フリアン・アルバレス獲得交渉の舞台裏
バルサが追い求めるストライカー、フリアン・アルバレスの獲得作戦はW杯終了まで一時保留となっていますが、水面下では激しい駆け引きが続いています。バルサ内部では、アトレティコ・マドリードのプロサッカーディレクターを務めるマテウ・アレマニーに対する深い不満が生じていました。彼がバルサからの最初のオファーをエンリケ・セレソ会長やミゲル・アンヘル・ヒル・マリンに即座に伝えなかったことが原因です。この事態を重く見たジョアン・ラポルタ会長は自ら交渉に介入し、セレソ会長との直接の対話ルートを開きました。
バルサが用意している最終的なオファー額は約1億3000万ユーロとなります。アトレティコ側が求める前払いの2億1000万ユーロや、1億5000万ユーロといった金額には決して応じない構えであり、この提示額を飲むか拒否するかの最後通牒となります。また、レアル・マドリードからの関心も報じられていますが、バルサ側はこれを移籍金をつり上げるためのブラフだと一蹴しており、選手本人がハンジ・フリックのプロジェクトを最優先し、バルサでのプレーを強く望んでいると確信しています。アトレティコが代役となるストライカー(ランダル・コロ・ムアニやアレクサンダー・セルロートなど)を確保する時間を確保するため、W杯終了後に決定的な動きを見せる予定です。(via ElDesmarque / SPORT)
ハンジ・フリック監督の戦術構想と補強戦略
ハンジ・フリック監督は就任3年目のシーズンに向けて、チームの基本戦術であるゲーゲンプレッシング(カウンタープレス)の徹底を最重要課題に掲げています。プレスの強度が落ちることに強い危機感を抱く彼は、「守備のパフォーマンスは攻撃の仕方に依存する。FWがプレスをかけなければシステムは維持できない」と主張しています。そのため、新たなセンターバックやセンターフォワードの獲得ではなく、プレスの強度とスピードを極限まで高めるためにアンソニー・ゴードンとカリム・アデイェミの獲得を強く要請しました。ゴードンとハフィーニャはヨーロッパで最も高強度でプレーを反復できる選手であり、アデイェミも攻守両面でのアグレッシブな姿勢が評価されています。フリックが2021年にドイツ代表デビューさせたアデイェミは、両ウイングから中央までこなす多才さが魅力です。一方で、マーカス・ラッシュフォードの買い取りが見送られた最大の理由は、ボール非保持時のプレスの欠如と守備の活動量不足にありました。また、昨季終盤にパウ・クバルシと共に素晴らしいパフォーマンスを見せたジェラール・マルティンへの高い評価も、ディフェンダー補強を見送る理由の一つとなりました。
アデイェミの加入により、ルーニー・バルドグジの残留は非常に厳しくなり、短期的あるいは中期的にハフィーニャの売却が進められる可能性も浮上しています。もしフリアン・アルバレスが加入した場合、前線にはラミン・ヤマル、ハフィーニャ、ゴードン、アデイェミ、フェラン・トーレスが揃うことになります。その際、固定の9番を置かない流動的なシステムが採用され、ラミン・ヤマルが中央でプレーするオプションも想定されています。ラミン自身もインタビューで、『唯一3人でディフェンスできない場所が中央です。人が多すぎますからね。サイドだと3人でディフェンスするのはとても簡単ですが、中央では私をディフェンスできないので、時間が経てば私はそこでプレーすることになるでしょう。中央なら1対1の状況を作れます。サイドで前を向くよりも、中央で前を向いた時の方が私はより決定的な選手になれます。もちろん、今のチームにとっては私がサイドにいる方が良いと思いますが、いずれ中央でより決定的になる時が来て、私はそこでプレーすることになるでしょう』と自身の将来的なポジション移行について語っています。(via SPORT)