、私にとってはどこでプレーするかは関係ない。チームのために良いプレーをしたいだけだ』と明言している。トーマス・トゥヘル監督率いるイングランド代表は、確実に彼を中心に機能している。(via SPORT)(via MARCA)
ロドリゴと新加入ベルナルド・シウバの交流、C・ロナウドからの金言
重傷からのリハビリ中でW杯を欠場しているロドリゴは、現在アメリカに滞在している🇺🇸 ニューヨークでスポーツブランドの商業イベントに参加した後、マイアミへ移動し、ハードロック・スタジアムでコロンビア対ポルトガル戦を現地観戦した。試合後、今夏からレアル・マドリードでチームメイトとなり、モウリーニョ監督の下でスタメンを争うことになるポルトガル代表ベルナルド・シウバと面会し、ツーショット写真を撮影。自身のSNSに『これから一緒に。クラック(名手)』というメッセージと共に投稿し、新たな仲間を歓迎した。
また、同じくポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドとも再会を果たした。ロナウドのSNS投稿には『私のアイドル』と返信し、さらにInstagramで『何度会っても同じ感覚だ』と深い敬意を表している。マドリードでの負傷や競争の激化に苦しむロドリゴに対し、歴代最多得点記録保持者であるロナウドは試合後、『忍耐を持たなければならない』という金言を直接授けた。成長は常に直線的ではなく、努力と自信を持ち続ければ必ず機会が訪れるというレジェンドからのアドバイスは、ロドリゴにとって大きな励みとなっている。(via Mundo Deportivo)(via ElDesmarque)(via AS)
フェデ・バルベルデを巡るウルグアイでの騒動とモウリーニョの要求
W杯グループステージで敗退したウルグアイ代表の中で、キャプテンを務めるフェデ・バルベルデの評価が急落している🇺🇾 スペインに0-1で敗れた最終戦の56分、マルセロ・ビエルサ監督はバルベルデをマティアス・ビーニャと交代させた。両者は視線を交わすことすらなく、ロッカールームでのビエルサに対する反乱にバルベルデが関与していたという噂に拍車をかけた。ビエルサは交代理由を『攻撃力を高めるため』と説明しているが、ファンからは『レアル・マドリードとスペインに帰れ。二度と戻ってくるな』といった辛辣なコメントが殺到し、スアレス、カバーニ、ルガノ、ゴディンがいれば結果は違ったと嘆く声まで上がっている。
モウリーニョ新監督は、カルロ・アンチェロッティ時代に最高のバージョンを見せたバルベルデを戦力として高く評価しているが、チームへの忠誠心を最優先事項として求めている。昨季、バルベルデはシャビ・アロンソ前監督の起用法や采配に公然と異議を唱え、ウォーミングアップを拒否したりサイドバックでのプレーを拒んだりした。さらに、オーレリアン・チュアメニとの間で物理的な衝突を起こし、クラブから両者に50万ユーロの罰金が科されるという異常事態を招き、一時は放出まで検討された。モウリーニョは、監督の決定に疑問を呈したり、特定のポジションを要求したりする態度は一切容認しない方針であり、この難しい時期を乗り越えて彼を再び立ち直らせるための心理的なアプローチが急務となっている。(via SPORT)(via ElDesmarque)
アルバロ・カレラスの残留決意と左サイドバックを巡る状況
カンテラ出身のアルバロ・カレラスは、約1年前に5000万ユーロの移籍金でトップチームに復帰した🇪🇸 数年間の左サイドバックのレギュラーとして期待され、1月にはスタメンに定着。『モウリーニョに指導してもらいたい。彼はレジェンドだ』と語っていた。しかし、状況は一変。わずか1シーズンでモウリーニョに見切られる形となり、クラブは市場で最高の左サイドバックであるマルク・ククレジャの獲得に踏み切った。昨季、メンディの負傷交代時にフラン・ガルシアが優先されたり、チャンピオンズリーグ準決勝のバイエルン戦でオリーズに完全に圧倒されたりしたこと、さらにリュディガーとの衝突やアルベロアとの不和でベンチに追いやられたことが影響している。
カレラスにはチェルシーからの高額な移籍オファーが届いており、かつて彼を重用したチェルシーのシャビ・アロンソ監督も獲得を熱望している。現在のマドリードの左サイドバックには4人の選手がおり、モウリーニョからは控えスタートになると直接伝えられている。それにもかかわらず、カレラスは移籍を拒否し、白いユニフォームでポジションを争い、タイトルを獲得するために残留するという固い決意を示した。過去の発言が裏目に出る形となったが、本人の意志は固い。(via SPORT)
W杯で躍動するカンテラ出身ニコ・パスの去就
W杯でアルゼンチン代表としてヨルダン戦に先発出場し、60分間プレーしたニコ・パスは、来季もセスク・ファブレガス監督が率いるイタリア・セリエAのコモ1907でプレーすることが決まった🇦🇷 父親であり代理人も務める元アルゼンチン代表のパブロ・パスがダラスのスタジアムから『レアル・マドリードが彼をとても必要としていたため、難しい決断だった。しかし、クラブも私たちも、イタリアでもう1シーズン過ごし、チャンピオンズリーグでプレーする機会を得ることが、彼の成長にとって最良の選択だと考えた』と経緯を説明した。
コモはマドリードに600万ユーロを支払い彼を獲得しており、マドリードは50%の保有権を残している。マドリードは約6000万ユーロでの買い戻しオプションを持っており、コモもこれを受け入れる用意がある。パブロ・パスは『金額など調整すべき詳細は残っているが、買い戻し条項が行使されれば、将来マドリードに戻ることができる。ニコはコモで非常に評価され、人間的にも素晴らしい扱いを受けており、幸せで安心している』と強調した。(via Estadio Deportivo)(via Mundo Deportivo)
移籍市場:オリーズ獲得の壁、ディオマンデ争奪戦、オルドニェスの噂
フロレンティーノ・ペレス会長の最優先ターゲットはバイエルン・ミュンヘンのマイケル・オリーズだが、バイエルン側は放出を頑なに拒否している🇩🇪 マドリードが2億2000万ユーロ以上のオファーを出したという噂が流れた際、クラブは即座にオリーズとの接触を公式声明で否定した。これは、マドリードとバイエルンの間に事前に知らせずに相手の選手を獲得しようとしないという秘密協定が存在するためだ。この良好な関係の証として、バイエルンのヘルベルト・ハイナー会長が6月30日にベルナベウで学生向けの講演を行う予定となっている。
オリーズ獲得が難航した場合のプランBとして、RBライプツィヒのコートジボワール代表FWヤン・ディオマンデ(19歳)が浮上していた。ディオマンデは今季36試合で13ゴール10アシストを記録し、市場価値は1年で2000万ユーロから9000万ユーロに高騰している。リバプールが9000万ユーロ(8000万ポンド)のオファーを出したがライプツィヒは1億ユーロを要求して拒否。過去にボーンマス、チェルシー、レンジャーズ、オリンピアコス、クリスタル・パレス、MLSのBチームからも入団を断られ、レガネスでデビューした後に姉を亡くすという壮絶な過去を持つ苦労人だ。しかし、ルイス・エンリケ監督率いるPSGが獲得競争で一歩リードしており、ディオマンデ自身もPSGのプロジェクトに惹かれている。彼がPSGへ移籍した場合、ペレス会長は新たなガラクティコ探しに奔走することになる。
また、元エクアドル代表のフェリペ・カイセドがSNSで『クラブ・ブルッヘのジョエル・オルドニェス(22歳)は今日、レアル・マドリードに売却された』と投稿し、移籍の噂に火をつけている。(via SPORT)(via Mundo Deportivo)(via MARCA)
プレシーズン始動と不透明な陣容、アルベロアの引き抜き画策
新プロジェクトのプレシーズンは、7月13日にバルデベバスでのメディカルチェックから始まる🏥 しかし、現在トップチームには29人の選手が登録されているにもかかわらず、モウリーニョ監督が初日から指導できるのは14人以下という異例の事態に直面しており、指揮官は神経を尖らせている。
トレント・アレクサンダー=アーノルド、ルニン、カレラス、メンディ、ディーン・ウイセン、そして負傷リハビリ中のミリトン、ロドリゴの7人は残留が確実。一方、カマヴィンガ、ゴンサロ、アセンシオ、セバージョス、フラン・ガルシア、フランコ・マスタントゥオーノ、チアゴの7人は去就が不透明で、モウリーニョが彼らの残留を決定する。
残りの15人はW杯に参加しており、各国の敗退時期に応じて順次合流する。メンバーはベリンガム、ムバッペ、チュアメニ、コナテ、ヴィニシウス、エンドリッキ、ククレジャ、クルトワ、リュディガー、ブラヒム・ディアス、ベルナルド・シウバ、ダンフリース、ニコ・パス、バルベルデ、アルダ・ギュレル。選手には30日間の休暇が保証されており、敗退したギュレルやバルベルデは7月20日頃に合流予定だが、決勝(7月19日)まで進んだ選手は8月10日頃の合流となり、8月15日のリーグ開幕に間に合わない可能性がある。ペレス会長はかつてクラブW杯を成績不振の理由に挙げたが、今回は代表のW杯が言い訳に使われるかもしれない。
さらに、1月にマドリードの監督を退任し、フラムの新監督に就任したアルバロ・アルベロアが、古巣カンテラからの引き抜きを画策している。ホアン・マルティネス、アグアド、チアゴ・ピタルチ、チェステロ、ゴンサロ、ハコボ・ラモン、パラシオス、マヌエル・アンヘル、フォルテアなどがリストアップされており、マドリードは売却額の50%の権利と買い戻しオプションを付ける方針だ。チェルシーのシャビ・アロンソ監督もハコボ・ラモンの獲得を希望している。(via SPORT)(via ElDesmarque)
【本日の総括】
モウリーニョ新監督率いるチームは、W杯での主力組の圧倒的な活躍に期待を寄せる一方で、バルベルデの騒動や合流の遅れ、左サイドバックのポジション争いなど、新シーズンに向けて多くの課題と編成の不透明さを抱えています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョ監督が直面しているのは、個々のタレントがW杯で証明した高い攻撃性能と、チームとしての規律をどう融合させるかという構造的な課題です。特にベリンガムの起用法は象徴的で、代表での自由な役割とクラブでのタスクの乖離をどう埋めるか。また、バルベルデの規律問題や左サイドバックの序列争いなど、ピッチ外の要素が戦術的な安定を阻害しかねない状況です。個の能力に依存せず、いかに組織として機能的な距離感を構築できるか。指揮官のマネジメント能力が、戦術以上に試されるシーズンになるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
新体制の船出にあたり、モウリーニョ監督が抱える「嬉しい悲鳴」の裏には、クラブとしての統治能力が問われる緊張感が漂っています。バルベルデの騒動やカレラスの残留意志に見られるように、選手個々のエゴと監督の規律が衝突する場面が散見されます。フロントは、かつての混乱を繰り返さないために、監督の権限をどこまで担保し、選手との対立をどう調停するのか。クラブ全体の温度感を一つにまとめ上げ、再び「一枚岩」のレアル・マドリードを取り戻せるかが、今季の成否を分ける鍵となります。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
編成面では、保有権の50%保持や買い戻しオプションの活用など、将来を見据えたリスク管理が目立ちます。ニコ・パスのコモへの移籍や、カンテラ選手の引き抜きに対する売却条項の設定は、トップチームの枠が飽和する中での現実的な解と言えるでしょう。一方で、オリーズ獲得の難航やディオマンデを巡るPSGとの競合など、即戦力補強には依然として高い壁が存在します。限られた登録枠の中で、いかにバランスの取れたスカッドを構築できるか。ペレス会長の交渉術が再び試される局面です。