TADの棄却理由 過去判例の不適用や予防措置の欠如を指摘し暴力扇動性を認定した裁定理由
判決文書においてTADは、クラブ側が提示した過去の裁判例を認めて精査したものの、今回の新たな事案に対して既判力や拘束力のある判例とはならないとして退けました。
🔍 TADが上訴を棄却した主な裁定理由は以下の通りです。
① シーズンと試合の不一致: 2025年の事案とは異なるシーズンの異なる試合における出来事であり、それぞれの処分行為や状況を個別に評価すべきであること。
② クラブ側の予防措置の欠如: 2025年のインシデント発生後にはクラブがチャントの再発を防ぐための警告メッセージを発信していたのに対し、今年のアトレティック戦ではそのような再発防止策やアナウンスを一切行っていなかったこと。
③ 暴力扇動の認定基準: 暴力行為を煽るチャントであると判定するにあたって、メッセージが特定の被害者を指定したり、具体的な暴力的行動を命じたり、実際に暴力的な結果が発生したりすることまでを求める必要はないこと。
💥 TADは、バジェカスで歌われたメッセージが爆薬を賛美し、その爆発を表現することで暴力的な雰囲気を意図的に煽るものであると認定し、15,000ユーロの罰金処分をそのまま維持する最終裁定を下しました。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
サポーターによる過激チャントに対し、過去の勝訴判決を根拠に罰金回避を目指したラージョでしたが、予防措置の不実施が響き15,000ユーロの罰金維持が確定しました。スタジアムの熱気とコンプライアンス管理の両立において、クラブには今後の厳格な対応が求められそうです。