データで解明する『アトレティコ・デル・トッケ』

エスパニョール戦の後半89分に生まれたアレックス・バエナの決勝ゴールは、ディエゴ・シメオネ監督が着実に構築を進めてきたパスサッカー『アトレティコ・デル・トッケ(パスをつなぐアトレティコ)』の象徴的なゴールとなった。🔥

自陣深くでダビド・ハンツコがヘディングで相手の圧力を跳ね返した瞬間から、アレックス・バエナのシュートがネットを揺らすまでの時間はわずか29秒間。その間に、ピッチ上のアトレティコの選手10人(ジウリアーノ・シメオネを除く全フィールドプレイヤー)が連動し、実に12本の正確なパスを繋ぎ合わせた。プレッシングに苦しむ状況から、ヒュルマンド、マルコス・ジョレンテ、ロドリゴ・メンドーサ、ジョナサン・デイヴィッドが右サイドで息の合ったダイレクトプレーを見せて脱出。マルコス・ジョレンテから中央のアレックス・バエナへボールが渡ると一気にギアが上がり、ハンツコ、アレハンドロ・グリマルド、フリアン・アルバレスを経由して最後はアレックス・バエナの極上の右足ミドルシュートへと結実した。🎨

アトレティコが今季みせる連続パスからのゴールはこれだけに留まらない。

・セビージャ戦でのアデモラ・ルックマンのゴール:9選手が関与し、71秒間で22本のパスを連結。

・アンフィールドでのリヴァプール戦におけるマルコス・ジョレンテのゴール:ゴールキーパーのヤン・オブラクを含む10選手が関与し、71秒間で22本のパスを繋ぎ得点。

・レアル・マドリードとのダービーマッチにおけるジョナサン・デイヴィッドのゴール:全フィールドプレイヤーが関与し、63秒間で22本のパスを通して完璧に相手守備を崩壊させた。

かつて「無失点とセットプレー」から始まり、「FW不在のコケをアンカーに置いたポゼッション」へと進化してきたディエゴ・パブロ・シメオネのサッカーは、今や全員が関与するダイナミックなパスワークへと完全に昇華を遂げている。(via MARCA)