III Trofeo Nando Yosuでの激闘
エル・サルディネロで開催されたデポルティーボ・アラベスとの第3回トロフェオ・ナンド・ヨスは、1-1の同点から突入したPK戦にて、両チームが驚異的な耐久テストを強いられる死闘となりました。
本拠地でアラベスを迎えたこの一戦では、新加入選手であるペドロ・フェリペとセルヒオ・カナーレスが早くもスターティングイレブンに名を連ねました。また、去就が取り沙汰されているホルヘ・サリナスやプエルタといった選手たちにも出場機会が与えられました。
前半、主導権を握ったのはホームのラシンでした。アンドレス・マルティン、イニゴ・ビセンテ、そしてカナーレスの3人が構成する質の高い連携が、攻撃の最大の武器として機能し、アラベスを再三にわたって脅かしました。しかし、アラベスが給水タイムを経て落ち着きを取り戻し、徐々にペースを掴み始めた前半の終了間際、不運な形で先制を許してしまいます。ユセフがペナルティエリア付近から放ったシュートが、守備に戻ったラシンのDFマンティージャに当たって軌道が変わり、自陣のゴールネットに吸い込まれる痛恨のオウンゴールとなってしまいました。
後半に入り、さらなる失点の危機を Eriksson が見事なセーブで防ぎ、1点差を維持します。すると63分、試合の流れを一変させる決定的な場面が訪れました。アンドレス・マルティンが放った鋭いシュートに対して、アラベスのGKシベラがエリア外に出て手で触るハンドを犯し、一発退場のレッドカードを提示されました。数的優位に立ったラシンは、そのわずか4分後の67分に追いつきます。カナーレスの極めて正確なパスから、アシエル・ビジャリブレがゴールを奪い、1-1の同点に追いつきました。これはカナーレスにとってプレシーズン初のアシストとなります。
その後、数的優位を活かしたラシンは、アラベスを自陣に完全に釘付けにして猛攻を仕掛け、追加点のチャンスを何度も作り出しました。しかし、アラベスの泥臭い守備を前に2点目を奪うことができず、90分の激闘は1-1の引き分けでタイムアップを迎えました。
トロフィーの行方はPK戦へと委ねられましたが、これが16人以上が蹴り合う歴史的な長期戦となりました。ラシン側は、アンドレス・マルティン、カナーレス、ビジャリブレ、パウ・マスカル、マゲット、マンティージャが順調にPKを沈めていきました。アラベスのコスキが失敗した局面では、ラシンのギャビがシュートを阻まれ、続くアラベスのシャネットの失敗に対しても、ラシンのファクが決めきることができませんでした。最終的に、アラベスのセルに決められた後、ラシンのカルロス・サンチェスが放ったキックが失敗に終わり、PK戦は6-7で幕を閉じました。惜しくも優勝を逃したものの、エル・サルディネロに集まった8,000人の観客に大きな興奮と新シーズンの手応えを届ける充実した内容となりました。 (via MARCA)
GKフレン・アヒレサバラ獲得交渉の裏側
ラシン・サンタンデールは、アスレティック・ビルバオのGKフレン・アヒレサバラの獲得に向けて極めてドラマチックな情報戦を展開しています。
始まりは水曜日、ラシンのスポーツディレクターを務めるチェマ・アラゴンがメディアの前に立ち、アヒレサバラがクラブにとっての『第一候補』であることを公に認めたことでした。この事実は選手本人や代理人、アスレティック側も重々承知していました。しかし、その直後にアラゴンSDは『アスレティック側が提示した条件は、現在のラシンの財務状況では到底受け入れられない不可能(インヴィアブレ)なオペレーションだ。我々はすでに別のターゲットに目を向けている』と発言し、一度は獲得交渉からの完全撤退を表明しました。
しかし、これは他クラブを牽制し、アスレティック側から妥協を引き出すためのチェマ・アラゴンSDによる極めて高度な「交渉上の煙幕」でした。この発言からわずか48時間後、事態は急展開を迎えます。移籍市場の専門家であるジャーナリストのマッテオ・モレットによると、ラシンはアヒレサバラの獲得を諦めるどころか、アスレティックとの間で期限付き移籍(ローン契約、買い取りオプション付き)に関する「口頭合意」をすでに取り付けており、正式契約まで『あと一歩』という極めて近い段階に達していることが明らかになりました。
昨シーズン、バレンシアに期限付き移籍していたアヒレサバラが、新シーズンに再び移籍することは確実と見られています。彼はレサマでトレーニングを続けているものの、今プレシーズンの親善試合には一度も出場していません。アスレティックはアヒレサバラとの契約を2029年まで一方的に引き延ばすことができる延長オプションを保持しているため、今回の期限付き移籍の手続きが進めば、正式な契約更新を行った上でのサンタンデール到着、あるいは買取条項を含んだ形での完全移籍を見据えたローン合意となる見込みです。 (via Mundo Deportivo)
DFパブロ・ラモンの完全移籍加入
ラシンは、昨シーズンにエスパニョールから期限付き移籍で加入し、ディフェンスラインの絶対的な要として活躍した25歳のセンターバック、パブロ・ラモンを完全移籍で獲得することに成功しました。
契約期間は2030年6月30日までの4年間で、エスパニョール側とのクラブ間合意が正式に発表されました。これにより、ラシンは昨季の堅守を支えた重要なディフェンダーを長期的に確保し、守備陣の安定性をさらに高める強固な基盤を築きました。 (via Mundo Deportivo)
DFペドロ・フェリペの加入とデビュー
ラシンは守備陣のさらなる大型強化として、セリエAのユヴェントスから22歳のブラジル人ディフェンダー、ペドロ・フェリペを獲得したことを正式発表しました。契約は2030年までの4年間となります。
フェリペは昨シーズン、セリエB of サッスオーロに期限付き移籍してイタリアの地で経験を積んできました。身長とフィジカルの強さを兼ね備え、タフな対人守備と空中戦に絶対的な強さを誇る本格派のセンターバックです。彼はラシンへの合流後、早くもエル・サルディネロでのアラベス戦に先発起用され、新天地での実戦デビューを果たしました。サポーターの前でその高い潜在能力を示したことで、新シーズンにおけるディフェンスラインの主軸として大きな期待が集めています。 (via Mundo Deportivo)
若き才能サリナスの去就を巡る徹底抗戦
ラシンが誇るカンテラ出身の若き逸材、19歳の左サイドバック兼センターバックであるホルヘ・サリナスの去就を巡り、クラブのフロントが徹底抗戦の構えを見せています。
サリナスの卓越した才能に目をつけたバルセロナが、獲得に向けて約600万ユーロの正式なオファーを提示しました。しかし、ラシンのスポーツディレクターを務めるチェマ・アラゴンはこのオファーを即座に一蹴しました。アラゴンSDは『サリナスの契約解除金(違約金)である1600万ユーロを満額支払わない限り、放出を認めるつもりは一切ない』と極めて強硬な姿勢を示し、バルセロナに対して一歩も引かない決意を固めています。
サリナスは去就が取り沙汰される中、アラベスとのテストマッチにも出場して実戦でのアピールを続けていますが、クラブは安易なバーゲンセールでの放出を完全に拒否しており、他クラブとの間での緊迫した駆け引きが続いています。 (via ElDesmarque)
FWアラーナを巡るラス・パルマスからの強烈な関心
ラシンの前線を牽引するストライカー、アラーナ(Arana)に対し、LALIGAのライバルであるUDラス・パルマスが強烈な獲得の意思を示しています。
ラス・パルマスは今夏、ルイス・カリオン監督のもとでチームの再構築を進めており、その中で前線を地元グラン・カナリア出身の選手たちだけで構築するという壮大な計画を掲げています。すでにイェセ、ヘフテ、サンドロ、アレ・ガルシアといった地元出身のアタッカーが揃う中、アラーナの獲得はラス・パルマスにとって『大いなる執着』となっています。ラシンの得点源であるアラーナを引き抜くべく、ラス・パルマス側は移籍市場の閉幕に向けて非常に熱心なアプローチを続けており、今後の動向が注目されます。 (via SPORT)
ウイングのイェライ・カバンソンの退団と決意
ラシンの下部組織で育ち、これまで長年にわたってクラブのエンブレムを背負い続けてきたカントゥブリア出身のウイング、イェライ・カバンソンが完全移籍でレアル・バリャドリードへ移籍することが正式に決定しました。
移籍決定後、カバンソンは新天地での入団発表の記者会見に出席し、幼少期から過ごした愛着あるラシンを去る決断が極めて困難で葛藤に満ちたものであったことを率初に明かしました。
『人生のすべてをあの場所で過ごしてきた。そこにとどまることが叶わなかった。しかし、自分がサッカー選手としてさらに大きく成長を遂げるために、これ以上ない最高の場所を選ぶことができたと確信している。私にとって、これはキャリアの中で非常に大きな一歩だ』
カバンソンは故郷のクラブへの深い感謝と愛着を口にしつつも、新たな挑戦に向けて前を向く決意を語りました。 (via Estadio Deportivo)
ウイングのカマラが完全移籍で退団
ラシンは、過去2シーズンにわたりウイングとしてチームに貢献してきた24歳のガンビア人アタッカー、スレイマン・カマラが、スロバキアの強豪スロヴァン・ブラチスラヴァへ完全移籍したことを発表しました。
スロヴァン・ブラチスラヴァは現在、ヨーロッパ最高峰の舞台であるチャンピオンズリーグの予選を戦っており、指導陣にはバルセロナやマンチェスター・シティでレジェンドとして知られるヤヤ・トゥーレが名を連ねています。カマラにとって、ヨーロッパの主要大会に出場する機会を得られるこの移籍は大きなステップアップとなり、新たな挑戦の場へと旅立つことになりました。 (via Mundo Deportivo)
ダミアン・ロドリゲスの新天地カディスへのローン移籍
ラシンで確固たる実力を示し、チームをセグンダ・ディビシオンへの昇格に導く立役者となったダミアン・ロドリゲスが、新シーズンはカディスCFへ期限付き移籍(ローン)することが正式に合意に達しました。
ロドリゲスはラシンを昇格へと導いた後、より高い要求と競争が待つカディスでのプレーを選択しました。カディスCFは市街地での街頭プレゼンテーションなどのファンサービスを行いながら、1年から3年以内でのプリメーラ復帰を掲げてチーム強化を図っていますが、ロドリゲスはその重要な中心選手として期待されています。かつて古巣となるセルタとの対戦に向けて『勝ちに行く』と力強い意気込みを語るなど、新天地での活躍に向けて並々ならぬ闘志を燃やしています。 (via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
ラシン・サンタンデールは、アラベスとの激しいテストマッチを通じて確かな戦術的収穫を得た一方、移籍市場での慌ただしい動きが本格化しています。パブロ・ラモンやペドロ・フェリペの補強を成功させ、さらにアヒレサバラの獲得に向けて口頭合意に達するなど守備の再編が進む中、サリナスの違約金を巡る徹底抗戦やアラーナを巡る強烈な関心など、開幕直前にしてスリリングな交渉劇が続いています。