後半65分のPK疑惑とフネス監督の皮肉
後半、試合はさらにエキサイティングで激しいインテンシティのぶつかり合いとなり、その中でピッチの上を大きく揺るがす「最大級の論争の瞬間」が発生しました。後半65分、デポルティーボのDavid Mella選手が自陣エリア近くでトラップミス(コントロールミス)を犯した瞬間、マラガのJoaquín Muñoz(ジョアキン・ムニョス)選手が猛烈な鋭さでそのボールを強奪。ジョアキン選手はそのまま凄まじいスピードでペナルティエリア内に侵入し、相手DFのXimo Navarro(シモ・ナバロ)選手を振り切ってシュートへ行こうとした瞬間、シモ・ナバロ選手が明らかに「腕を身体から離した状態(braceo)」でジョアキン選手を激しく突き倒しました。(via ElDesmarque / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
ジョアキン選手が地面に叩きつけられ、ラ・ロサレーダの29,000人を超えるファンが一斉に立ち上がってペナルティをアピールしたものの、ピッチ上のAlberola Rojas主審は笛を吹かず、何とプレーの続行を指示。さらに、VARを担当していたGuillermo Cuadra Fernández氏からも主審に対して「オン・フィールド・レビュー(OFR)」の勧告は一切行われず、何事もなかったかのように試合は再開されました。この決定に、スタンドからは主審に対して耳を塞ぎたくなるような凄まじい大ブーイングと指笛が浴びせられ、ゲームのボルテージは一気に殺気立ったものへと変わりました。(via ElDesmarque / Mundo Deportivo)
この判定がこれほどまでに深刻な怒りを買った背景には、そのわずか24時間前の日曜日に行われた「アトレティコ・マドリード対ビジャレアル」の試合における、全く同質の事件がありました。そこでは、アトレティコのスペイン代表DFル・ノルマン(Le Normand)選手が、エリア内での全く同様の「腕を身体から離した braceo 」によるプッシングを犯したとして、一発レッドカード(退場処分)を提示され、相手にPKが与えられていました。それにもかかわらず、全く同じシチュエーションであったシモ・ナバロのジョアキンへの暴力的なプッシングが完全に「お咎めなし」とされたことについて、マラガの応援席からは『これが大富豪クラブと我々昇格組へのあからさまな判定の不条理(ダブルスタンダード)なのか』として、猛烈な疑問と不満の声が今なおSNSやテレビ番組で渦巻き続けています。(via ElDesmarque)
この判定について、試合後の記者会見でジャーナリストから厳しく問われたファン・フラン・フネス監督は、普段の冷静さを保ちつつも、目に不敵なユーモアを湛えながら以下のように語り、主審とVAR、および審判委員会(stamento)に対して痛烈極まりない皮肉の弾丸(puyazo)を投げかけました。(via ElDesmarque / SPORT)
『あのジョアキンの場面は、誰がどう見ても間違いなくファールであり、明らかなペナルティだった。しかし、ピッチの上の神である主審の笛が吹かれなかったのだから、私たちのフットボールという世界においては、あれはPKではないということだ。ただ、もし昨日、あの非常に厳格な判定によって退場処分となり、ペナルティを与えられて深く傷ついていたアトレティコ・マドリードのル・ノルマン(Le Normand)が、昨夜ではなく、今日ここでこのアルベローラ・ロハス主審の素晴らしい笛の下でプレーしていれば、間違いなく退場にもならず、PKも取られずに済んだからね。彼は今頃、きっとこの主審に対して心からの感謝を述べて、大喜びしていたことだろうね』。(via ElDesmarque / SPORT)