皮肉な戦術の連鎖
昨シーズン、レアル・マドリードの監督に就任しながらもロッカールームの反発を招いて失脚したシャビ・アロンソ前監督。彼が当時下した「3つの戦術的決断」が、今まさにジョゼ・モウリーニョ監督によって再現され、手のひらを返したように絶賛されるという皮肉な現象が起きています。
昨季、アロンソ前監督が実施して選手層やロッカールームとの確執を生んだ決断の1つ目が「ヴィニシウス・ジュニオールのベンチ降格」でした。これにヴィニシウス本人が激怒し、亀裂が決定的となりました。2つ目は「フェデ・バルベルデの右サイドバック起用」であり、中盤でのプレーを望むバルベルデ側の不満を買いました。3つ目は「アルダ・ギュレルをサイドからボランチ/中盤中央へ格下げ・配置転換したこと」でした。
しかし、Onda Ceroなどの現地メディアが指摘するように、モウリーニョ監督は最近の試合でこれら3つの決断をそのまま実行しています。直近2試合でバルベルデを右サイドバックに下げてチームの強度を劇的に改善させ、ヴィニシウス・ジュニオールをビジャレアル戦で先発から外し、ローマ戦でも途中交代させました。さらにアルダ・ギュレルを中盤中央で起用し、チームのビルドアップを見違えるほどスムーズにさせています。
昨季はアロンソ解任の引き金となったこれらの采配が、今やメディアやファンから「見事な采配」と称賛されている背景には、クラブ首脳陣の姿勢の違いがあります。アロンソ時代にはクラブが選手側に立って監督を追い詰ましたが、現在は「チームの絶対的ボスはジョゼ・モウリーニョである」というメッセージをクラブがロッカールームへ徹底しているため、同じ采配でもまったく異なる結果を生んでいます。 (via Mundo Deportivo)