レイバ 華麗なシザースから勝ち越し弾を決めカスティージャを勝利へ導く

レアル・マドリード・カスティージャに所属する19歳のウインガー、レイバは、アンテケラ戦で鮮やかな勝ち越しゴールを決め、チームを3-2の勝利へと引き上げた。技術力に秀でた若き才能がひしめく攻撃陣の中でも一際強い存在感を放ち、不振からの脱却を図るチームの順位を押し上げる原動力として大きな注目を集めている。

フリアン・ロペス・デ・レルマ監督率いるカスティージャは、前節までの重苦しい雰囲気を払拭すべく、本拠地アルフレド・ディ・ステファノ競技場に1,202人の観客を迎えてアンテケラとの一戦に臨んだ。指揮官は中盤の構成に思い切った変更を加え、トップ下に高い創造性を誇るアレクシス・シリアを起用するとともに、ロベルト・マルティンとチェステロを並べて中央の強度を高める4-3-3の布陣を組み上げた。前線には右ウインガーのヤニェス、中央のアンヘル・カルバハル、そして左ウインガーのレイバという「jugones(巧者)」と称されるアタッカー陣を先発に並べ、立ち上がりから軽やかなパスワークと素早い縦への推進力で相手陣内へ迫っていった。

ところが、圧倒的なボール保持で優位に試合を進めていたカスティージャであったが、前半39分に痛恨の形で先制を許してしまう。アンテケラのモイ・パラが右サイドから送った鋭いクロスに対し、守備の補填に入ったチェステロがクリアを試みたものの、差し出した足に当たったボールが自陣のネットを揺らすオウンゴールとなった。予期せぬ失点で1点を追う展開となったカスティージャであったが、焦ることなく攻撃の精度を保ち続け、前半終了間際の45分に試合を振り出しに戻すことに成功した。右サイドの深い位置まで進入したアグアードがゴール前へ折り返すと、中央のロベルト・マルティンがわずかにコースを変え、最後は絶妙な位置に走り込んでいたアンヘル・カルバハルが確実に押し込んで1-1の同点とした。

試合の緊張感が高まる中で迎えた後半53分、この試合最大のハイライトを演出したのが左サイドで輝きを放っていたレイバだ。味方との流れるような短いパス交換から左ペナルティエリア付近でボールを受けると、前方を塞ぐ相手ディフェンダーに対し、得意のシザースを繰り出して一瞬で体勢を崩した。そのまま素早く間合いを詰め、鋭い振りから放たれた右足のシュートは一直線にゴールネットへと突き刺さり、見事な逆転ゴールとなった。圧巻の個人技で勝ち越し点を奪い取ったこのプレースタイルは、カスティージャが求めていた破壊力そのものであり、スタジアム全体を一気に湧き上がらせた。

勝ち越しに成功して勢いに乗るカスティージャに対し、焦りを見せるアンテケラは57分、イバン・ペレスがアンヘル・カルバハルに対して足の裏を見せた危険なタックルを見舞い、主審から一発退場を言い渡された。数的優位に立ったカスティージャは攻勢を強め、67分には左サイドから個人技でエリア内へと進入したアレクシス・シリアが相手守備陣を鮮やかにつかわし、決定的な3点目のゴールを流し込んで勝利を確実なものとした。試合終盤の91分には、元カンテラーノのダビド・クエンカのアシストからアンテケラのデスティニーに1点を返され、土壇場で詰め寄られたものの、集中力を保ったカスティージャが3-2で逃げ切り、貴重な勝ち点3を獲得した。

今回の劇的な逆転勝利が示しているのは、カスティージャが誇る若きアタッカー陣が個人の局面的打開力を活かすことで、苦しい試合展開を自力で覆せる力を持っているということだ。特に左サイドで違いを作り出したレイバの存在感は抜群であり、今後のスタメン争いが激しさを増す中で、彼が攻撃の核として定着し、トップチーム昇格への大きな足がかりを築けるかが今後の最大の焦点となる。(via MARCA)