宿敵バルサとの対戦歴史とオレンジ伝説
ベニート・ビジャマリンの改修工事に伴い、カルトゥハを仮ホームとして使用しているベティスですが、かつての本拠地エリオリポリスで繰り広げられたバルセロナとの死闘には数々の名場面が存在します。その中でも最も風変わりで語り継がれているのが、かつてサッカー界の神様ディエゴ・マラドーナが見せた前代未聞のエピソードです。
1982年11月10日、マラドーナが最初で最後となるビジャマリンのピッチに立った一戦(1-1の引き分け)で、ベティスのDFアントリン・オルテガが猛烈なマンマークを展開していました。試合中、興奮した南スタンドの観客からコーナーキック付近に一入のオレンジが投げ込まれました。するとマラドーナはそのオレンジを拾い上げ、その場で皮をむいて一口食べ、スタンドからの大歓声を浴びたのです。アウェイの厳しい煽りをユーモアと余裕で受け流したこの伝説的シーンは、今なお語り草となっています。
バルセロナとの対戦史には、ヨハン・クライフが1974年に初めてビジャマリンを訪れた際にベティスが勝利を収めた記録や、2011年のコパ・デル・レイでホルヘ・モリーナの2ゴールなどにより3-1で破った爽快な勝利など、輝かしい記憶が刻まれています。
また、クラブの象徴である ベニート・ビジャマリン スタジアム自体の歴史も深い味わいがあります。1929年の伊州博覧会に合わせて作られたスタジアムを、1936年7月16日にセビージャ市と賃貸契約を結びました。しかしそのわずか2日後にスペイン内戦が勃発し、実際の使用は1939年まで延期されました。その後、1961年8月12日に当時のベニート・ビジャマリン会長の尽力により正式買収を果たし、クラブ独自の城として歴史を歩んできました。現在進められている新スタジアムへの改修工事を経て、ベティスはさらなる歴史の1ページを刻もうとしています。 (via SPORT)