ハムザ・アブデルカリム Bチーム合流直後の先発で初ゴールを記録
FCバルセロナに所属する18歳のエジプト人フォワード、ハムザ・アブデルカリムが、バルサ・アトレティコへの合流直後に行われたウテボFC戦で先発出場を果たし、自ら得たペナルティキックを決めて移籍後初ゴールを記録した。トップチームでの出場機会が限られていた期待のストライカーが、実戦での継続的なプレー時間を求めてセカンドチームへ一時的に加わり、早くも確かな結果を残した段階にある。
昨夏のプレシーズンにおいて、フベニールAから一気に抜擢されたハムザは、ハンジ・フリック監督率いるトップチームでチーム最多得点者となる鮮烈なアピールを見せた。ところが、今季の公式戦が開幕すると層の厚い一軍の攻撃陣において出場枠を確保できず、ここまでわずか2試合で計12分間のプレーにとどまっていた。
その背景には、クラブがアトレティコ・マドリードからのフリアン・アルバレス獲得交渉に失敗した後、ガブリエウ・ジェズスを獲得したものの、負傷離脱の懸念からハフィーニャを中央の9番で起用する戦術が大きな成果を収めた経緯がある。さらにダニ・オルモの偽9番起用やアンソニー・ゴードンの存在もあり、純粋なセンターフォワードである彼の優先順位は低下していた。
こうした状況下で、18歳という成長期においてベンチを温めるよりもピッチ上で実戦経験を積むことを本人が強く希望したため、セカンドチームへの一時的な合流が決定した。フリック監督もまた、今後の国王杯の初期ラウンドなどで呼び戻す可能性を保持しつつ、選手の成長を第一に考えたこの判断に同意している。
2026年10月17日に行われたセグンダ・フェデラシオン第6節のウテボFC戦において、ジュリアーノ・ベレッティ監督は彼を即座に1-4-3-3のセンターフォワードとして先発に抜擢した。ホームのエスタディ・ジョアン・クライフに集まったサポーターの前で、チームの攻撃陣は開始直後から積極的な姿勢を見せる。
前半5分、ベルギー出身の若きウィングであるジェシー・ビシウが果敢なドリブル突破でペナルティエリア内に進入して相手守備陣に倒され、貴重なペナルティキックを獲得した。このチャンスでキッカーを務めたハムザは、相手ゴールキーパーのノーノの動きを見極め、右足でゴール右隅の低い位置へ冷静かつ強力なシュートを沈め、チームに貴重な先制点をもたらした。
先制したバルサ・アトレティコは、ガーナ出身のアジズやアダム・アルジェミを中心に中盤を支配し、安定したゲーム運びに終始した。後半には途中出場したアンドラ出身のミッドフィールダー、ペドロ・ロドリゲスが、相手の隙を突いた強力なエリア外からのシュートを決めてリードを2点に広げた。
終了間際の90分に守備陣のスリップからダニエル・リョボミロフに1点を返されたものの、チームは2-1で逃げ切りを果たした。これでベレッティ率いるチームは開幕から5連勝を含む5勝1分けの勝ち点16を積み上げ、グループ2の単独首位を確固たるものにしている。本拠地ジョアン・クライフでは全勝を誇り、6試合でわずか2失点という堅守も光る。
では、今回のBチーム合流と初ゴールは彼の今後にどのような影響を与えるのか。トップチームのベンチで出番を待つか、セカンドチームで実戦の勘を研ぎ澄ますかという葛藤の中で導き出された今回の決定は、クラブと選手双方に即座の利益をもたらした。
継続的な出場時間を得て得点感覚を磨くストライカーの姿は、下部組織とトップチームを滑らかに繋ぐバルサ独自の育成循環システムが健全に機能していることを示している。つまり、この動きが意味するのは、18歳の大器がセカンドチームの首位独走を後押ししながら、再びトップチームの舞台へ返り咲くための確かな足がかりを築き始めたということだ。(via SPORT / Mundo Deportivo)
