フェランの激怒とフリックの理解不能な采配

エスパニョール戦での2ゴールでスランプを脱出したフェラン・トーレスは、この試合でも先発起用に応え、4分にラミンへのアシストを記録し、23分には見事なトラップからムッソの守るゴールの隅を突いて0-2とする追加点を奪った。後半には幻の1-3となるゴールも決めるなど絶好調であったが、65分にロベルト・レバンドフスキとの交代を命じられた。疲労の色を全く見せていなかったフェランはこの決断に激怒し、フリックとハイタッチを交わした直後、怒りに任せてベンチにボトルを蹴り飛ばした。

フリックのこの交代策は完全に裏目に出た。投入されたマーカス・ラッシュフォードは放り込みのクロスを上げるしか能がなく、レバンドフスキもムッソにキャッチされるヘディングシュート1本を放ったのみであった。終盤にはアラウホをセンターフォワードに上げる捨て身の策に出たが実を結ばず、81分から投入されたデ・ヨングも10分間しか無理が利かない状態だった。さらにフリックは、タッチラインを割ったボールを自らブロックしてアトレティコのリスタートを遅らせるという、彼らしからぬ行動を見せ、すぐに謝罪するという一幕もあった。

なお、ベンチスタートで22分間の出場に終わった38歳のレバンドフスキは、CL通算144試合109ゴールという歴代3位の記録を持っているが、これが彼にとって最後のチャンピオンズリーグの試合になる可能性が囁かれている。彼はSNSで『戦った。信じた。すべてを出し尽くした。私たちが夢見た結末ではなく、言葉で表せないほど痛い。応援ありがとう、クレたち!』と悲痛な思いを綴った。フェランも『すべてを出し尽くした。勝つために戻ってくる』と投稿している。

(via SPORT / MARCA)