堅守崩壊の衝撃!今季初黒星を喫したアラベス戦の確定結果
ラ・リーガ第4節、開幕から3試合でわずか1失点と堅牢な守備を誇り、4位アラベスと5位オサスナという無敗同士の注目対決に臨んだオサスナでしたが、敵地メンディソローサで2対5という衝撃的な大敗を喫しました。スタジアムは18,920人の観衆で埋め尽くされ、チケット完売という熱狂的な雰囲気の中、オサスナはこれまで築き上げてきた守備の安定感を完全に打ち砕かれ、今シーズン初の黒星を喫することとなりました。一方のアラベスはこの勝利で勝ち点を10に伸ばし、バルセロナに次ぐ暫定2位に浮上。オサスナにとっては、自慢の守備陣が機能不全に陥る非常に手痛い洗礼となりました。 (via SPORT)
エースの孤軍奮闘と年間ベスト級ゴールの被展開!乱打戦の全展開
試合はキックオフ直後から激しく火花を散らしました。前半4分、オサスナは前線で抜け出したブディミルが相手ディフェンダーのコスキをかわし、キーパーと1対1になる大決定機を迎えます。しかし、相手GKシベラの決死のブロックに阻まれ、先制のチャンスを逃します。前半20分には、相手の右サイドのアンヘル・ペレスが送った鋭いクロスをGKセルヒオ・エレーラがファンブルし、あわやそのまま吸い込まれそうになったボールを、カバーに入ったボヨモがゴールライン際で間一髪クリアする決定的なピンチを凌ぎました。
しかし前半27分、自陣からのビルドアップで判断を誤りボールを失うと、ルーズボールをマリアーノ・ディアスに頭で繋がれ、これを回収したルカス・ボジェにペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを叩き込まれて先制を許します。これでリズムを失うと、前半36分にはロングボールに対してカテナが目測を誤りバウンド処理を失敗。この痛恨のクリアミスを奪ったマリアーノ・ディアスにそのまま持ち込まれ、右ポスト際へ冷静に流し込まれて追加点を献上しました。なお、ゴールを決めたマリアーノはスタンドで観戦していた重傷(膝前十字靭帯断裂)の同僚ミケル・ロドリゲスへ向けてユニフォームを掲げ、このゴールを捧げていました。オサスナは大きなショックを受け、2点ビハインドで試合を折り返します。
後半開始を告げるホイッスルが鳴った直後、オサスナは電撃的な反撃を見せます。後半開始わずか20秒、ボヨモのロングフィードをブディミルが頭で競り落とし、これを回収したモイ・ゴメスが正確なクロスを供給。これにブディミル自身がヘディングで完璧に合わせてネットを揺らし、1点差に迫ります。しかし、反撃の喜びも束の間、後半51分にボジェに約30メートルの超ロングレンジから、GKエレーラが一歩も動けないほど正確にゴール右上隅の死角へ突き刺さる年間最優秀ゴール候補の異次元ボレーシュートを叩き込まれ、再び突き放されました。
諦めないオサスナは後半62分、ペナルティエリア内でクロスを合わせようとしたブディミルが、相手のアブデ・レバシュに後ろから掴まれて倒されPKを獲得。倒したレバシュにはイエローカードが提示されました。後半64分、このPKをブディミル自身が冷静に沈めて再び3対2と食い下がります。しかし後半68分、またしても右サイドのアンヘル・ペレスから正確なクロスを許し、中央で高く跳び上がったボジェに打点の高いヘディングシュートを突き刺され、ボジェにハットトリックを達成されました。
後半終盤、オサスナは前線にボールを放り込んで意地を見せようとしますが、後半90分に決定的な5点目を奪われます。右サイドでアンヘル・ペレスにアベル・ブレトネスが股抜きで突破されクロスを許すと、ゴール前に走り込んだ元オサスナの選手でムティルバ出身のパブロ・イバニェスにヘディングシュートを決められました。イバニェスは古巣への最大の敬意を払い、一切セレブレーションを行わず両手を挙げて謝罪のポーズを示しました。
試合はそのまま終了し、オサスナは2対5の大敗となりました。オサスナの警告は、後半58分にアンヘル・ペレスを引っ張ったアベル・ブレトネス、後半84分にパブロ・イバニェスに対するファウルを犯したサディク・ロックソンにイエローカードが提示されています。また、後半54分にはスタンドの観客が体調不良を訴え一時試合が中断される場面がありましたが、観客は自力で歩いて退場し、無事に試合が再開されました。 (via AS)
「15試合分のミスが1回で出た」ラミス監督の悲痛な試合後コメント
大敗を喫した試合後、オサスナのルイス・ミゲル・ラミス監督は厳しい現実に真摯に向き合いました。ディフェンスが崩壊した内容について、指揮官は以下のように深い反省を口にしました。
『失点がどのようにして生まれたのかというプロセスを検証すれば、この大敗という結果は妥当だと認めざるを得ない。私たちはあまりにも多くのエラーを犯しすぎてしまった。とりわけ、ディフェンスとして最も断固とした対応をしなければならないエリア付近においてミスを連発してしまった。こうした隙は、一瞬で命取りになるのがラ・リーガのプリメーラ(1部リーグ)という舞台だ』
また、ハーフタイムでの修正と後半立ち上がりの展開については次のように語っています。
『2点差を追いかける状況になっても、ハーフタイムには十分に戦い合える感覚を共有していた。実際に、ピッチの幅を広げてクロスを送り込む形を増やそうと指示を出し、後半開始わずか1分(20秒)で素晴らしい形から1点を返すことができた。しかし、その後にまた同じような守備の集中を欠くミスを犯し、相手選手に対してプレッシャーをかけずにスペースを明け渡しすぎてしまった。エリア内での守備という部分において、今日は決して褒められるゲームではなかったし、様々な守備のエラーが連鎖的に重なってしまった』
普段は強固な守備をチームの基盤としているラミス監督ですが、今後の修正に向けて強い覚悟を語りました。
『私たちは必ず守備のソリッドさを取り戻す。普段であれば、チーム全員で強固なディフェンスを構築し、そこから非常に高いクオリティのゲームを引き出すことができる。しかし今日は、本来なら15試合かけて少しずつ起きるべきエラーのすべてが、たった1つの試合で一気に噴き出してしまったようなものだ。通常であれば、これほど頻繁にこのような事態が起こることはないし、もっと厳しい規律を持って対処できているはずだ。今回の負けは、仮に少しでも調子に乗って地に足が着いていなくなっていた者がいたならば、その目を覚まさせるための良い薬(着陸)になるだろう。明日からは頭を切り替え、次節のエスパニョール戦に向けてしっかり準備を進めるために仕事を再開しなければならない』
最後に、5失点を喫した守備陣とGKセルヒオ・エレーラへの気遣い、今後の対応策を述べて締めくくりました。
『普段であれば、相手チームが私たちに対して決定機を作り出すためには、非常に多くのクオリティの高い手順を踏まなければならない。開幕からの3試合がその証明であり、GKのセルヒオ・エレーラがセーブに動かなければならない機会は極めて少なかった。しかし今日の失点に関しては、彼が防ぐにはあまりにも難しすぎるシュートばかりで、キーパーの力ではどうすることもできないものばかりだった。今日経験した、これまで見たこともなかったようなディフェンスの崩壊劇を深く内省し、確実に修正しなければならない。同じようなことは油断すれば再び起こり得るからだ。チームの精神的なケアは私が責任を持って行い、今回の敗戦を綺麗に洗い流して(リセットし)、全員で教訓を学ぶ』 (via MARCA)
「多くの問い合わせがあった」クラブ幹部が明かすエース・ブディミルの移籍市場裏話
この試合でチームの2得点を叩き出し、敗戦の中でも一人異彩を放った大黒柱のアンテ・ブディミル。クラブ側は試合後、この夏の移籍市場におけるブディミルに対する熱狂的な動きがあったことを公式に認めました。
クラブ幹部が明かしたところによると、夏の市場の期間中、ブディミルに対して非常に多くのクラブから引き合いの問い合わせが殺到していたとのことです。オサスナは具体的なクラブ名こそ明らかにしなかったものの、『夏の間、彼に関する問い合わせは非常に多く寄せられていた』と言及しており、国内外から熱い視線を集めていた裏舞台が初めて浮き彫りになりました。
前節のヘタフェ戦でも値千金の決勝ゴールを挙げて勝利をもたらし、今回の試合でも絶望的な状況からチームを2度にわたって1点差まで引き戻す凄まじい決定力を見せた30代のベテランストライカー。クラブがこれだけのオファーを断固として拒絶し、ブディミルを残留させる決断を下したことは、今シーズンを戦い抜く上で極めて重要な意味を持っていたことが改めて証明される形となっています。 (via Estadio Deportivo)
新戦力デル・カスティージョが初招集!負傷禍によるスクランブル遠征とスタメン変更
オサスナはこのアラベス戦に向けて、アウェイの地に24名の遠征メンバーを帯同させました。このリストには、今週クラブに加わったばかりの新戦力ロマン・デル・カスティージョが初めて名を連ねたほか、Bチームであるオサスナ・プロメサスからDFウナイ・サントスとMFミケル・ベルメホの若手2名が緊急招集されました。
このスクランブル体制の背景には、主力ディフェンダーのヴァランタン・ロジエ、ホセ・エランド、そしてトップ下の要であるアイマル・オロズの3選手がいずれも筋肉系の負傷により離脱を余儀なくされたという深刻な台所事情がありました。
これにより、ラミス監督はシステムおよび先発布陣の変更を余儀なくされました。離脱したオロズに代わってラウル・ガルシア・デ・アロがスタメンに入り、ブディミルと2トップを結成。エランドが抜けたセンターバックの一角には、復帰したエンゾ・ボヨモが入り、カテナとコンビを組みました。右サイドバックにはイニゴ・アルギビデが引き続きスタメン起用され、中盤のボランチにはイケル・ムニョスがルーカス・トロを抑えて先発。サイドハーフにはルーベン・ガルシアとモイ・ゴメスが配置されました。
試合中の交代策としては、後半60分にモイ・ゴメス、ボヨモ、ルーベン・ガルシアを下げて、それぞれMoro、ロックソン、ドゥバシンを投入。さらに、イエローカードを受けた新戦力ブライアン・サラゴサ(Yeboah)をピッチに送り込みました。後半85分にはアルギビデに代えてアシエル・オサンベラを投入する総力戦となりました。新加入のデル・カスティージョは今回はベンチで試合を見守る形となり、デビューは次節以降へ持ち越しとなりましたが、厳しい負傷禍を若手と新戦力の融合で乗り切ろうとするチームの過渡期が示されています。 (via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
無敗を維持し、強固な盾を誇っていたオサスナが5失点という大きな洗礼を浴びました。しかし、15試合分のミスを一度に吐き出したと捉え、エース・ブディミルの好調さを収穫に、ラミス監督の指揮のもとで守備組織を早急に立て直して次節エスパニョール戦でのリベンジに期待しましょう。
