10月中旬で「筋肉系負傷者ゼロ」の快挙とモウリーニョ体制のフィジカル改革

レアル・マドリードは、少なくとも2016年以降のクラブデータにおいて初めて「10月中旬の時点で筋肉系の負傷離脱者がゼロ人」という画期的なフィジカル管理の成果を達成しました。

モウリーニョ監督はビジャレアル戦前の記者会見で、自ら誇らしげにこの記録を明かしました。『何か良いストーリーが欲しいかい?それなら私が与えよう。過去10年間で、レアル・マドリードが10月中旬を負傷者ゼロで迎えたのは今回が初めてだ。現在離脱している選手たち(ミリトン、ロドリゴ、ラウル・アセンシオ、メンディ)は、全員が前シーズンからの繰り越し負傷だ。これは実に素晴らしいストーリーだろう?』と語りました。

過去数シーズン、レアル・マドリードは欧州主要クラブの中でも極めて怪我人が多いクラブとして知られ、保険会社Howdenの調査によれば20/21、21/22、22/23、24/25シーズンにおいてラ・リーガ最多の負傷者数を記録していました。その多くがシーズン序盤に頻発する筋肉系トラブルでした。

この惨状を打開するため、モウリーニョ監督は着任に伴い、長年クラブを支えるベテンのフィジカルコーチであるアントニオ・ピンタス(Antonio Pintus)に加え、自身の絶対的信頼を寄せるアントニオ・シウバ(Antonio Silva)を招聘しました。モウリーニョ監督は『二人なら見事にかみ合うと考えた。得意分野や介入する領域が異なるからだ』と語っており、この新たなフィジカル体制が見事に実を結んでいます。(via SPORT)

モウリーニョ監督が明かすチームの課題とヴィニシウス復調への「信頼セラピー」

バルデベバスでの長時間の記者会見に臨んだジョゼ・モウリーニョ監督は、ダービー敗戦直後の審判批判から一転して、チーム自体の戦術的・精神的な課題と具体的な修正作業について言及しました。

モウリーニョ監督は『改善すべき点が見つかった。ただし「改善」と言っても何かをドラスティックに変えるという意味ではない。カチッと微調整(tic-tic)することで良くなる部分があり、一昨日も昨日も代表組以外の選手たちとそれに取り組んできた。指導者として「11人対9人で戦うべき試合が11人対11人だったから負けた」と言って思考を停止させるつもりはない』と述べました。

具体的には中盤でのゲームコントロールの不安定さと、決定力(pegada)の欠如を挙げています。チュアメニとバルベルデを軸にしつつ、アルダ・ギュレル、ジュード・ベリンガム、エドゥアール・カマヴィンガ、チアゴ・ピタルチ、ベルナウド・シウバらの組み合わせでポゼッションと安定感を高める狙いです。

また、決定力不足の背景にあるヴィニシウス・ジュニオールの不振(apagón)についても言及。純粋な実力主義(メリトクラシー)で即座にスタメンから外す手法を否定し、『彼は助けられる価値がある(Merece ser ayudado)』と宣言しました。罰を与えるのではなく、全幅の信頼とハードワークを通じてエースを復活させる「セラピー」的なアプローチをとる姿勢を示しました。(via MARCA)