移籍破談に伴う1400万ユーロ赤字とトーレス会長の1350万ユーロ個人融資
クリスサントゥス・ウチェのプレミアリーグ(クリスタル・パレス、評価額約2000万ユーロ)への移籍が土壇場で立ち消えとなった影響により、2025-26シーズンの決算で1400万ユーロに及ぶ巨額の赤字が発生した。
この財務上の危機に対し、筆頭株主であるアンヘル・トーレス会長は今年8月、自らの個人資金から1350万ユーロの参加型融資を実行。繰越損失が3660万ユーロに達し、自己資本がマイナス330万ユーロへと転落していたクラブの純資産を緊急補填し、ラ・リーガのサラリーキャップ制限突破を防ぐ決断を下した。
2025-26シーズンの経常収入は前年比1.6%増の約5800万ユーロにとどまり、コリセウムの改修工事に伴う影響で年間シートおよび会員収入は4.4%減の300万ユーロ未満へと落ち込んだ。
一方で商業・スポンサー収入は6.1%増の約770万ユーロへと伸長し、胸スポンサーを務めるTecnocasaとの契約を2028-29シーズンまで更新することに成功した。
選手売却益は前年の1910万ユーロから270万ユーロへと大幅に減少。一方で欧州カップ戦出場権の獲得に伴い、選手人件費は当初予算の2990万ユーロから4400万ユーロ(前年比14%増)へと著しく膨らみ、目標達成ボーナスとして160万ユーロが支給された。非スポーツ部門の人件費も500万ユーロを超過している。
純有利子負債は38%増の7770万ユーロ(うち2270万ユーロが銀行等からの短期借入)まで拡大したが、コリセウムの改修に伴い不動産資産の評価額は13%増の6000万ユーロへと向上した。
2026-27シーズンに向けては、カンファレンスリーグ参戦による放映権やチケット収入の底上げを見込み、経常収入6680万ユーロ、移籍益950万ユーロの達成を目指している。(via MARCA)
