アーロン・マヨール 降格圏で揺れるバレンシアでデビューを待つ18歳の刺客

バレンシアCFのアカデミーで育成された18歳のアタッカー、アーロン・マヨールが、不振に喘ぐチームの中でトップチームデビューの機会を静かに狙っている。ハビエル・アギーレ新監督の就任に伴い若手の抜擢を巡る議論が白熱する中、彼の起用を待ち望む声は地元メディアやサポーターの間で高まりを見せる。

今シーズンのバレンシアは開幕から勝ち点を伸ばせず、降格圏に沈む苦しい戦いを余儀なくされている。カルロス・コルベラン前監督時代は下部組織の選手が冷遇される傾向にあったため、後任のアギーレ監督にはカンテラーノの積極活用を求める世論が強く作用した。特に攻撃陣の決定力不足が深刻化する中で、才能あふれるマヨールやアイマル・ブラスケスら若手の早期起用を求める主張が大きな議論を呼んでいる状況だ。

こうした周囲の喧騒に対し、メスタリアでの試合中にスタンドから若手投入を要求するコールを浴びたアギーレ監督は、記者会見の場で自身の明確なスタンスを打ち出した。メキシコ人指揮官は『これまでに指導した6つのクラブで30人から35人の若手選手をデビューさせてきたし、ワールドカップの舞台でも17歳の選手を起用して戦った経験がある。この件で自分の軸がぶれることは一切ない。状態が良い選手はプレーし、そうでない選手はプレーしない。たとえ状態が良くても私が起用しないと判断すればそれまでだ』と一蹴している。

アギーレ監督はさらに『若手だろうがベテランだろうが関係なく、チームは勝ち点を必要としており、私が着任する前も後も降格圏にいる現実は変わらない。若手たちは意欲的に練習に取り組んでおり何の問題もない。私が決断したタイミングでピッチに送り出す』と強調した。すでに18歳で2031年までの長期契約を結んだダビド・オトルビが結果を残しているように、マヨールらがチャンスを掴むためには、まずチームがヴィジャレアル戦などで白星を挙げて精神的なゆとりを取り戻すことが先決となる。結果がすべてを左右する過酷な状況において、彼が厳しい定位置争いを制してピッチに立てるかが今後の焦点だ。(via Superdeporte / ElDesmarque)

その他の動き

レアル・サラゴサのカデテBでは、保護者に対する不適切な言動が発覚して辞任した24歳のディエゴ・ティベリオ前監督の後任として、かつて同クラブのジュベニールBを率いた指導実績を持つホルヘ・アバド氏が新監督に就任することが決定した。(via SPORT)

【本日の総括】

負傷による長期離脱を余儀なくされたバルセロナのアジェールのように試練に直面する若手がいる一方で、エスパートのように新加入のスターから絶賛を浴びるカンテラーノも存在し、それぞれの置かれた環境で激しい競争が続いている。バレンシアでマヨールらの起用を巡り議論が噴出しているように、クラブの置かれた状況によって若手に与えられる機会は大きく左右されるのが現実だ。今週末に控えるクラシコやバレンシアの次節ヴィジャレアル戦において、下部組織出身者たちがどのような役割を果たすのか注目が集まる。