ポゼッション率61%の衝撃:数字で紐解くシメオネ・アトレティコの劇的な戦術進化
今季のディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードは、従来の強固な守備と堅守速攻のイメージを大きく覆し、ボールを保持して試合を支配するポゼッションサッカーへと劇的な変化を遂げている。
今季消化した公式戦14試合のうち、実に12試合で相手チームのボール保持率を上回るスタッツを記録。レアル・マドリードとのダービーマッチでは61%対39%でボールを支配し、エスパニョール戦でも29%対71%と敵地で圧倒的なポゼッション率を叩き出した。さらに、セビージャ戦、リヴァプール戦、レアル・マドリード戦、そして前節レバンテ戦などで、チーム全体で20パス以上を細かくつないで相手陣地を攻略する美しい連動からゴールを陥れている。
この戦術的変貌の中心にいるのが、中盤で躍動するパブロ・バリオスとアレックス・バエナだ。パブロ・バリオスはスペイン代表の中核を担う存在へと成長を遂げ、アレックス・バエナは5ゴール4アシストを記録して前線のタクトを振るい、かつてのアントワーヌ・グリーズマンのような創造性を発揮している。
一方で、明日のバイエルン戦に向けては中盤の要であるカルドソとヒュルマンド(モルテン)の負傷離脱が大きな頭痛の種となっている。しかし、シメオネ体制におけるホームでの対バイエルン戦の相性は極めて良好だ。2016年のCL準決勝ではサウール・ニゲスが圧巻のソロドブルからゴールを奪って勝利し、同年のグループステージでもヤニック・カラスコのゴールで下している。2020年の1-1引き分けを除き、メトロポリターノでのバイエルン戦では無敗を誇っており、進化を遂げたパスワークでドイツの巨人を崩しにかかる。 (via MARCA)