プレシーズン4敗で露呈した課題と1部復帰初戦ビジャレアル戦への警鐘

ラシン・サンタンデールは今夏のプレシーズンにおいて、思うような成果を上げられず厳しい現実に直面しています。これまでに消化した6試合のうち、オサスナ、アスレティック・ビルバオ、ウルヴァーハンプトン(ウルブス)、デポルティーボ・アラベスを相手に合計4敗を喫するという苦戦ぶり。昨シーズンに念願の1部リーグ(ラ・リーガEAスポーツ)昇格を果たしたチームにとって、この結果は開幕に向けて極めて深刻な警告となっています。プレシーズン日程を終えたホセ・アルベルト・ロペス監督は、すでに意識を切り替えており、昇格初戦となるビジャレアルとの開幕戦にすべての焦点を当ててチームの立て直しを急いでいます。(via Estadio Deportivo)

新戦力の深刻なコンディション不足に対するホセ・アルベルト・ロペス監督の苦言

今夏に獲得した補強選手たちのフィジカル状態について、ホセ・アルベルト・ロペス監督は非常に厳しい評価を下しました。

監督は『新しく加入した選手たちは、ビデオだけでは評価できない。これから深く知っていく必要がある。ただ、彼らは前の所属クラブで実質的にチームから除外され、別メニューでトレーニングしていた影響もあり、全員がかなりコンディションを落としてチームに合流している。加入した選手たちが最高の身体状態でやってきていないのは明らかだ。彼らを一刻も早く実戦に耐えうる状態にするため、これから特別なトレーニングを重ねてしっかりと仕上げていく必要がある』と話し、新戦力たちの体づくりの遅れを指摘。

さらに、補強が足りないのではないかという周囲の指摘に対しては、『メディアの皆さんは、私に補強が圧倒的に不足していると不満をぶちまけさせたいのだろうが、私は現在抱えている選手たちに非常に満足している。あらゆる面で非常にタフなプレシーズンだったことは事実だが、その具体的な理由については皆さんもすでによくご存知のはずだ』と語り、厳しい船出の中でも現状のメンバーに信頼を寄せる姿勢を見せました。(via Estadio Deportivo)

サリナスとプエルタの去就騒動に監督が激怒 契約解除金を巡るプロの原則

プレシーズン中、ピッチ外で連日のようにメディアを騒がせているDFジョルジ・サリナスとMFグスタボ・プエルタの移籍の噂について、ホセ・アルベルト・ロペス監督は強い不快感をあらわにしました。

監督は記者会見において、『彼らは我がクラブの契約選手であり、我々にとって不可欠な重要戦力だ。それにもかかわらず、連日のように彼らの退団話ばかりが報じられていることに心底驚いているし、非常にうんざりしている。もし彼らが本当に移籍したいのであれば、設定されている契約解除金を全額支払う必要がある。私は彼らに残ってほしいし、彼ら自身も日々の練習で示している態度から、このクラブに留まりたいと考えていることは明白だ。しかし、私たちはプロフェッショナルであり、フットボール界がどのように動くかも理解している。誰かが契約解除金を支払えば、その瞬間に彼らはラシンの選手ではなくなる。実際にそのような事態が起きない限り、外野でこのような移籍話がループし続けるのは非常に不快だ。彼らは我がクラブにとって非常に重要であり、ここに残りたいと願っているのだから』と語り、憶測ばかりの報道を一蹴しました。(via Estadio Deportivo)

守護神補強の行方 アスレティックのアギレサバラやバルセロナBの若手GK獲得の噂

ラシン・サンタンデールは、1部で戦い抜くためのさらなる補強として、とりわけゴールキーパーの獲得に動いています。

移籍市場ではアスレティック・ビルバオのGKアギレサバラの獲得交渉が間近に迫っていると噂されており、監督はこの件に関して『彼をはじめ、市場では我々に関して80人以上の噂が出回っている。私は現在、実際にチームのロッカールームにいる選手たちのことだけを話すつもりだ』と冷静にかわしました。

しかし、クラブがゴールキーパー陣の強化を急いでいるのは事実であり、アギレサバラの獲得動向と並行して、バルセロナのセカンドチーム(バルサ・アトレティク)に所属する将来有望な若手GKを完全移籍で引き抜くための具体的なプランも急ピッチで進行しています。(via Estadio Deportivo)

加速する選手放出とこれまでに決定した6名の新戦力リスト

ラシンは新戦力として、これまでにアシエル・ビジャリブレ、ファク・ゴンサレス、セルヒオ・カナレス、ヤシル・ザビリ、ペドロ・フェリペ、そしてパブロ・ラモンの6名の獲得を発表しました。

一方で、限られた資金力と登録枠を整理するため、人員整理(サリダス)の動きも急加速させています。

これまでに守護神のジョキン・エスキエタとミッドフィールダーのアリツ・アルダソロの2名について、出場機会を確保するため他クラブへのレンタル移籍(期限付き移籍)が決定しました。さらに、ディフェンダーのハビエル・カストロをカディスCFへ完全移籍で売却し、若きアタッカーのイェライ・カバンソンをレアル・バジャドリードへ完全移籍で放出することに合意。

移籍市場の閉幕まで残り3週間となる中、本拠地エル・サルディネロのフロントオフィスでは、さらなる新戦力の到着と余剰人員の整理に向けて、極めて慌ただしい日々が続く見通しです。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

1部リーグ復帰を果たしたラシン・サンタンデールは、プレシーズンで4敗を喫するなど厳しい現実に直面しています。ホセ・アルベルト・ロペス監督が新戦力の深刻なコンディション不足を指摘する中、主力であるサリナスやプエルタの移籍の噂を巡る駆け引き、そしてバルサBの若手GKをはじめとするさらなる補強の画策など、開幕戦のビジャレアル戦に向けてピッチ内外で極めて慌ただしい闘いが続いています。