モウリーニョvsイニゴ・ペレス!ベルナベウで激突する対極の戦術思想

サンティアゴ・ベルナベウでの一戦は、ピッチ上の戦いだけでなくベンチでの指揮官対決にも大きな注目が集まっています。レアル・マドリードを率いるジョゼ・モウリーニョと、ビジャレアルを率いるイニゴ・ペレスによる初の直接対決は、指導者のキャリアや世代、そしてサッカー観や試合のコントロール方法に至るまで、すべてが対極的なふたりの激突となります。

ホームのマドリードは前節のアトレティコ・マドリードとのダービーに1-2で敗れ、勝ち点15の4位に甘んじており、代表中断明けのここで勢いを取り戻したい状況です。対するビジャレアルは、マラガ戦(3-1)およびレバンテ戦(3-1)での見事な2連勝を飾り、チームとしての自信と息吹を取り戻した最高の状態でベルナベウに乗り込みます。

ジョゼ・モウリーニョのサッカーは結果と状況判断を最優先し、相手に応じて戦術や試合展開を自在に変化させるのが特徴です。4-2-3-1のフォーメーションをベースにしつつも、高い位置からのプレスだけでなく、ミドルブロックやローブロックまで柔軟に使い分け、ボール保持率にこだわらずとも試合をコントロールできる強みを持っています。ボールを奪った後は瞬時に相手の背後を突く超高速カウンターを展開します。

一方、イニゴ・ペレス率いるビジャレアルは全く異なるアプローチを取っています。イニゴ監督の狙いは、高い位置からのアグレッシブなプレッシングとボール保持によって自ら試合の主導権を握ることです。マルセリーノ前監督時代の『相手のミスを待って素早く走る』スタイルから、『高い位置でのプレスによって相手のミスを直接誘発する』スタイルへと劇的な変革を遂げています。

イニゴ体制のビジャレアルでは、ウイングが幅を取って相手の守備を広げ、サイドバックが内側に入り込むインサイドワークやオーバーラップによって攻撃の優位性を作り出します。その中心で攻撃のタクトを振るっているのが、トップ下の位置で抜群の存在感を見せるアルベルト・モレイロです。アルベルト・モレイロが相手のライン間でボールを引き出し、チーム全体のスムーズな攻撃循環を生み出しています。(via SPORT)