アントニオ・ブランコ争奪戦

アラベスでキャプテンを務めるまでに成長し、今シーズンのラ・リーガでインターセプト数トップとなる55回を記録した25歳のアントニオ・ブランコ。37試合の公式戦に出場して3117分間プレーし、2ゴール3アシストを記録するなど、チームにとって絶対的に不可欠な存在となりました。その活躍により、国内外から熱い視線を集めています。

現在、中盤の再構築を目指しているビジャレアルが彼の獲得に強く乗り出しています。ヘタフェのルイス・ミージャがサウジアラビアへの移籍に傾いていることもあり、ブランコがビジャレアルの補強リストの最上位に浮上しました。また、昨夏から関心を示しているフィオレンティーナをはじめとするイタリアの複数クラブも引き続き動向を追っていますが、ラ・リーガでの継続プレーと来季のチャンピオンズリーグ出場という魅力的なプロジェクトを提示できるビジャレアルが非常に有利な立場にあります。

一方で、アラベス側の事情は少し複雑です。ブランコの契約は2027年まで残っていますが、選手本人はクラブからの複数回の契約延長オファーを断っており、より高いレベルのプロジェクトへ挑戦したいという意思を明確にしています。そのため、アラベスは今夏が高値で売却できる最後のチャンスだと認識しており、退団を容認する構えです。彼の契約解除金は1500万ユーロに設定されていますが、市場の予測では1000万ユーロ前後で決着すると見られています。

ただし、ビジャレアルの視点から見ると、アラベスの要求額は現時点での投資予算を大きくオーバーしており、交渉の障壁となっています。さらに、レアル・マドリードが将来の売却益の50パーセントを保有する権利を持っているため、アラベスも安売りはできず、慎重に交渉を進めなければならない状況です。

ブランコ自身は先日、SNSを通じてファンへの感謝とともに『非常に困難だったシーズンでのチームの成長』を称えるメッセージを発信しており、これが一部ではお別れのメッセージではないかと受け取られています。また、かつて彼を指導したキケ・サンチェス・フローレス監督も最近の会見で『彼と知り合い、指導できたことは喜びだった』と、はっきりとした別れの言葉を残しており、今夏の移籍は避けられない模様です。

(via Estadio Deportivo / SPORT)