ヴァルデベバス再開発プロジェクト:マドリード・イノベーション・ディストリクト計画の全貌
マドリード市役所は、ヴァルデベバスにあるレアル・マドリードの所有地448,000平方メートルの用途変更(再開発)プロジェクトの計画を進めています。これは、かつてクラブに莫大な経済的恩恵をもたらした25年前のパセオ・デ・ラ・カステジャーナの旧練習場再開発に匹敵する、歴史的な巨大プロジェクトです。
この変更案では、これまで「プライベートなスポーツ施設」としてのみ認められていた土地の容積が大幅に変更され、ホテル、オフィス、商業施設、私立大学、民間病院といった経済活動を可能にする施設が建設できるようになります。
現在、この土地の建設可能容積は360,000平方メートルで、すべてがプライベートスポーツ用の制限を受けていました。しかし今回の計画変更により、総容積は532,550平方メートルにまで引き上げられます。
内訳としては、スポーツ用途が84,000平方メートルに縮小される一方、民間設備用途(私立大学、病院、文化・研究施設など)に276,000平方メートル、ホテル・店舗・オフィスなどの第三次産業サービス用途に172,550平方メートルが充てられます。なお、巨大商業施設の建設は明確に禁止されています。
不動産コンサルタント会社Savills(サヴィルズ)の都市計画ディレクターであるアントニオ・プレゲスエロが署名したレポートによると、この再開発完了後の権利価値は3億6009万1250ユーロにのぼると評価されています。Savillsの基準に基づくと、民間設備が1億3386万ユーロ、スポーツ用途が4074万ユーロ、第三次産業サービスが1億8549万ユーロとなります。
現在のスポーツ単一用途(1平方メートルあたり485ユーロ換算で約1億7460万ユーロ)のままの場合と比べると、今回の用途変更だけで「1億8549万ユーロ(約300億円)」もの含み益が発生し、土地の資産価値は一気に2倍以上に跳ね上がります。
クラブはこの再開発地域に「マドリード・イノベーション・ディストリクト」と呼ばれる巨大なハイテクキャンパス(通称:マドリードのシリコンバレー)を建設する計画です。ペレス会長とマドリード州のイサベル・ディアス・アユソ首相も出席した5月のイベントで発表されており、2027年にもすべての手続きが完了し、正式に承認される見通しです。
ただし、このプロジェクトには莫大な費用がかかります。Savillsの試算では、建物の建設費に12億3500万ユーロ以上、インフラや都市化の整備費用に7350万ユーロが必要とされています。
さらに、計画承認の対価として、クラブは緑地や公共道路、公共インフラのために敷地の一部をマドリード市に譲渡しなければなりません。これにより、クラブが所有する私有地面積は120万平方メートルから97万5,729平方メートルへと縮小し、224,000平方メートル以上の公共用土地が創出されます(うち166,315平方メートルが緑地、35,311平方メートルが市営施設向け)。また、法律に従って、再開発で生じる容積の5%に相当する17,400平方メートル(約1870万ユーロ相当の土地権利)をマドリード市役所に譲渡する義務があります。
この取引に対して、地元の政治的野党からは激しい批判が巻き起こっています。
左派政党Más Madridのサラ・ラドラ市議は、次のように述べて厳しく糾弾しました。
『今回の再開発で最も得をするのは、他でもないレアル・マドリードだ。これは国民党(PP)特有のお手盛り都市計画であり、新たな巨大利権の典型例だ。本来は地域のスポーツ設備に使われるはずだった土地が、結局は一部の富裕層向けの高級ホテルや高級コ・リビング、私立病院、私立大学になり、特定の人間だけが私腹を肥やす。ヴァルデベバスの住民に必要なのは、ホテルやオフィスではなく、公立学校や公立診療所、そしてマドリード市街へのアクセスの改善だ』
また、PSOE(スペイン社会労働党)のアントニオ・ヒラルド市議も、市役所側の対応を疑問視しています。
『一人の所有者、今回の場合もまたレアル・マドリードだが、彼らに再開発という形で新たなビジネスチャンスを与えることが、なぜ必要なのか。この計画のどこに市民のための公益が存在するのか。優先されているのは、都市マドリードの利益ではなく、クラブの利益だ』
さらに、ERC(カタルーニャ共和左派)のガブリエル・ルフィアン国会議員も自身のSNSで皮肉たっぷりに次のように投稿しました。
『そんなはずはない。レアル・マドリードは国家がバックについたようなクラブとは経済的に競争できず、選手にはスポーツの栄光という価値だけで支払っている、と私は聞いていたのだけれどね』
(via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA)
チャンピオンズリーグ 2026/27 リーグフェーズの対戦相手が決定:悲願の16度目制覇への旅路
モナコで開催されたUEFAチャンピオンズリーグ 2026/27 シーズンのリーグフェーズ抽選会が行われ、レアル・マドリードが対戦する8つの対戦相手が決定しました。決勝戦が2027年5月5日にマドリードのワンダ・メトロポリターノで開催される今大会で、クラブは16回目の王座獲得を目指します。
マドリードの対戦相手と試合会場は以下の通りです。
[ホーム試合(サンティアゴ・ベルナベウ)]
・インテル(イタリア)
・PSV(オランダ)
・RBライプツィヒ(ドイツ)
・シャフタール・ドネツク(ウクライナ)
[アウェイ試合(敵地)]
・アーセナル(イングランド)
・ローマ(イタリア)
・LASKリンツ(オーストリア)
・AEKアテネ(ギリシャ)
この抽選結果は、各対戦相手やクラブの現状において様々なドラマや因縁、そして戦術的な背景をはらんでいます。
[インテル(ホーム)]
セリエAおよびコッパ・イタリアのディフェンディングチャンピオン。クリスティアン・キヴ監督のもと、ラウタロ・マルティネスを大エースに据えた伝統の3-5-2システムを頑なに維持しています。今夏はストーンズ、スペンス、カーティス・ジョーンズといったイングランドから強力な補強を行い、守備と中盤のクオリティを底上げしています。
過去19回の対戦でマドリードが10勝を挙げていますが、1964年の決勝戦で敗れた苦い記憶もあります。そして何より、ジョゼ・モウリーニョ監督にとっては、2010年にインテルを率いて三冠を達成し、CL優勝を飾った思い出深いベルナベウの地で古巣と相まみえるという、極めて特別な再会となります。
[アーセナル(アウェイ)]
プレミアリーグを制し、昨季CL決勝でPSGに惜しくも敗れた欧州最難関のライバルの一つ。ミケル・アルテタ監督率いるチームは、ブカヨ・サカやデクラン・ライスを中軸に、今夏はブルーノ・ギマランイス(8700万ユーロ)、エズリ・コンサ(6000万ユーロ)、ツォリス(4000万ユーロ)を補強して選手層を大幅にアップ。さらにエース級アタッカーのフリアン・アルバレス獲得を諦めておらず、その資金力も脅威です。
マドリードにとっては雪辱の機会です。2024/25シーズンのCL準々決勝では、敵地エミレーツで3-0、ベルナベウで2-1と、2戦合計1-5という大敗を領しているため、激しい復讐心に燃えています。
[ローマ(アウェイ)]
2018/19シーズン以来、8年ぶりのCL復帰を果たしたイタリアの名門。攻撃的なサッカーを信奉するジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が就任し、マレンとディバラの強力な2トップを軸に、マヌ・コネ、カストロ、モリーナ、モラ、ウェズレイといった走力と技術を兼ね備えたアグレッシブな集団です。モウリーニョ監督にとっては、かつてカンファレンスリーグを制し、ヨーロッパリーグ決勝まで導いたローマの地オリンピコ・スタジアムへのエモーショナルな凱旋となります。
[RBライプツィヒ(ホーム)]
マルティン・デミチェリス新監督(元マジョルカ監督)が就任し、縦に速いアグレッシブなスタイルを追求しています。昨季の主力だったヤン・ディオマンデをマドリードへクラブ史上最高売却額となる総額1億2500万ユーロ(+ボーナス)で売却。彼の穴を埋めるためにクリストファー・エンクンクがレンタルから復帰しています。ディオマンデにとっては、自身のキャリアの飛躍を支えた古巣とのいきなりの直接対決となります。過去4回の対戦成績はマドリードの2勝1分1敗です。
[シャフタール・ドネツク(ホームとして対戦)]
アルダ・トゥラン監督が率いるウクライナ王者。コパ・エリアス、ネウェルトン、ペドリーニョ、イサキ、ヴィニシウス・トビアスといった伝統的なブラジル人タレントがズラリと揃います。今夏は主力のスダコフを2000万ユーロでベンフィカに売却しましたが、代わりにメンドーサやブルーニョを獲得。シャフタールはウクライナ国内の情勢により、今季のCLホームゲームをチェルシーとの合意のもと、ロンドンのスタムフォード・ブリッジで行います。そのため、マドリードにとっては長距離移動の少ない「アウェイ戦」となります。過去には2020/21シーズンにヴァルデベバスで2-3で苦杯をなめさせられた波乱の歴史もあります。
[LASKリンツ(アウェイとして対戦)]
61年ぶりに欧州最高峰の舞台に帰ってきたオーストリアの古豪。かつてレアル・ソシエダでもプレーしたディートマー・キューバウアー監督が率い、予選プレーオフではセルティック相手に1stレグ3-0から、2ndレグで5-4という劇的な大逆転劇を演じて本戦への切符を掴み取りました。エースのモーゼス・ウソルや、元バルサのボハルデの甥であるメライロ・ボハルデを擁します。マドリードとはクラブ史上初の顔合わせとなります。
[AEKアテネ(アウェイ)]
ギリシャ王者として8年ぶりにCLに臨む古豪。マルコ・ニコリッチ監督が率い、昨季リーグ戦で29試合17ゴールを挙げた元マドリーのストライカー、ルカ・ヨヴィッチが絶対的な大エース。マイェル、アリアガ、ズブコフといった実力派も今夏に加入。実はマドリードはCLでAEKアテネに一度も勝ったことがなく、2002/03シーズンにはアウェイで3-3、ホームで2-2といずれも引き分けています。
[劇的な世代交代と個人の悲願]
現在マドリードに登録されている26名の選手のうち、実に11名がチャンピオンズリーグの優勝を経験していません。今夏に加わった6人の新戦力の中でも、CL優勝経験があるのはマンチェスター・シティで戴冠したベルナルド・シウバのみで、残りの5名は今大会が初のCL挑戦となります。これはカルバハル、ナチョ、クロース、モドリッチといった前人未到の栄光を築いたレジェンドたちが一斉に退団した後の、本格的な世代交代を物語っています。
キリアン・ムバッペにとっても、CL制覇はキャリア最大の悲願です。『自分が加入したことで前シーズンの王者の調和が乱れた』という周囲からの批判的な声を沈めるために、この大会での活躍は必須です。
また、ジョゼ・モウリーニョ監督自身にとっても、最後にCLトーナメントを勝ち抜いたのはチェルシーを率いていた2014年4月(PSGを破った準々決勝)まで遡り、12年4ヶ月もの間、本戦のノックアウトステージでの突破から遠ざかっているため、この大会への思いはひとしおです。
エミリオ・ブトラゲーニョ広報部長は、今回の結果について次のようにコメントしました。
『この大会はいつだって極めて要求が高く、すべての試合が均等に厳しく、難しいものになる。相応しいメンタリティを持って臨まなければならない。私たちの目標は上位8チームに入り、最初のプレーオフを回避して直接ラウンド16へ進出することだ。そのために全力を尽くす。過去2シーズン、マドリードは新フォーマットで8位以内に入れず、過酷な12月のプレーオフを強いられてきた(24/25はマンチェスター・シティ、25/26は当時モウリーニョ監督率いるベンフィカを突破)。プレーオフはカレンダー的にも肉体的な負担が重く、早期敗退のリスクが伴う。最初の数試合で確実に勝ち点を積み重ね、チームが自信を得て上位で終えることが重要だ。クラブは今夏、非常に大きな投資を実行し、世界最高峰の選手たちを揃え、さらに経験豊富で選手から最高の力を引き出す術を熟知しているモウリーニョが戻ってきた。私たちは今シーズンを多大な希望とともに生きており、マドリードにとって素晴らしい1年になると信じている』
また、ラ・リーガの滑り出しについてはこう付け加えています。
『非常に良いスタートを切ったが、まだ本当に始まったばかり。ワールドカップを戦った選手たちが段階的に合流している最中だ。前節ベルナベウで見せた4-1の素晴らしいパフォーマンスは、マドリーファン全体にとって強力な感情的後押しになった。要求は常に高いが、この選手層ならファンの期待に必ず応えられるはずだ』
(via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA / AS / ElDesmarque / Estadio Deportivo)
マラガ戦への準備開始:7名もの負傷離脱と満身創痍のトップチーム
前節ソシエダ戦で4-1の逆転勝利を収めてから24時間も経たない木曜日、チームは休む間もなくバルデベバスで練習を再開しました。今週日曜日(17時、Movistar LaLiga)に予定されているラ・リーガ第3節、敵地でのマラガ戦に向けた準備がスタートしています。
しかし現在、指揮官ジョゼ・モウリーニョが最も頭を抱えているのは、チームを襲っている「7名」もの主力選手の負傷離脱です。
[負傷離脱している選手たち]
・オーレリアン・チュアメニ
・ハコボ・アセンシオ
・フェルラン・メンディ
・エデル・ミリトン
・ロドリゴ
・エンドリック
・チアゴ・ピタルク
初日の練習セッションでは、ソシエダ戦で先発出場したメンバーはスタジアム内での軽い調整や回復に特化したトレーニングメニューを消化したため、グラウンドで実際に汗を流したトップチームの選手は非常に少ない人数にとどまりました。
今シーズンで最初となる「1週間に2試合をこなす」過酷なカレンダーに突入する中、モウリーニョ監督は非常に少ない戦力をやり繰りしなければなりません。金曜日の通常午前練習からは、戦術的なローテーションや代替メンバーの組み合わせを本格的にテストし、マラガ戦での勝利に向けた細部を詰めていく予定です。
(via Mundo Deportivo)
新星ククレジャ、完璧なベルナベウお披露目と『完璧な夜』の激白:次節初先発へ
月曜日に5500万ユーロ(ボーナス込みで最大6000万ユーロ)の移籍金で正式に加入したスペイン代表DFマルク・ククレジャが、サンティアゴ・ベルナベウのファンへこれ以上ない挨拶を交わしました。
ソシエダ戦のキックオフ前、ククレジャはスペイン代表として共にワールドカップを制覇したミケル・オヤルサバル(ソシエダ所属)の手を強引に引っ張り、ピッチ中央で共にW杯トロフィーを掲げるという感動的なお披露目を行いました。
ククレジャはこの瞬間を笑顔で振り返り、次のように語りました。
『あの瞬間は、ピッチで試合をするよりもはるかに緊張したよ。本当に感動的だった。スペインにとって歴史的で、勝ち取るのに血の滲むような努力が必要だったトロフィーを、この偉大なスタジアムでファンに見せることができて最高に幸せだった。あの感情的な瞬間は一生忘れないだろう』
試合後、ミックスゾーンに現れたククレジャは喜びを隠しきれない様子で、次のようにまくし立てました。
『これ以上は何も望めない、本当に完璧な夜だった。サンティアゴ・ベルナベウでの私のホーム初戦に、家族が初めてスタンドへ観戦に来てくれた。信じられないほど特別で、感情が揺さぶられるような1日になったよ。自分は本当に恵まれた、特権的な人間だと感じている。だって、このスタジアムでこんなに大きな愛情をファンから受け取り、あれほど大切なトロフィーをお披露目できるチャンスを与えられる人間は、世界でもそう多くはいないのだからね。ファンからの愛情に心から感謝しているし、すべては始まったばかりだから、この期待に応えるためにもこれからも全力でハードワークを続けていきたい。日曜日にはまた次の試合がある。しっかりと準備して、開幕から3連勝を果たしたい』
プレシーズン合流が遅れたククレジャに対し、モウリーニョ監督は開幕戦(エスパニョール戦で67分から途中出場)に引き続き、この日もベンチスタートという慎重なアプローチを選択し、先発左サイドバックにはアルバロ・カレラスを据えていました。
しかし、先発した若きカレラスが前半早々にイエローカードをもらい、ソシエダの戦術的なプレッシングに対して苦戦を強いられたため、モウリーニョ監督はハーフタイムでのカレラスからククレジャへの交代を決断。後半開始からの45分間で、ククレジャはスタジアムを完全に掌握しました。
ククレジャはボール保持時にも精度の高いパスを繋ぎ、左サイドでヴィニシウスと抜群のコンビネーションを築いて深い位置まで何度も侵入し、攻撃を活性化させました。さらに驚異的だったのはその守備です。対峙したソシエダの右エースである久保建英を1対1で完璧に封じ込め、後半の45分間、一度として突破を許しませんでした。
彼の疲れを知らないピッチ上でのダイナミズム、高いプレスの強度、精度抜群の戦術眼は、後半にマドリードが圧倒的な猛攻を仕掛けて4-1の逆転勝利を手にするための決定的要因となりました。これまで先発の機会を十分に活かせていなかったカレラスに代わり、このソシエダ戦で決定的な違いを作り出したククレジャが、日曜日に行われるマラガ戦で「初先発」の座を射止めることは、今や間違いありません。
(via Mundo Deportivo / SPORT)
夢を超えたベルナベウの現実:新戦力4名がホームの圧倒的熱狂に驚嘆
ソシエダ戦でサンティアゴ・ベルナベウのピッチに立ち、白いユニフォームを着て初めてホームのサポーターの前で勝利を手にした新加入の選手たちが、スタジアムの圧倒的なスケールと熱狂的な雰囲気に心を奪われました。
試合後、エスピ、ヤン・ディオマンデ、デンゼル・ドゥムフリース、イブラヒマ・コナテの4選手は、ホーム初戦を終えた興奮の冷めやらぬ様子で、声を揃えてベルナベウへの深い畏敬を次のように語りました。
『このスタジアムでの最初のホームゲームは、私たちの想像を遥かに超える、とにかく信じられないような素晴らしい体験だった。スタンドのサポーターが作り出す熱気は圧倒的で、ここで素晴らしい勝利を勝ち取ることができて、この上ない幸せと喜びを感じている。この栄光に満ちたユニフォームを身にまとい、マドリードの紋章を胸に掲げてピッチに立つことができるのを、本当に誇りに、エンドレスに光栄に思う。私たちは子供の頃から、いつの日かこの白いユニフォームを着てベルナベウでプレーすることをずっと夢見てきた。しかし、実際にピッチで体感したこの現実の素晴らしさは、私たちが抱いていたどんなに美しい夢よりも、遥かに素晴らしいものだった』
(via MARCA)
移籍市場最終盤の電撃戦:フランス代表MFマヌ・コネ獲得への動きと、カマヴィンガ・チュアメニの去就
レアル・マドリードは今夏のトップチームの補強を実質的に終了していると考えていますが、移籍市場が完全に閉まるまでの数日間、予期せぬ「大物の放出」が発生した場合に備えて、水面下で緊急の補強プランを維持しています。
その場合に備えた緊急のトップターゲットとして、現在ローマに所属するフランス代表MFマヌ・コネ(25歳、1.85メートル)を極めて密接に注視しています。ローマとの契約を2029年まで有するコネの移籍金は、およそ6000万ユーロに設定されているとみられます。
コネがこれほど評価を高めているのは、昨シーズンにローマで公式戦37試合(2700分以上)に出場し、2ゴール3アシストを挙げて卓越した安定感を示したからだけではありません。昨年のワールドカップでオーレリアン・チュアメニが負傷した際、フランス代表の主役に抜擢され、5試合(うち4試合先発、380分以上)に出場して圧倒的な評価を獲得しました。ディディエ・デシャン監督の信頼を勝ち取ったコネは、代表での序列においてマドリーのエドゥアルド・カマヴィンガすらも凌駕し、この事実はマドリードの関係者の間で大きな驚きを呼びました。
今夏、マドリードのボランチはベルナルド・シウバとフェデ・バルベルデのダブルボランチがガッチリと固定され、バックアップとしてアルダ・ギュレルが急速に台頭するなど、中盤の序列が劇的に変化しています。
そのため、カマヴィンガとチュアメニの去就に再び焦点が当てられる事態となりました。カマヴィンガは、自分を最も重用していたカルロ・アンチェロッティ前監督の退任以降、監督が代わるたびに出場時間が目減りする傾向にあり、かねてから中盤のパワーアップを求めているマンチェスター・ユナイテッドが、最終盤に約5000万ユーロの巨額オファーを準備して引き抜きを狙っています。また、エンゾ・フェルナンデスの売却・放出を模索するチェルシーも、中盤の穴埋めのために市場の最終盤でカマヴィンガ獲得に緊急で動く可能性があるとされています。
一方、チュアメニに関しては、ワールドカップでの負傷を未だに引きずっており、前日練習でも調整不足で出場を見合わせるなどパフォーマンスが戻っていませんが、マドリードのコーチ陣からの信頼は極めて厚く、現時点でクラブが彼を放出する可能性は限りなく低い状態です。
何よりも、カマヴィンガもチュアメニも、現時点でレアル・マドリードを退団して新天地を求める意思を全く持っていません。そのため、マヌ・コネの獲得プロジェクトは、あくまでも「主力ボランチが突発的に退団した場合にのみ発動する、極めて限定的な代替案」という位置づけに留まっています。
(via SPORT)
カンテラ補強の決定:グラナダからオスカー・ナアセイ獲得、ジネビの獲得も秒読みへ
レアル・マドリードは、グラナダから若きスペイン人DFオスカー・ナアセイ(Oscar Naasei)を完全移籍で獲得することを正式に決定しました。移籍金は約200万ユーロ(約3億2000万円)で合意に達しています。
ナアセイは、センターバックと右サイドバックの双方をハイレベルでこなすことができるマルチな若手ディフェンダーです。マドリードは昨シーズンも彼の獲得を試みていましたが、グラナダ側が1000万ユーロの契約解除金満額の支払いを要求したため、交渉を断念していました。しかし今夏、ナアセイがグラナダからの2028年までの契約延長オファーを拒否し続けたため、契約切れによる無償流出を避けたいグラナダ側が大幅な値引きに応じる形となりました。プリメーラの他クラブからも具体的なオファーがありましたが、ナアセイ自身がマドリーへの移籍を熱望していました。
さらに、マドリードは同じくグラナダから若きアタッカー、ジネビ(Zinebi)の獲得にも極めて近づいています。ジネビは現在、U-20モロッコ代表として地中海競技大会に参戦中ですが、すでにマドリー加入に向けた事前のメディカルチェックを完全にクリアしており、サインを残すのみの最終調整に入っています。
獲得が決まったナアセイと、加入目前のジネビは、当面はラウール・ゴンサレス監督率いるレアル・マドリード・カスティージョ(Bチーム)に登録されますが、トップチームの深刻な負傷者事情を考慮し、定期的にモウリーニョ率いるトップチームの練習に帯同させ、必要に応じてトップチームの公式戦にも招集される方針です。
(via MARCA)
移籍市場閉幕直前の現実:カルバハル、アラバ、セバジョスら元マドリーのスター選手が無所属のまま停滞
移籍登録期限(9月1日)の閉幕が目前に迫る中、今夏レアル・マドリードとの契約を満了、あるいは途中解除してクラブを去ったダニ・カルバハル、ダビド・アラバ、ダニ・セバジョスの3人のトッププレイヤーが、いまだに新天地を決定できず「無所属(agente libre)」のまま立ち往生しているという異例の状況が続いています。
最も状況が不透明なのが、29歳のMFダニ・セバジョスです。今夏、彼は出場時間を確保するためにマドリーとの契約を解除。子供の頃からプレーし、自身のすべてである古巣レアル・ベティスへの復帰を熱望し、自身のSNSを通じて幾度となくベティスへの愛情を送り、復帰を呼びかけてきました。しかし、ベティス側の財政的な問題や今夏の他の補強の優先順位のせいで、獲得プロセスの合意が非常に難航しており、復帰は実現しないまま時間だけが経過しています。
前キャプテンであり、マドリーの右サイドを長年支配したダニ・カルバハル(34歳)も、白いユニフォームに別れを告げた後、次の挑戦を決めかねています。現在はスペイン代表の練習施設であるラス・ロサスで、同じくマドリーを去ったホセルと共に、自身のコンディションを高いレベルで維持しながら、次のふさわしい冒険となるプロジェクトを慎重に見極めています。
5シーズンにわたりマドリーの守備を支えたオーストリア代表DFダビド・アラバ(34歳)も同様です。契約満了で退団した彼は、昨シーズンは深刻な膝の負傷などに苦しんだものの、今夏のワールドカップ2026では元気にオーストリア代表としてプレーしました。アラバの実績や実力は誰もが認めるところですが、怪我の履歴や高額な年俸要求がネックとなり、市場最終盤になっても正式な契約合意に結びついていません。
彼らはすでにフリーの身であるため、9月1日の移籍期限が過ぎた後でも、どのクラブとも新規に契約・登録を交わすことが可能ですが、各クラブがすでに登録枠を埋め、予算を消化しきっていく中で、時間が経つほど彼らに残された良質な選択肢が狭まっていく厳しい現実に直面しています。
(via SPORT)
【本日の総括】
スタジアム外では、ヴァルデベバスの敷地を1億8500万ユーロ相当の含み益が生じる巨大なテクノロジーキャンパスに再生する夢のある計画が本格化する一方、ピッチ上では悲願の16度目のチャンピオンズリーグ制覇への戦いの全容が判明しました。主力7人を怪我で欠き、元所属スターたちの不透明な現状という課題を抱えつつも、ククレジャや若手新戦力たちの著しい台頭と合流が、ジョゼ・モウリーニョ率いる新生マドリーに無限の活力を吹き込んでいます。
