ナポリとのプレシーズン最終戦

セルタはイタリアの Castel di Sangro に乗り込み、今季チャンピオンズリーグに参戦する強豪ナポリとのプレシーズン最終戦を戦い、1-1の引き分けで終えました。

赤のユニフォームを身にまとったセルタは、前半の立ち上がりからナポリの強力な布陣に圧倒されました。開始わずか11分、フリーキックのクロスから相手のキャプテンであるディ・ロレンツォにヘディングシュートを叩き込まれて先制を許します。ナポリのアンギサ、マクトミネイ、ホイルンド、ポリターノといった世界基準の選手たちに主導権を握られ、元セルタのロボトカにプレッシングを巧みにいなされるなど、最初の30分間はRaduの好セーブに救われる苦しい展開が続きました。

しかし、セルタは徐々に調子を取り戻します。特にアレイシュ・フェバスがピッチ上で圧倒的な輝きを放ち、まるでシャビ・エルナンデスを彷彿とさせる洗練されたターンやフェイントで相手の圧力を無力化しました。後半に入ると、ナポリの指揮官アッレグリ監督がハーフタイムに7人の選手を交代させたことでナポリの守備組織にズレが生じます。そして後半65分、ナポリのキーパーであるメレトからの不注意なパスを受けたケビン・デ・ブライネが痛恨のトラップミスを犯し、そこを逃さずフェラン・ジュグラがボールを強奪。キーパーを落ち着いてかわして無人のゴールへ同点弾を流し込みました。終盤にはナポリのルッカに決定機を作られたものの、集中を切らさず守りきり、プレシーズンを無敗のまま終えました。

クラウディオ・ヒラルデス監督は『全体として多くの選手にとっても、チームにとっても成長を実感できるプレシーズンとなった。この準備期間は心身のコンディションを整えるためのものであり、本物の結論を導き出すことはできない。リーグ戦の緊張感と親善試合のそれは別物だ。選手たちは肉体的にも精神的にも開幕戦に向けて素晴らしい準備ができているはずであり、開幕節でその答えがわかるだろう。今は大会が始まり、真実を教えてくれるのを待っている』と前向きに総括しました。(via SPORT) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

ウーゴ・ゴンサレスのトップチーム昇格決定

クラウディオ・ヒラルデス監督は、プレシーズンで最も大きな関心事となっていたウーゴ・ゴンサレスの去就について、彼を正式にトップチーム(ファーストチーム)へ昇格させる決断を下し、本人とクラブに通知しました。

ウーゴ・ゴンサレスは昨シーズン、Bチーム(フォルトゥナ)で最多得点者として歴史的なセグンダ(2部)昇格を果たす大車輪の活躍を見せ、この夏も5試合で6ゴール(直近のサッスオーロ戦でのハットトリックを含む)を量産。その圧倒的な得点能力で監督を完全に納得させました。23歳という年齢レギュレーションにより、一度でもトップチームで出場するとルール上Bチームに戻れなくなるため、今回の決断は開幕を前に早期に行う必要がありました。Bチームの指揮官フレディ・アルバレス監督も、この昇格プランを想定してチーム編成を進めています。

ヒラルデス監督は『ウーゴは完全に正当な形で、すべてのプロセスを私たちと共に過ごすことになる。彼自身もすでに理解している。素晴らしい努力、進化、そしてゴールという揺るぎない事実によって、彼が自らの力でファーストチームの重い扉をこじ開けたことを心から嬉しく思う。彼がチームに加わることは完全に相応しいものであり、今シーズン、私たちに極めて重要なクオリティをもたらしてくれると確信している』と絶賛。

これに対しウーゴ・ゴンサレス本人も『セルタでプリメーラとしての最初のシーズンをスタートできることを本当に嬉しく、幸せに感じている。セルタに来た最初からとても居心地が良く、ここでは私が失いかけていた、本当に必要としていた自信を再び与えてくれた。このクラブが私に居場所を見つけさせてくれた』と、熱い感謝の言葉を述べました。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)

アブドゥライ・ファイェの電撃デビュー

セルタに新加入したばかりのセネガル人CBアブドゥライ・ファイェが、チーム全体の練習をわずか1回しかこなしていない極限の状態で、強豪ナポリとの大一番にスタメンとして先発デビューを飾りました。

ファイェは試合開始わずか11分、セットプレーの守備においてディ・ロレンツォの動きを見失い、背後を簡単に取られて先制のヘディングゴールを許すという、ラ・リーガ1部基準の手痛い洗礼を浴びました。さらに、ビルドアップ時に不用意なミスパスを犯し、相手のポスト直撃の大ピンチを自ら招く不安定な場面もありました。しかしその一方で、非常に正確なパス配給や、長い脚を活かした素早いカバーリングなど、並外れたポテンシャルの片鱗を随所に見せつけました。

ヒラルデス監督は『彼をいきなりこのようなハイレベルな試合に送り出すのは、ある意味で酷な決定だった。なぜなら、彼は私たちとたった1回のセッションしか練習していなかったからだ。しかし、リーグ戦が開幕する前に、このレベルの対戦相手に対して彼がどのように戦えるかを見極めたかった。1回の練習だけで私たちの複雑な戦術的立ち位置や連係を完璧に理解するのは到底不可能なことだ。それでも彼は素晴らしいパスの才能を見せ、ボールを保持した際に極めて冷静でいられること、そして守備をカバーできる俊敏な脚力があることを証明した。彼には輝かしい未来があるが、周囲と息を合わせ、守備のやり方を理解するためには数週間の時間が必要なのは明白。辛抱強く、忍耐を持って彼をサポートしていく必要がある』と語り、焦らずに彼の成長を促す姿勢を示しました。(via MARCA) (via SPORT)

登録枠確保へ向けた放出リストの整理

ウーゴ・ゴンサレスをファーストチームに正式登録し、今後の補強枠を確保するため、マルコ・ガルセスSDが主導する強化部は選手登録上限と給与制限の整理に急ピッチで取り組んでいます。

すでにウナイ・ヌニェスの退団によって1つの登録枠が確保されていますが、監督の今シーズンの構想から完全に外れているカルレス・ペレス、マヌ・フェルナンデス、 Carlos Domínguez、そしてGKのイバン・ビジャールの4名については、引き続き市場での売却リスト(ランプ・デ・サリダ)に載っており、移籍期限までの退団交渉が活発に行われています。

なお、直近で補強が完了したトルコ代表GKのアルタイ・バインディルについては、各種調整の関係から今回のナポリ戦の遠征メンバーには帯同せず、試合への参加は見送られました。(via Mundo Deportivo) (via MARCA)

ホフレ・トレンツ獲得への驚きのレンタル交渉

セルタの市場閉塞感を打開する「低コスト」の補強オプションとして、バルセロナの左サイドバックの有望株であるホフレ・トレンツの名前が浮上しています。

バルセロナは現在、トレンツをアヤックス・アムステルダムへ完全移籍させる交渉を最終調整しています。セルタのマルコ・ガルセスSDは以前からトレンツの突出した才能を熱心に追っていましたが、アヤックスというメガクラブの資金力や知名度には太刀打ちできませんでした。

そこで、セルタは諦めずに別の解決策をアプローチしています。アヤックスへ完全移籍が決定した直後のトレンツを、即座に「レンタル移籍(期限付き移籍)」の形でアヤックスから引き抜くという驚きの計画を進めています。アヤックス側も、若きトレンツが新しい環境下で激しいレギュラー争いに埋もれて成長が停滞するリスクを避けるため、セルタが持つヨーロッパリーグ参戦の機会や、ヒラルデス監督が敷くポゼッション重視のスタイルが彼の武者修行に最適な環境であるとして、このセルタへのレンタル移籍の打診を極めて好意的に評価し、前向きに交渉を進めています。(via ElDesmarque)

躍動するカンテラの若き才能たち

プレシーズン期間を通じて、セルタ・フォルトゥナ(Bチーム)や下部組織からトップチームに帯同した若手たちが驚異的なパフォーマンスを披露し、クラブの未来の明るさを証明しました。ヒラルデス監督は、イタリア合宿で素晴らしい適応を見せたカンテラーノたちに深い満足感を示しました。

監督は『私たちのカンテラの健康状態には本当に満足している。若手たちはファーストチームに加わるために日々凄まじいプレッシャーをかけて競い合っている。合宿に参加した者も、そうでない者も、このプレシーズン全体を通して素晴らしいサポートをしてくれ、高いレベルでプレーできる実力があることを証明してくれた。アンショ、アンタニョン、ブルシオは本当に素晴らしい仕事をやってのけた。彼らはフォルトゥナの登録メンバーとして戦いながら、多くの局面で私たちの練習や活動のダイナミクスに加わることになるだろう』と話し、カンテラーノの台頭がチームに多大な相乗効果をもたらしていることを明かしました。(via MARCA)

【本日の総括】

セルタは、強豪ナポリ相手にジュグラの同点弾で1-1と引き分け、無敗のまま上々の仕上がりでプレシーズンを締めくくりました。ピッチ外では、プレシーズンで大爆発したウーゴ・ゴンサレスのトップチーム登録が正式に決定。さらに新星ファイェの電撃デビューや、アヤックスへ向かうホフレ・トレンツのレンタル強奪スキームなど、限られたサラリーキャップの中で知恵を絞ったドラスティックな血の入れ替えが開幕直前まで展開されています。