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親善試合 / メスタージャ / 2026年8月9日(日)

バレンシア 対 ニューカッスル・ユナイテッド

バレンシア 1-2 ニューカッスル・ユナイテッド

試合サマリーと得点経過

2026年8月8日21時、バレンシアのホームスタジアムであるメスタジャにて、伝統のプレシーズンマッチ「第54回トロフェオ・タロンハ(TrofeuTaronja)」が開催された。現在のメスタジャで開催される最後の記念すべき一戦で、バレンシアCFはイングランドの強豪ニューカッスル・ユナイテッドと対戦。試合は先制したバレンシアが退場者を出す波乱の展開となり、最終スコア1-2でニューカッスル・ユナイテッドが逆転勝利を収めた。

得点経過および詳細な得点シーンは以下の通りである。

1-0(バレンシア・4分):フィリップ・ウグリニッチバレンシアの前線からの高いアグレッシブなプレッシングが起点。相手ビルドアップをハーフウェイライン付近で奪取すると、中盤から前線へ素早く展開。フォワードのウーゴ・ドゥロが相手2人のセンターバックを引き連れてゴール前中央へランニングすることで、ペナルティエリア手前に絶妙なスペースが生まれた。ここへ飛び込んだ新加入のミッドフィルダー、フィリップ・ウグリニッチがパスを受けると、すぐさま左足に持ち替えて強烈なミドルシュートを放つ。鋭い軌道を描いたシュートはゴール右上の鋭い角へ一直線に突き刺さり、新加入のウグリニッチにとって嬉しい加入後初ゴールでバレンシアが鮮やかに先制した。

1-1(ニューカッスル・ユナイテッド・51分):ヨアン・ウィサバレンシアの自陣ビルドアップでの痛恨のミスが起点。後半開始早々、GKストレ・ディミトリエフスキからのぎこちないパスを受けたミッドフィルダーのギド・ロドリゲスが、相手のプレスを受けてストレ・ディミトリエフスキへバックパスを返そうとする。しかし、このパスが弱くコントロールを誤った絶好のプレゼントパスとなってしまう。これを見逃さなかったニューカッスルのフォワード、ヨアン・ウィサが素早くボールを奪い去ると、飛び出したGKディミトリエフスキを冷静にかわして無人のゴールへ容易に流し込み、試合を振り出しに戻した。

1-2(ニューカッスル・ユナイテッド・75分):ヨアン・ウィサバレンシアの攻撃失敗から一転したニューカッスルの高速カウンターが起点。バレンシアの途中出場フォワード、アルナウ・ダンジュマが決定的なチャンスを活かせなかった直後、ニューカッスルが奪ったボールを前線の広大なスペースへ一気に供給。10人で前傾姿勢となっていたバレンシア守備陣の背後へ鋭く抜け出したヨアン・ウィサがボールを収め、GKとの1対1で無人のゴールへ落ち着いて決めきり、ニューカッスルが逆転に成功した。

試合全体としては、序盤はカルロス・コルベラン監督が仕込んだアグレッシブなハイプレスと、初ゴールに燃えるフィリップ・ウグリニッチのスーパーゴールによってバレンシアが主導権を握る躍動的な展開となった。しかし34分、主将ホセ・ルイス・ガヤがニューカッスルの右ウィング、アンソニー・エランガに対して危険極まりない両足スライディングタックルを敢行し、主審サンチェス・マルティネスから一発レッドカードを提示されて一変する。両チームが揉み合う騒然とした雰囲気のなか、エランガは担架で運ばれて負傷交代を余儀なくされた。10人となったバレンシアは粘り強い守備で前半をリードして折り返したものの、後半に入ると自陣での致命的なバックパスミスとカウンターからの失点により、後味の悪い逆転負けを喫することとなった。

両チームのスタメンと交代

ホーム: バレンシアCF(1-5-3-2)

  • GK: ストレ・ディミトリエフスキ
  • DF: ヘスス・バスケス、セサル・ターレガ、ペペル、ユスティン・デ・ハース、ホセ・ルイス・ガヤ
  • MF: ギド・ロドリゲス、フィリップ・ウグリニッチ、ハビ・ゲーラ、佐藤龍之介
  • FW: ウーゴ・ドゥロ

主な交代・退場:

  • 34分: ホセ・ルイス・ガヤ(退場・一発レッドカード /アンソニー・エランガへの悪質タックル)
  • 60分: セサル・ターレガ → ムクタル・ディアカビ
  • 60分: 佐藤龍之介 → デイビッド・オトルビ
  • 60分: フィリップ・ウグリニッチ → アリウ・ディエン
  • 60分: ウーゴ・ドゥロ → アルナウ・ダンジュマ
  • 78分: ハビ・ゲーラ → ダニ・ラバ
  • 78分: ギド・ロドリゲス → イケル・コルドバ
  • 87分: ユスティン・デ・ハース → アイマル・ブラスケス
  • 87分: ペペル → アアロン・マヨル

アウェイ: ニューカッスル・ユナイテッド(フォーメーション不明)

ソースにニューカッスル・ユナイテッドの先発メンバーに関する詳細な記載は見つかりませんでした。

主な交代・負傷:

  • 34分: アンソニー・エランガ(ホセ・ルイス・ガヤの激しいタックルを受け負傷、担架で運ばれて負傷交代)-※チェコ人GKルカス・ホルニチェクや、後半に2ゴールを挙げたフォワードのヨアン・ウィサが出場。

戦術・采配のポイント

バレンシアのカルロス・コルベラン監督は、右サイドバックの不在や本職ウイングの不足という厳しい陣容のやりくりから、ミッドフィルダーのペペルを3バックの中央(リベロ)に配する変形5-3-2(1-5-3-2)を採用した。ビルドアップ時にはペペルがポジションを上げて中盤の底に入り、パス供給源として機能。本職左サイドバックのヘスス・バスケスを右ウイングバックに配し、中央にはハビ・ゲーラと佐藤龍之介の流動的なインサイドハーフを置くことで、高い密度のプレッシングとボール奪取を実現した。前半30分までは、ハイプレスからのショートカウンターとペペルの最後方からのビルドアップが絶妙に噛み合い、相手を圧倒していた。

しかし、34分のホセ・ルイス・ガヤ退場により戦術的プランは破綻。コルベラン監督は即座に佐藤龍之介を右ウイングバックへ下げ、ヘスス・バスケスを本来の左サイドへスライドさせる10人での守備陣形へと再構築した。数的劣勢となって以降はハイプレスの位置を下げざるを得ず、ブロックを敷いて耐える展開となった。

後半60分、コルベラン監督は一挙に4枚替えを敢行。長期離脱から復帰途上のムクタル・ディアカビを投じるとともに、スピードのあるデイビッド・オトルビや単騎突破が狙えるアルナウ・ダンジュマを投入して一発のカウンターを狙う意図を示した。だが、投入されたアルノート・ダンジュマが絶好の好機を決めきれなかった直後に背後を突かれて逆転ゴールを許すなど、采配の狙いとは裏腹に自陣での失策(ギド・ロドリゲスの致命的ミス)も重なって試合を落とす結果となった。

一方のニューカッスル・ユナイテッドは、前半はバレンシアの激しいプレッシングに苦しみ、右サイドのアンソニー・エランガの個人技頼みとなっていた。しかし、相手の退場によって数的優位を得てからは焦らずボールを保持。後半はバレンシアのプレッシング強度の低下とビルドアップの乱れを静かに観察し、ギド・ロドリゲスの致命的ミスを見逃さずにヨアン・ウィサが同点ゴールを奪取。さらに相手が前傾姿勢になった隙を突き、高速カウンターから逆転に成功するという、相手のアクシデントとミスを逃さず仕留める強かさを見せた。新加入GKルカス・ホルニチェクの好セーブも勝利を支えた。

現地メディアの選手採点・評価比較

スペイン現地各紙は、主将ホセ・ルイス・ガヤの衝撃的な退場劇と、バレンシアの自滅的な敗戦を大きく報道した。

MARCAは、プレシーズンマッチとは思えないホセ・ルイス・ガヤの「野蛮で危険なタックル」を強く非難。また、フロントトップのキアット・リム社長がメスタジャの特別席で初観戦した前で、サポーターからカルロス・コルベラン監督への強いブーイングや辞任要求が巻き起こった現象に着目し、「開幕を前にしてバレンシアは完全に壊れている」と、クラブ内部の不穏な空気と構造的課題を痛烈に批判した。

SPORTは、選手個々の詳細な評価を実施。3バック中央で圧巻のボール回収と統率力を見せたペペルを「守備陣の真のリーダー」と絶賛し、スーパーゴールを叩き込んだフィリップ・ウグリニッチや攻撃のタクトを振るったハビ・ゲーラに最高級の評価を与えた。一方で、同点ゴールを献上する致命的失策を犯したギド・ロドリゲスに対しては「最悪の出来」と極限の低評価を下し、ガヤの暴走退場も厳しく断罪した。

El Desmarqueは、全選手に10点満点の数値採点を付与した。

  • フィリップ・ウグリニッチ: 8点(チーム最高点。ゴラッソと前線での献身性を絶賛)
  • ヘスス・バスケス: 7点(左右両サイドで高い適応力と運動量を披露)
  • ハビ・ゲーラ: 7点(攻撃のアイデアとパスで違いを作り出した)
  • ペペル: 6点(変形センターバックとしての対応力と展開力を評価)
  • ストレ・ディミトリエフスキ: 6点(失点シーン以外のシュートストップとビルドアップの安定性)
  • 佐藤龍之介: 6点(序盤の積極的な仕掛けと技術を評価、退場後のポジション降格を注記)
  • セサル・ターレガ: 5点(無難な対応)
  • ユスティン・デ・ハース: 5点(3バック左で堅実なプレー)
  • ウーゴ・ドゥロ: 5点(前線で孤立しつつも先制点の影の立役者)
  • アルナウ・ダンジュマ: 6点(途中出場で果敢に狙うも決定機逃す)
  • デイビッド・オトルビ: 6点(サイドで好アクションを見せる)
  • ギド・ロドリゲス: 4点(致命的なミスで同点弾を献上し低採点)
  • ムクタル・ディアカビ: 4点(復帰は歓迎されるも試合勘不足と重さが目立った)
  • ホセ・ルイス・ガヤ: 2点(チーム最低点。試合を壊す無謀な一発退場)
  • カルロス・コルベラン監督: 5点(変形陣形で前半の優勢を作るも自滅を抑えられず)

MundoDeportivoおよびASは、新加入フィリップ・ウグリニッチの鮮烈なデビュー弾とペペルの戦術的順応性を称える一方、アンソニー・エランガが担架で運ばれる惨状となったガヤの悪質ファウルが試合のすべてを狂わせたと分析した。

試合後の監督・選手コメント

試合後、約7ヶ月ぶりの長期離脱からメスタジャのピッチへ帰ってきたバレンシアの主力DFムクタル・ディアカビは、ミックスゾーンで自身のコンディションとチームの状況について語った。「コンディションは確実に良くなっており、とても気分がいい。焦らず一歩ずつ進むことが大切で、運動量のコントロールがうまくいっている。ガヤのレッドカードまではチーム全体として非常に素晴らしい戦いができていた。こうした出来事もサッカーの一部であり、リーグ戦でも10人で戦う局面は起こり得るため、良いテストになった。今季はメスタジャでのラストシーズンという非常に特別な1年だ。ファンには結果に関わらず、ピッチに立つ選手とクラブを一丸となって支えてほしい」と、サポーターへ結束を強く求めた。

また、変形センターバックとして守備陣を牽引したMFペペルは、クラブ公式メディアや取材に対し、試合の二面性と前向きな収穫を口にした。「今日は『2つの異なる試合』が存在した。退場処分を受けるまでの前半30分間は、自分たちが練習で準備してきた通りの素晴らしいサッカー(高い位置でのプレスと即時奪取)を体現できていた。赤カードによって試合の文脈は一変してしまったが、チームは10人になっても状況によく適応して努力した。プレシーズンは新しい戦術コンセプトを学び、試合のペースを掴むための期間だ。敗戦から学びを引き出し、リーグ開幕に向けて完璧な準備を進めたい。メスタジャのラストシーズンに素晴らしい締めくくりができるよう、ファンに多くの勝利を届けたい」と力強く語った。

指揮官カルロス・コルベラン監督も、退場前のチームのパフォーマンスには手応えを示しつつも、致命的な個人のミスと数的劣勢による逆転負けを猛省。メスタジャのサポーターからの厳しい声援を受け止めながら、2週間後のセルタとのリーグ開幕戦に向けて守備の再構築とミス撲滅を固く誓った。

バレンシア 対 ニューカッスル・ユナイテッド の背景データ

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