チュペの誕生日ゴール
デポルティーボのオーバメヤン選手に先制ゴールを許し、一時的にゲーム展開を見失い、相手の堅固な守備ブロックの前に苦しい時間帯が続いていたマラガCFですが、スタジアムのサポーターが声援を緩めることは一切ありませんでした。そして前半34分、チームの不屈の闘志が形になります。左サイドでルーズボールに勇敢に反応した左サイドバックのRafita選手が、相手ディフェンダー2人の包囲網をかい潜って果敢にボールを奪取。そのままペナルティエリア内へとドリブルで強行侵入した際、デポルティーボのセンターバックであるNoubi選手がRafita選手の左足を引っかけてしまい、主審のJavier Alberola Rojas氏はためらうことなく即座にペナルティ(PK)のスポットを指し示しました。(via SPORT / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
この絶体絶命の重圧がかかるPKのキッカーを務めたのは、この日、まさに「34歳の誕生日」という特別な記念日を迎えていた絶対的エース、Carlos Ruiz Chupete(チュペ)選手でした。スタジアム中が息を呑んで見守る中、チュペ選手は besa el balón (ボールにキス)をしてピッチに置くと、完璧にコースを読んだ Leo Román 選手の驚異的な跳びをあざ笑うかのように、左上の素晴らしい「メディア・アルトゥーラ(メディアの高さ)」に完璧なシュートを叩き込み、1-1の同点ゴールをマークしました。この得点は、チームにとって貴重な今季ファースト勝点に繋がる同点弾であると同時に、チュペ選手個人にとっても、長いフットボールキャリアの中で記念すべき「プリメーラ(1部)自身初ゴール」となり、誕生日の夜を彩る最高にエモーショナルなストーリーが完結した瞬間となりました。(via Estadio Deportivo / SPORT / MARCA)
この1点によりスタジアムの熱狂は再び爆発し、前半を1-1で終えた段階での両チームのデータは、マラガのゲームへの完璧な適応力を示していました。ポゼッション率は58%対42%、シュート数(Remates)は3本対3本、Remates a puerta(枠内シュート)は1本対2本、コーナーキック(Saques de esquina)は5本対1本と、内容的にはマラガがはっきりと主導権を握っていたことを証明していました。何よりも、相手が莫大な資金力を有して実力者をズラリと揃えているのに対し、カンテラーノを中心とした若きマラガが全く引けを取らないタフなインテンシティで戦えているという事実は、今シーズンの残留ロードに向けて極めて明るい希望の光となりました。(via Mundo Deportivo / SPORT)