5バック採用の光と影!ドルクシッチの台頭とDF陣が抱える稼働時間の偏り

アトレティコ戦で試みられた5バックシステムは、結果こそ敗戦に終わったものの、守備の個々の局面においてはポジティブな要素も見られました。

これまで左SBを務めていたキリンチー・ハルトマンに代わって先発復帰したイノホに加え、右ウイングバックにオマル・エル・ヒラリを配置。中央には右からドルクシッチ、リーデル、レアンドロ・カブレラの3CBを並べました(ウナイ・ヌニェスはベンチスタート)。

右WBのオマルは相手の脅威であるアデモラ・ルックマンを完璧に封じ込める出色の働きを見せました(失点の起点となった場面でアレックス・バエナにファウルを侵さなかった点は悔やまれます)。また、中央に入ったドルクシッチは移籍後最高と言える安定したパフォーマンスを発揮。しかし、激しいプレーの代償として試合終盤に体が限界を迎え、負傷交代を余儀なくされる不安を残しました。

センターバック陣の出場時間スタッツを見ると、新体制下での起用頻度の偏りが浮き彫りになっています。今季チーム最長のプレイ時間を記録しているのはリーデルの543分。それに続くのがレアンドロ・カブレラの540分です。レアンドロ・カブレラは昨季のヘタフェ戦でVARモニターを叩いた処分により開幕3試合を出場停止で欠場していたにもかかわらず、復帰後は出ずっぱりでリーデルとわずか3分差に迫っています。

一方で、シーズン序盤に主力を張っていたウナイ・ヌニェスは449分と出場機会が徐々に減少傾向にあり、ドルクシッチは怪我の影響もあり4試合で179分にとどまっています。

なお、警告王手となったイノホは、昨季期限付き移籍先のクルトゥラル・レオネサで2部リーグ38試合・3000分以上に出場して大きく飛躍を遂げた期待の生え抜きです。今季は開幕から全9試合に出場して見事な成長を示しており、ベンチに甘んじたマラガ戦でキリンドシー・ハルトマンが不調だったことも相まって、今や左サイドに不可欠な存在となっています。それだけに、彼の出場停止リスクはチームにとって計り知れない痛手となります。 (via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

公式戦4試合勝ちなしで13位まで後退したエスパニョール。モンチSDによる後任メンディリバルのリストアップや著名識者からの『会社なら即クビ』という猛烈な批判が飛び交う中、マノーロ監督は今週のアウェイ3連戦で生き残りをかけた最終テストに挑みます。守備陣ではイノホとリーデルがビジャレアル戦でのダブル出場停止の危機に瀕しており、指揮官にとってもチームにとっても一刻の猶予もない緊迫の1週間が始まりました。