若手カンテラーノたちの葛藤と復権
コパ・デル・レイは、アギーレ体制下で煽りを食っていた若手カンテラーノ(下部組織出身者)たちが再び存在感を示すための重要な復権の舞台でもあります。アギーレ監督は着任以降、経験豊富なベテラン選手を優先的に重用する傾向が強く、オスカル・サンチェス代理監督時代にブレイクした若い才能たちの機会を削ってきました。
その象徴と言えるのが、アーロン・マヨルとアイマール・ブラスケスの2人です。アラベス戦やレアル・ソシエダ戦で強烈なインパクトを残しファンの心を掴んだものの、アギーレ監督就任後は1分もピッチに立てていません。このタベルネス戦は、彼らが『自分たちを忘れてもらっては困る』と指揮官に自らの価値を再証明する絶好の好機となります。
また、アギーレ体制で未だ出場機会のない日本の新星・佐藤龍之介にとっても重要な一戦です。カルロス・コベルアン前監督の開幕当初はチャンスを与えられていたものの、その後はラインナップから姿を消していました。日本からの移籍に伴う環境適応の時期を経て、プレシーズンで膨らんだファンの大きな期待に再び応えるタイミングが訪れています。
さらに、Bチーム(VCFメスタージャ)からイケル・コルドバ、パナチ、ハウメ・ドゥラ、ロドリゴ・ガモンの4名がトップチームの練習に合流しており、今試合での起用が期待されています。ただし、アギーレ監督はピッチ上に同時に立てる下部組織登録(Bチーム登録)の選手数上限ルールを遵守して選手交代を行わなければならず、佐藤龍之介もこの制限枠に含まれるため、巧みな采配管理が問われます。現在降格圏に沈みアギーレ就任後3試合未勝利と苦しむバレンシアにとって、コパでの勝利はもちろんのこと、若手の躍動による戦力の底上げが不可欠です。 (via SPORT)