マドリーの若きDFラウル・アセンシオを襲う脛骨再手術と長期離脱の危機:モウリーニョ監督の戦力外通告と高額給与が阻む移籍交渉の膠着
レアル・マドリードの下部組織が生み出した最大のディフェンスの至宝であり、将来のファーストチームの壁として嘱望されていた23歳のセンターバック、ラウル・アセンシオ選手が、キャリアの重大な岐路となる深刻な怪我の試練に直面しています。
アセンシオ選手は、今シーズン開幕のプレシーズン中に発生した右足の大腿四頭筋の肉離れを、バルデベバスの懸命なリハビリによってようやく克服したばかりでしたが、直後のトレーニングにおいて、同じ右足の『脛骨』に、スパイクを履いてピッチを踏みしめることすら困難なほどの慢性的な激しい痛みが再発。これにより、アウェーのエスパニョール戦の遠征メンバーから完全に招集外となりました。
この脛骨のトラブルの根底は、じつに昨シーズンの最終盤の過酷な連戦にまで遡ります。当時、マドリーの最終ラインはエデル・ミリトン選手やダビド・アラバ選手らの相次ぐ靭帯断裂により完全に守備陣が崩壊。当時、Bチームのキャプテンであったアセンシオ選手は『チームがこれほど深刻な危機にある今、僕が怪我を理由に休むわけにはいかない』として、脛骨の痛みを極秘の特殊な痛み止め注射や、骨組織の異常をレーザーで除去する非侵襲的治療でだましだまし抑え込みながら、限界を超えて試合に出場し続けました。
当初、クラブの医療スタッフは、夏のバカンス期間に一切の負荷を抜いて完全な安静をとれば、脛骨の骨組織は自然に再生・結合して完治する予定であると説明していました。しかし、大腿四頭筋の怪我から復帰するプロセスにおいて、右足のプロポーション(踏み込み)やランニングのフォームのバランスが崩れたことが、完治していなかった脛骨の古傷に壊滅的な負荷を呼び込んでしまいました。
現在、アセンシオ選手は手術を避けるため、バルデベバスの特別個室において、患部に超音波治療を施す保存治療プログラムを開始していますが、数週間経過しても不快感が引かない場合、残された唯一の選択肢は「手術台」に送られることになります。その場合、最低でも6週間から8週間の長期離脱が確定します。
この怪我の再発は、アセンシオ選手の今夏の去就を巡る移籍交渉を完全に凍結させました。ジョゼ・モウリーニョ監督はすでに、自身の今シーズンの戦術プランにアセンシオの名前は存在しないことを選手本人にハッキリと通告。クラブ側もサラリースペースを空けるために彼の売却を模索していたものの、この深刻な脛骨の怪が(怪我)の履歴、およびマドリーが若きカンテラーノに支払っている高額な年俸給与が大きな足かせとなり、他クラブからの公式オファーは完全に途絶。アセンシオ選手は冬の市場まで、ファーストチームの更衣室の片隅で寂しくリハビリを続けながら、苦難の時を過ごすことが確実視されています。(via SPORT)
欧州の難民危機対応をヒステリックで不条理と一喝:元外交トップのジョセップ・ボレル氏がイタリア首相メローニ氏らの国境閉鎖を痛烈批判
欧州連合の前・高位代表であり、スペインフットボール界をピッチ外から見守る知識人としても知られるジョセップ・ボレル氏が、約1ヶ月前にスペインの自治都市セウタにおいて発生した、数万人規模の移民の電撃的な大流入を伴う深刻な国境危機に対し、欧州の指導者たちの見せた極めて身勝手で連帯感のない利己的な対応について、最大級の言葉を並べて痛烈に非難しました。
ボレル氏はインタビューにおいて、セウタで発生した危機に対する欧州のパートナーたちのリアクションを振り返り、以下のように辛辣に切り捨てました。
『あのセウタの国境で起きた、数万人の人々が一挙に押し寄せて国境を侵犯したショッキングな出来事の中で、私にとって最も恐ろしく、最も深い失望を感じさせたのは、あの一連の危機に対する欧州各国の対応そのものだ。それは、一言で表現すれば、極めてヒステリックで、完全に不均衡であり、知的にも一ミリの整合性もない、一言で言って最高に不条理なものだった』。
ボレル氏は、スペインという一国が国境の極限の圧力に直面しているまさにその瞬間、EUの最も神聖なルールであるはずの「連帯」を示すべきであった指導者たちが、自己防衛の恐怖に駆られて暴挙に走ったと主張。特に、イタリアのジョルジャ・メローニ首相がパニックに陥り、危機が発生した直後にスペインとの間の『シェンゲン協定』を一時的に完全に停止する緊急措置を一方的に発表したこと、とそれに追随したドイツの首相や、他の22の同盟国たちが一斉にシェンゲン一時停止を支持する公式の連名レターに署名した事実を挙げ、以下のようにその醜態を告発しました。
『メローニ氏に始まったあのドミノ倒しのような国境閉鎖の動きは、欧州の連帯の精神が、いかにハリボテのものであるかを世界に暴露した。スペインは決して孤立してはならない。特に、あのセウタに流れ込んできた幼い未成年の移民たちの生存権は、わが国の法律によって厳格に保護されている。一部の過激な政治家たちが叫ぶような彼らの一括的な国外追放は、私たちの基本法に明確に反する違法行為だ。私たちは恐怖に負けて、みずから作った誇るべき法律を破るような真似は絶対にやってはならない』。(via MARCA)