オーレリアン・チュアメニ レアル・マドリードとの契約延長に合意
レアル・マドリードがフランス代表のミッドフィルダーであるオーレリアン・チュアメニとの契約延長で完全合意に達し、正式発表を残すのみとなった。ピッチ上の絶対的な指揮官であったトニ・クロースの現役引退から3シーズン目を迎えてもなお中盤の展開力不足に苦しむクラブが、守備の要である彼の引き留めと新たな司令塔の確保へ同時に着手したことで大きな注目を集めることとなった。
その背景には、今シーズン開幕から2か月半が経過しても解消されない中盤の構成力に関する深刻な悩みがある。昨夏の時点でジョゼ・モウリーニョからビルドアップの不調や中盤での組み立ての滞在感を明確に指摘されていたチームは、ボール出しの局面でスムーズな連携を欠き、試合展開が重くなる苦しい戦いを重ねてきた。昨夏にはマンチェスター・シティのスペイン代表ミッドフィルダー、ロドリの獲得を試みたものの本人に断られ、彼がライバルのFCバルセロナへの移籍を選択したことで補強を見送った経緯があった。
こうした問題意識から、クラブの補強部門は2027年夏の移籍市場を見据えて新しいボランチの獲得工作に本格着手している。チーム事情によっては2027年冬の市場へ時期を前倒しする可能性も探られており、国際的な報道ではアレックス・スコットらの名前が獲得候補として取り沙汰され始めた。そうした過渡期にあって、中盤の守備強度を独力で担保するチュアメニに関しては、ファブリツィオ・ロマーノがDAZNの番組内で明かしたようにすでに延長契約の条件面で完全な合意が成立しており、あとはクラブからの公式声明を待つばかりの状態だ。
さらにクラブ幹部は、彼に続いてトルコ代表MFアルダ・ギュレルの契約延長手続きを進める方針を固めている。近年チーム内での役割と存在感を大きく高めている彼の将来性を高く評価して早期の囲い込みを図るとともに、昨季後半の波を乗り越えて今季開幕から絶好調のパフォーマンスを維持するイングランド代表MFジュード・ベリンガムの契約見直しも視野に入れている。つまり一連の動きは、主力選手の長期滞在を確定させつつ、クロース離脱後の課題を根本から解決するための段階的な中盤再編だと言える。
では、この中盤再編の動きが意味するものは何なのだろうか。それは、レアル・マドリードが個人の即興に頼る攻撃スタイルから脱却し、戦術的なビルドアップの構造そのものを再構築しようとしている事実である。チュアメニという絶対的な守備の柱を固定した上で新たなゲームメイカーを加える補強策は、チームの攻守のバランスを中長期的に安定させる狙いを示している。(via ElDesmarque)
