ティボー・クルトワ レアル・マドリードとの契約延長で合意間近
レアル・マドリードに所属する34歳のベルギー代表ゴールキーパー、ティボー・クルトワが、クラブとの契約を2028年6月30日まで1年間延長することで大筋合意に達した。世界最高峰の守護神を長期的に引き留める決断は、指導陣の変更が続くチームにおいて守備陣の軸を維持するために欠かせない戦略となる。
ティボー・クルトワは昨夏の段階で2027年までの契約延長に署名していたが、クラブ側はさらなる契約更新に向けた協議を急速に推し進めていた。レアル・マドリードには、30歳を超えたベテラン選手に対して単年度ずつ契約を更新していくという明確なクラブ方針が存在する。選手側もこの基本方針を尊重して歩み寄りを見せており、合意文書の締結に向けた話し合いは極めてスムーズに進行している。
新たな契約が正式に結ばれれば、ティボー・クルトワは36歳までサンティアゴ・ベルナベウのゴールマウスを守り続けることになり、2018年夏の加入から数えてちょうど10シーズンという節目を迎える。2018年にチェルシーから移籍して以来、すでに公式戦330試合以上に出場し、2025年12月にはクラブ通算200勝という偉大な記録を達成した。これまでにラ・リーガ優勝3回、チャンピオンズリーグ優勝2回、コパ・デル・レイ優勝1回、スペイン・スーパーカップ優勝3回、UEFAスーパーカップ優勝2回、クラブワールドカップ優勝3回を含む合計14のタイトル獲得に大きく貢献している。個人賞としても、2019-20シーズンにサモラ賞を獲得したほか、2022年には世界最優秀ゴールキーパーに贈られるヤシン賞に輝いた。
パリで開催された2022年のチャンピオンズリーグ決勝リヴァプール戦では、9度の決定的なセーブで1-0の勝利を呼び込み、最優秀選手に選出された場面が記憶に新しい。一方で2023-24シーズンは膝の重傷により大半を離脱する苦難に見舞われたものの、見事な復活を遂げた。その後、ドルトムントとのチャンピオンズリーグ決勝で無失点勝利に貢献し、通算15度目の欧州制覇に花を添えたという。
カルロ・アンチェロッティの退任後、シャビ・アロンソやアルバロ・アルベロア、ジョゼ・モウリーニョへと監督が交代したが、絶対的な立ち位置は揺らがなかった。フローレンティーノ・ペレス会長も代えがたい守護神と高く評価しており、年内中の正式発表を目指して準備を進めている。一方でMARCAなどの報道によれば、36歳以降の後継者探しも並行して行っているものの、当面の正GKは彼以外に考えられないという判断だ。
つまり、クラブは将来的な世代交代を視野に入れつつも、現在地における絶対的な守護神の価値を最優先したということだ。この契約延長により、チームの守備的な骨格が今後も揺るぎないものとして維持されることになる。(via MARCA / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)