エンソ・カソルラ 16歳の天才MFが父サンティの見守るなかトップ初練習
16歳のスペイン人攻撃的ミッドフィルダー、エンソ・カソルラが、レアル・オビエドのトップチーム練習に初めて抜擢され、公式戦デビューに向けた大きな一歩を踏み出した。クラブの象徴である父サンティ・カソルラが現地で見守る中での練習参加となり、偉大な遺伝子を継ぐ新星として現地メディアから熱い視線を集めている。
2009年生まれで12月末に17歳を迎えるエンソ・カソルラは、ジュニオール2年目の年齢だ。しかし今シーズンは4部相当のセカンドチームであるヴェトゥスタで、異例の飛び級活躍を続けている。ここまでリーグ戦8試合に出場し、そのうち6試合で先発を務めて2ゴールと複数のアシストを記録。下部組織の中でも卓越した技術と戦術眼を証明した形だ。
練習が行われたレケソンのトレーニングセンターには、非常に印象的な光景が広がっていた。2023年夏に古巣へ復帰し、圧倒的なキャプテンシーでチームを1部昇格へ導いた父サンティ・カソルラが、ピッチ脇から息子の動きを静かに見守っていたのだ。父親がビジャレアルで活躍していた時期に同地で生まれたエンソは、父のオビエド復帰に伴ってアカデミーに入団し、順調にステップアップを重ねてきた経緯を持つ。
ジュリアン・カレーロ監督率いるトップチームは、アルメリアとのアウェイ戦を2-2の引き分けで終えた直後であり、水曜日に控えるコパ・デル・レイ1回戦のヌマンシア戦に向けて準備を進めている。過密日程の中で主力を休ませる方針が採られるため、16歳にしてBチームで定着しているエンソが、ダビド・ソリアへの遠征メンバーに選出される現実的な可能性が浮上している。オビエドは過去3シーズンにわたりコパ・デル・レイの初戦を突破できていないため、チームにとっても重要な一戦となる。
今回の練習には、エンソと同じ2009年生まれの16歳で、ヴェトゥスタにて7試合出場6先発を果たしているセンターバックのチャビ・ビセンテも同時に招集された。若手育成に定評のあるオビエドにおいて、同世代の才能が揃ってトップチームの門を叩く状況は、クラブのアカデミー全体の質の高さを物語っている。さらにチームではイリアス・チェアラが肩の手術から復帰間近となってボールを使ったメニューを開始しており、若手とベテランが刺激し合う環境が整いつつある。
ダビド・ソリアのロス・パハリトス・スタジアムで行われるヌマンシア戦での遠征メンバー入りおよび公式戦デビューが実現すれば、親子2世代によるクラブ史への名刻みという歴史的な瞬間を迎えることになる。過酷なポジション争いが続くプロの世界だが、偉大な父の背中を追う若き才能がどこまで駆け上がるかが注目される。この動きが示すのは、レアル・オビエドの血統と育成理念が着実に次世代へと受け継がれているという事実だ。(via MARCA / Mundo Deportivo)