ファンタジーの世界に流されない絶対的守護神

アスレティックおよびスペイン代表として欧州王者と世界王者の称号を持つウナイ・シモンが、自身の生活哲学とフットボール界に対する冷徹な視点を明かした。ピッチ上で絶大な存在感を放つ彼だが、一歩レサマを離れれば、サッカーとは完全に切り離された平穏な日常を大切にしている。

地元ムルギアには幼少期からの友人グループがあり、WhatsAppのグループには同世代を中心に25名が在籍している。ウナイ・シモンは『フットボールと関連付けられたくないし、サッカー選手や有名人だからといって特別な扱いを受けるのは嫌だ』と告白。『地元の仲間と関係を維持し、一緒に過ごすことは誰にとっても基本となる大切なこと』と熱く語る。

友人たちは彼がスター選手になっても決して甘えることはない。ウナイ・シモンは『彼らはそれぞれの人生を送っており、「あれを買ってくれ」とか「車を手伝ってくれ」などと僕の立場を利用しようとしたことは一度もない。僕の助けを必要とせず自分の力で生きている』と感謝を口にする。プロサッカー界を「ファンタジーの世界」と捉える彼は、『彼らの日常を見ることこそが現実を知ること。僕たちが生きているフットボールの世界は、すべてが手に入るファンタジーの世界に過ぎない』と浮足立ちがちな環境を自己警戒している。

その質素な生き方は愛車にも如実に表れている。高級車を好む選手が多い業界において、ウナイ・シモンは8年間乗り続けているフランス車の「ルノー・ベルサティス」を愛用している。『エンジンがかかってレサマに練習に行ければそれで十分。あと8年乗れるならなお良い』と笑い、他人の贅沢を尊重しつつも自分自身は目立たないロープロフィールを徹底している。さらに、女医として過酷な夜勤をこなすパートナーの存在も大きく、『身近な現実を知ることで、自分が恵まれた環境にいることをより一層感謝できるようになる』と語った。名刺に書く肩書を問われると『ウナイ・シモン、29歳、ビトリア生まれ、バスク人、スポーツ選手』と答え、飾らない一人の人間としての誇りをのぞかせた。(via Estadio Deportivo)