株主総会と1000万ユーロ増資:新役員承認とインフラ特化の成長戦略
セルタはクラブ本部にて定時および臨時株主総会を開催した。現地出席者20名、リモート出席2名、委任1名の計23名の株主が参加したこの総会において、マリアン・モウリーニョ会長率いる取締役会が提出した全ての決算および提案が99%を超える圧倒的な賛成多数で承認された。
承認された議題には、前年度の780万ユーロの赤字決算と、今期予定されている1億7000万ユーロの予算案が含まれている。さらに総会の最大の目玉となったのは、新役員であるマヌエル・ビジャヌエバとホセ・マロトの就任承認、そして総額10,026,148ユーロに及ぶ増資案の決議であった。
今回の増資によって調達される資金は、モスに位置するスポーツシティ(練習場施設)の改修・拡大事業「セルタ360」に全額投入される。今後3年間にわたり、取締役会の判断で段階的な資金注入を行う権限も付与された。この第1段階の増資にはモウリーニョ家のGESグループは参加せず、将来的な第2段階での参加を検討する。
モウリーニョ会長はクラブの財務と経営理念について明確な一線を画している。『スポーツ面のチーム構築は、クラブが自力で稼ぎ出す通常の事業収入によって賄うべきだ。選手の獲得や給与支払いのために外部資金を注入すれば一時的には助かるが、将来的にクラブを窮地に追い込むリスクがある』と強調。『今回の増資はあくまでクラブのインフラと価値を永続的に高めるためのものであり、補強資金に充てることは決してない』と断言した。
クラブはラ・リーガのCVCファンドからの分配金だけでは施設整備資金が不足しており、銀行からの借入による負債増加を避けるためにこの増資手法を選択した。発行される新株は15,000株以上に及び、額面10ユーロにプレミアム622.50ユーロを加えた1株あたり632.50ユーロで販売される。
「セルタ360」プロジェクトは、2027年9月にセルタビル、複合ビル、トレーニングピッチ、教室、ミニスタジアムの完成と稼働を目指しており、2028年には総合スポーツ施設全体の工事が完全終了する見込みだ。
新役員に就任したマヌエル・ビジャヌエバは大手メディアグループで実績を積んだジャーナリストであり、地元紙FAROの寄稿者としても知られる。なお、退任するホセ・アルバレスと、ポンテベドラ県議会に赴任したヒセラ・アランダの空席を新役員2名が埋めることとなる。 (via SPORT)