【今回のラインナップ】

 

✅ デポルティーボ&レガネス 108分に及ぶ死闘と劇的PKストップ、VAR判定の物議

✅ カステリョン&コルドバ コルドバが古巣恩返し弾で5連勝、カステリョンは昇格へ痛手

✅ ラス・パルマス&レアル・バジャドリード 日本人・ミヤシロ擁するラス・パルマスと残留目指すバジャドリードの激突

✅ レアル・ソシエダB&ブルゴスCF 崖っぷちのソシエダBと堅守を誇るブルゴスの対照的な一戦

✅ レアル・サラゴサ ホーム最多敗戦記録更新、泥沼の降格危機と限界を迎えたチーム

 

■【デポルティーボ&レガネス】

デポルティーボがレガネスを2-1で下し、自動昇格への希望を力強く繋ぎ止めた。この試合の最大の見どころは、18分間という異例のアディショナルタイムが追加され、トータル108分に及んだ死闘の最終盤である。試合終了間際、デポルティーボのGKアルバロ・フェルジョが、レガネスのオランダ人FWザカリア・エダチュリのハンドによって与えられたPKを見事にセーブし、スタジアムを熱狂の渦に巻き込んだ。しかし、このPK判定は非常に大きな物議を醸している。公開されたVARの音声記録によれば、マリオ・メレロ・ロペス(VAR担当)がアレハンドロ・オハオス・バレラ主審に対し、「エダチュリの腕が肩の高さにあり、体から離れた不自然な位置でボールにインパクトしている」と進言し、モニター確認の末にカードなしでPKが宣告された。これに先立つ48分には、ルイスミ・クルスのフリーキックがレガネスのイグナシ・ミケルの手に当たったとして一度はPKが宣告されたものの、壁に入っていたディアワラの手に当たった後だったため、VARの介入によって取り消されている。これらの判定に対してデポルティーボ側は激怒しており、選手や監督は試合後のメディア対応を完全に拒否。マッシモ・ベナッシCEOのみが表に出て、VARツールのより適切で公正な運用を求めて苦言を呈する事態となった。(via SPORT)

 

■【カステリョン&コルドバ】

スカイファイ・カスタリアに13,217人の観衆を集めて行われた一戦は、アウェーのコルドバが2-1でカステリョンを撃破した。パブロ・エルナンデス監督率いるカステリョンは、この手痛い敗戦により自動昇格の争いから一歩後退を余儀なくされた。前半は0-0で折り返したものの、カステリョンはカマラ、ロナウド・ポンペウ、シペンガ、ヤコブセンらが再三の決定機を創出。特にカマラのシュートはコルドバのGKイケル・アルバレスの好セーブとクロスバーに阻まれ、先制の絶好機を逃した。その直後の53分、コルドバはカステリョンでのプレー経験を持つアドリ・フエンテスが古巣相手に先制弾を叩き込む。さらに63分にもフエンテスがグラウンダーのシュートで追加点を挙げ、ドブレーテの活躍で試合を決定づけた。カステリョンは81分にマビルのアシストからアルバロ・ガルシアが1点を返したものの、反撃はここまで。カステリョンの現地選手評価では、GKマティスが2失点後も好セーブで希望をつないだこと(7点)、メジョが2失点とも自信過剰な対応で裏を取られたこと(4点)、アルベルトがフエンテスへの対応に苦慮したものの健闘したこと(7点)、カラが徹底マークに遭い力を発揮できなかったこと(5点)など、厳しい評価が下されている。次節、カステリョンは5月9日14:00にアウェーでセウタと対戦する。

一方で、イバン・アニア監督率いるコルドバはこの勝利で破竹の5連勝を達成。プロリーグでの5連勝は2000-2001シーズン以来の快挙であり、プレーオフ進出に向けて大きな弾みをつけた。次節、ホームのエル・アルカンヘルで行われる18:30からのグラナダ戦に勝利すれば、1959-1960シーズンに記録したクラブ記録の6連勝に並ぶ。直近のスポルティング戦(3-2)も含め、ホームでは直近9ポイント中7ポイントを獲得しており、残り4試合(最大12ポイント)で全力を尽くす構えだ。(via SPORT)

 

■【ラス・パルマス&レアル・バジャドリード】

昇格プレーオフ圏内を固めるラス・パルマスと、残留を目指すレアル・バジャドリードが日曜日の21:00に激突する。ラス・パルマスは前節、アウェーでカディスに1-2で勝利し好調を維持。キャプテンのキリアン・ロドリゲスが2ゴールを挙げる活躍を見せた。ルイス・ガルシア監督のもと、「後ろを振り返らずにペダルを漕ぎ続ける」メンタリティで終盤戦に臨むチームには、日本人選手のミヤシロが所属しており、ジョナサン・ビエラとともに重要なキーマンとして出場が見込まれる。しかしその一方で、クラブとルイス・ガルシア監督の間には不協和音も生じている。契約延長のオファーが保留されたままであり、精神的支柱であるジョナサン・ビエラとの関係も悪化している模様だ。クラブはキケ・セティエン監督が退任した際のような事態を避けるため、すでに後任候補のリストアップを始めている。

対するバジャドリードは前節、レアル・ソシエダBを相手に88分のサンセビエロのゴールで劇的な勝利を収め、残留に向けて大きな一歩を踏み出した。フラン・エスクリバ監督率いるチームは、アウェーの難しい環境でも勝ち点を奪い、残留を確実なものにしようと並々ならぬ闘志を燃やしている。(via MARCA)

 

■【レアル・ソシエダB&ブルゴスCF】

残留争いで崖っぷちに立たされるレアル・ソシエダBと、堅守を誇るブルゴスCFが日曜日の18:30に対戦する。レアル・ソシエダBは前節、バジャドリードに終了間際の失点で敗れるという痛恨の極みを味わった。直近7試合でわずか勝ち点1しか獲得できておらず、降格の危機が非常に高まっている絶望的な状況だ。対するブルゴスCFは前節、ホームのエル・プランティオでデポルティーボ・ラ・コルーニャと1-1で引き分けた。クロ・サンチェスが物議を醸すPKを沈めて同点に追いつき、12月からのホーム無敗記録を継続している。堅固な守備ブロックと組織力を武器に、死に物狂いで向かってくるソシエダBの前に立ちはだかる。(via MARCA)

 

■【レアル・サラゴサ】

レアル・サラゴサは、イベルカハ・エスタディオ(仮設スタジアム)でのグラナダ戦に敗れ、底なしの不振に陥っている。ホームでの敗戦は今季9度目(国王杯ブルゴス戦を含めると10度目)となり、2部リーグにおけるクラブのホーム最多敗戦記録を更新してしまった。降格圏に約8ヶ月(200日以上)連続で沈み続けており、プロリーグからの降格が極めて濃厚な状況である。ホームの成績は19試合で4勝6分9敗、獲得ポイント率はわずか31.6%にとどまる。17得点(平均0.85)に対し27失点(平均1.35)と、全く競争力がないスタッツになっている。

ガビ・フェルナンデス監督の招聘と、ポール・アクオクを中心とした巨額の補強がそもそも失敗の始まりであった。その後、ルベン・セジェス監督を経て、ダビド・ナバロ監督が就任。ナバロ監督は就任直後にカディス、アルメリア、ラシン・サンタンデールに勝利して一時的に「ホームは要塞になった」と期待させたが、ミランデス戦でダニ・ゴメスのPKによる先制から逆転負けを喫して以降、完全にチームは崩壊。セウタ戦でもアディショナルタイムに追いつかれるなど、直近18ポイント中わずか2ポイントしか獲得できていない。選手たちの戦術的、精神的、身体的なキャパシティは完全に限界を超えており、自力での残留は奇跡が起きない限り絶望的と現地でも厳しく評価されている。(via SPORT)

 

【本日の総括】

LALIGA Hypermotionは終盤戦に入り、昇格と降格の明暗がくっきりと分かれ始めている。デポルティーボは執念のPKストップで自動昇格の望みを繋ぎ、コルドバは怒涛の5連勝でプレーオフ進出へ猛進している。対照的にカステリョンは痛い敗戦で足踏みを余儀なくされた。日本人選手のミヤシロを擁するラス・パルマスは昇格プレーオフに向けて順調だが、内部の火種が懸念事項である。一方、下位ではレアル・ソシエダBとレアル・サラゴサが絶望的な状況に追い込まれており、特にサラゴサはホームでの歴史的敗戦記録を更新し、チームは完全に崩壊状態にある。バジャドリードなどの残留を目指すチームの執念が、この先の勢力図を大きく左右することになるだろう。