右サイドバック補強の迷走

カルロス・コルベラン監督にとって、開幕戦からスタメンとして計算できる右サイドバックの獲得は今夏の最優先事項となっているが、補強戦略は大きな壁にぶつかっている。クラブはベルギー人DFトマ・ムニエ(34歳)と1年契約+1年のオプション延長という条件で合意に達しており、監督の承認も得ていた。しかし、ムニエがワールドカップに参加していたため、年齢を考慮した慎重なメディカルチェックなどの最終手続きが完了していなかった。その隙を突き、サンダーランドが2年間の固定契約とより良い金銭的条件を提示した結果、ムニエは土壇場でイングランド行きを選択した。

ムニエはサンダーランドの入団会見で、『ヨーロッパで競争することも決断の重要な要素でした。常に最高のチームと渡り合い、タイトルを争いたいと思っています』と発言しており、この言葉がヨーロッパの大会に出場できずタイトル争いから遠ざかっているバレンシアを見下しているとして、現地で怒りを買っている。ムニエの説得に数週間を費やしたことで、バレンシアは他の候補へのアプローチでも後れを取ってしまった。アストン・ヴィラからローンでヘタフェに加入することが濃厚となっているアンドレス・ガルシアへの接触も間に合わなかった。

これらの失敗を受け、スカウトチーフのサンドロ・イセイらが中心となり、UDアルメリアに所属するキュラソー出身の24歳、ダイジロ・チリノを新たな獲得候補としてリストアップしている。現時点では正式なオファーは提示されていないが、クラブと監督は彼の能力を高く評価しており、数日中に具体的な提案を行うか検討している。即戦力となる右サイドバックの確保が、他の移籍市場での動きを左右する鍵となっている。(via SPORT / Mundo Deportivo)