ハムザ・アブデルカリム トップチームの攻撃陣過多に伴うバルサ・アトレティコ合流

エジプト国籍で18歳のストライカー、ハムザ・アブデルカリムは、バルサ・アトレティコへ合流して実戦勘を養うことが決定した。ジュリアーノ・ベレッティ監督率いるチームで、トップチームでの出場機会拡大を見据えるためだ。ユベニールAからトップチームへ直接飛び級した逸材である一方、出番を求めてセカンドチームを優先する地に足の着いた姿勢は、周囲から高く評価されているという。

トップチーム入りを果たしたハムザだったが、ハンジ・フリック監督のもとでの出場時間は2試合で計12分間にとどまっていた。夢の舞台であるスポティファイ・カンプ・ノウでの成功を熱望しながらも、18歳という大切な時期にベンチを温めるリスクを理解し、自らの意志でプレー時間を最優先する道を選んだ格好だ。前線の起用順位が下がるなかで実戦から遠ざかる事態を避けるため、セカンドチームで経験を積む選択は選手とクラブ双方にとって合意できる最善策となった。

この決断の背景には、トップチームにおける前線の過剰なポジション争いと陣容の充実が大きく影響している。バルセロナは今夏、アトレティコ・マドリードによるフリオ・アルバレスの放出拒否を受けてガブリエウ・ジェズスを獲得し、さらにハフィーニャを9番の位置で試すなど試行錯誤を重ねていた。ところが、そのハフィーニャが中央で目覚ましい活躍を見せ、離脱期間中もインスタンブールでの試合でダニ・オルモを偽9番に据えて勝利を収めたほか、アンソニー・ゴードンも控えるなど層が一段と厚くなった。ハフィーニャが負傷から復帰して全体練習に戻ったことで前線の人員過多が確定し、純粋なエリア型ストライカーであるハムザの出場機会は極めて限定的なものとなっていた。

土曜日に予定されているウテボ戦に向けた最終調整において、ハムザはトップチームではなくバルサ・アトレティコの練習グラウンドに姿を現した。実は彼にとってバルサ・アトレティコでの公式戦出場は一度もなく、飛び級の経緯があるため今回の合流は事実上の強力な新戦力加入を意味している。5連勝を目指してエスタディ・ヨハン・クライフで戦うベレッティ監督のチームにとって、彼のような質の高いストライカーの加勢は非常に大きな推進力となる。

セカンドチームへの合流は永久的な降格を意味するものではなく、フリック監督は今後のスケジュールや必要に応じて再びトップチームに引き上げる方針を維持している。特に過密日程のなかで行われるコパ・デル・レイの初期ラウンドなどは、彼がトップチームで再び真価を証明するための絶好のアピールの場となるはずだ。実戦でゴールを重ねて成長を加速させるこの選択は、若いストライカーがトップチームの主力へと登り詰めるための重要なステップとして機能していく。(via SPORT)

【本日の総括】

今日のバルセロナにおける下部組織の動きは、育成年代の選手たちに適切なプレー時間と明確な役割を与えるというクラブの一貫した育成戦略を示している。16歳のアルテム・リバクはユベニールBで司令塔としての成長を促され、18歳のハムザ・アブデルカリムはバルサ・アトレティコで実戦経験を積む道を選んだ。今週末に予定されているユベニールBのコルネジャ戦やバルサ・アトレティコのウテボ戦での二人のパフォーマンスが、今後の昇格レースを左右する重要な指標となる。