ダビド・オトルビ 指揮官アギレが絶賛する圧倒的スピードを誇る18歳ウインガー
バレンシアCFの下部組織で育った18歳のウインガー、ダビド・オトルビは、新監督に就任したハビエル・アギーレからその規格外の身体能力と推進力を高く評価されている。深刻な低迷と世代交代の過渡期にあるクラブにおいて、トップチームの未来を背負って立つ次世代の切り札としてファンや関係者からの注目度が急上昇している。
本拠地メスタリャでの初采配となったアスレティック・ビルバオ戦を0-0のスコアレスドローで終えた後、アギレ監督は試合後の記者会見に応じ、下部組織出身の若手選手たちに対する独自の育成思想と慎重な起用方針を惜しみなく語った。ホームゲームでまさかの3連敗を喫していた厳しいチーム状況を踏まえ、ファンから期待を集める18歳のFWアイマルの投入を見送った意図について『チームが不振に喘いで苦しい状況にある時に、経験の浅い若手をライオンが飛び交う檻の中に投げ出すわけにはいかない』と表現し、重圧がかかる場面ではまず実績あるベテラン陣を信頼して立ち直りを目指すべきだという美学を明かした。
一方で指揮官は下部組織の若き才能を過小評価しておらず、特にオトルビの異次元のポテンシャルには惜しみない称讃を送る。アギレ監督は、圧倒的なスピードや敵陣の広大なスペースへ飛び出す推進力は誰の目にも明らかだと語った。さらに、若くして度胸を持って縦横無尽に仕掛けられる選手には滅多に会えないとし、天性の才能を絶賛している。
その上で、プロとしてのキャリアを長く築いていくための具体的な課題についても指導者の視点から細かく言及している。アギレ監督は『右サイドを縦に突破してライン際まで到達した際、ただ適当にクロスを上げるのではなく、相手ゴールキーパーの手が届かない遠いポストへ味方を狙って届けるような冷静さと一瞬の間合いを教え込む必要がある』と語り、ラストサードにおける判断力の磨き上げが今後の飛躍において決定的な鍵になると示唆した。
オトルビ自身は恵まれた素質に甘んじることなく非常に謙虚な性格の持ち主であり、指揮官やベテラン選手からの助言を真摯に受け止める素直さを兼ね備えている。日々のトレーニングにおいて守備でのポジショニングや攻撃での判断力を熱心に学び取ろうとしており、トップチームの過酷な競争環境の中でも着実な成長の歩みを進めている。
アギレ監督が大切に育むオトルビの存在は、バレンシア伝統のカンテラが新たなスターを解き放つ準備を整えた証だ。実戦を通じて戦術的な完成度を高め、途中出場からでも流れを一変させる存在への進化が求められる。それが、トップチームのレギュラーポジションを掴み取るための決定的な道筋となるだろう。(via ElDesmarque)